Никола́й
午前三時半、テロ対策1専用室……
「なんか適当に飯食ってたら全てが解決した」
そう言ったのは相澤だった。すると上条が「作戦中に何してるんですか……」と言った
「まぁ誰も注意してこなかったしセーフ」
相澤は上条にそう言った。すると秋好が「注意はしてこなかったが、林は引いてたぞ」と言った
テロ対策1は作戦中、対策部の班と同じ場所を担当していた。その対策部の人に相澤は『まじか……』という目で見られていた
「確かに私達、毎日見てるせいで感覚が麻痺してますもんね」
深見がそう言うと佐田も「確かにそれな」と便乗した
「まぁなんにせよ誰かの努力で作戦終了が言い渡されたのは事実だ。この後特に用も無いから帰って良いぞ」
秋好は部下達にそう言った。すると相澤はすぐに立ち上がり「そんじゃ皆の衆さいなら~」と言い、部屋から飛び出していった
「なんというか、いつも通りですね……」
上条がそう言うと、秋好が「本当に、それが良いところでもあるんだろうが、今のところ良いところは見てないな」と言った
「そういえば今回の作戦、何でこんなに早く終わったんですか?」
そう言ったのは小田切だった。なので秋好はスマートフォンを取り出し、画面を小田切に見せた
「これだよ」
小田切はそう言われると秋好からスマートフォンを受け取って見た。そこには『ゾンビ愛護団体ついに解体』という見出しの記事があった
「これは?」
小田切はそれを見るとそう聞いた。すると秋好は「作戦中、林が教えてくれたんだ。まぁ林も詳しいことは知らないみたいだがな」と言った
その記事には二時四十分付けでこう書かれていた
一月三日深夜二時頃、ゾンビ愛護団体の隠れ家に強制捜査が行われた。強制捜査時、家にいたゾンビ愛護団体のメンバー五人が抵抗したため四人を射殺したとゾンビ殲滅局は発表している
「成る程……つまり首謀者をぶっ殺して牽制したと」
佐田も小田切の後ろから覗き込むように記事を読むとそう言った
「でも大丈夫ですかね?テロ予告がされたときだいぶ盛り上がってましたけど……」
上条がそう言った。すると照屋が「確かにこれで防げるんですかねぇ……」と乗っかった
「この作戦を考えたのはアイツだろうし大丈夫だろう。それに念のために本部一階には対策官を配備してるみたいだし」
秋好はそう言った。すると佐田が「アイツ?誰です?」と聞いた
「藍卯のことだよ。作戦立案官の……知らない?」
秋好は佐田にそう言った。すると佐田は腕を組んだ。そして少しの間悩むと「藍卯なんて聞いたことないですね」と言った
「口が悪いけど作戦は必ず成功させると有名な人ですか?」
そう言ったのは深見だった。なので秋好は「あってるね……というかそんなイメージあるのか」と言った
「あくまで聞いた話ですので、違いますか?」
深見はそう聞いた。けれどそれは藍卯の特徴をよく捉えており否定できなかった。なので秋好は「いや、正解だ。けど一つ付け加えることがあるな」と言った
「付け加えることですか?」
「あぁ、藍卯は仲野の側近で、仲野に……」
秋好はそう言うと突然話すのをためらった。なので深見は「本部長に?」と聞いた。すると秋好は「いや、これは話したらダメなものだ。忘れてくれ」と言った
「そうですか……」
深見からそう返答がくると秋好は壁にかけてある時計を見た。そして「悪いがちょっとテロ対3に行ってくる」と言った
「作戦か何かですか?」
すると上条がそう聞いた。なので秋好は「あぁ、近日中に一件あってな」も言うと部屋から出ていった……
秋好がいなくなると照屋が上条に「この後どうする?」と聞いてきた。なので上条は「帰らないんですか?」と言った。すると照屋は「時間を見てみな」と言った
『時間?』
上条はそう思いながら時計を見た。時計は午前三時四十分を指していた
「早すぎて電車がない。てなわけで帰ろうにも帰れない」
照屋がそう言った
『あれ?そういえば相澤さんは……』
上条はそう思い、照屋に「じゃあ相澤さんは……」と言った。すると照屋は「あの人なら歩いてでも帰るでしょ。だから止めなかったわ」と言った
「確かにあの人の根性ならやりかねませんね。ところで相澤さんって何処に住んでるんですか?」
小田切が二人の会話に入ってくるとそう聞いた
「確か最寄り駅が西六王子だと言っていましたが……」
上条がそう言うと小田切が「六王子?区内じゃなくて?」と聞いた。なので上条は「えぇ、確かにそう言っていました」と言った
「さすがに六王子市まで歩きは無理だろ。タクシーでも使うんかな?」
照屋がそう言うと小田切が「でもあの人、守銭奴ですよ。タクシー何て使いますかね?」と言った。すると照屋が「じゃあ俺はタクシーを使うに昼飯かけるよ」と言った
「その勝負乗ります。歩きに昼飯を!」
小田切がそう言うと、照屋は「それで決まりだ。明日が楽しみだな」と言った
するとそれを聞いた上条が「そういえば今日の業務ってどうなるんですかね?」と聞いた
「今日?」
小田切はそう言うとスマートフォンを見た。テロ対策作戦は日付を跨いでいた。なので今日の業務がどうなるのか分からなかった。すると佐田が「帰っていいって言ってたし、今日は無いんじゃないの?」と言った
「でも、だとすればそう言いません?今日は休みだと……」
上条はそう言った。すると佐田も「確かに……」と言った
「何にせよ電車も無いですし、秋好さんを待つのが一番です」
小田切はそう言った。けれど秋好はテロ対策3に行ったまま、いつ戻ってくるのか分からなかった。なので秋好の部下達はそれぞれ時間を潰すことにした……
相澤嘉明
三等ゾンビ対策佐官
武器……拳銃




