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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第一章
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George

「上条君いる?」


突然ドアが開くと女性対策官がそう言った


彼女の名は深見小都ふかみこと 、今回の調査で上条と同じ班だった


そんな彼女はなかなか戻ってこない上条を探しに、この部屋にやってきたのだった


「います」


上条はそう言った。すると深見は上条の頭を軽く叩くと「いますじゃないでしょ」と言い、上条を連れていこうとした。するとそんな深見に速水はこう言った


「深見准官、上条一等に大切な話があるのですが……」


速水がそう言うと深見は立ち止まった。そして上条を睨み付けながらこう聞いた


「上条君良かったわね。うん。本当に」


『絶対勘違いしてるやつだ』


上条はそう思ったものの、これ以上面倒なことにしたくなかったので、とりあえず部屋の外に出ることにした


「とりあえず調査が先です」


上条はそう言うと部屋から出た。すると深見も上条を追いかけて部屋から出ていった



テロ対策1専用室前の通路……


「照屋君、今は危険だから入らない方がいいよ」


扉の近くにいた照屋に深見はそう言った


照屋は速水に関わるのが面倒だったため、部屋の外に逃げてきていた。しかし調査資料などを部屋の中に置いてきてしまったため、仕事ができずにいた


「そうか……俺は夜やるよ」


照屋はそう言うと手帳を取り出した。と、いっても手帳を取り出したところでやることはない。なので手帳に書いてある古いメモを読んで、時間を潰し始めた……



深見と上条は相沢のいる監視課専用室に向かって歩いていた。すると突然深見が何かを言った


「え?」


しかしそれはあまりにも突然だったため、上条は聞き取れず、そう言ってしまった。すると深見は上条に聞こえるようはっきりとこう言った


「大切な話って何?」


『あ、逃げれたと思ったけど実際は違った……』


上条は心の中でそう思った。すると深見は続けてこう言った


「事の次第によってはあの女を……」


深見はそう言うと拳銃を取り出そうとした。するとそんな深見を見た上条が「ストップ!」と言った。すると深見は真顔で「大丈夫。冗談だから」といい、手を下ろした


「だけど、裏切りは嫌よ」


深見は続けてそう言うと、近くの扉を開けた。そして部屋の中に入っていった


『あぁ、帰りたい』


上条はそう考えながら、部屋に入っていった……



東京本部、監視部専用室……


「戻りました」


深見は部屋の中に入るとそう言った。部屋の中にはゾンビ愛護団体の監視について話している相澤と、同班の小田切がいた


「高坂、資料を渡してあげて」


本郷がそう言うと、高坂は机の上に置いてあった冊子を二冊取った。そしてその冊子を深見と上条に渡した


「二人とも一応目を通しておいて、今後の予定的なやつがまとまってるから」


相澤は二人にそう言った。なので上条は冊子をは開き、何が書いてあるのか見てみた。しかしその冊子は大半が真っ白の紙で、何がしたいのかよく分からなかった


「相澤さん。これはメモ帳ですか?」


上条は真っ白のページを見せながらそう聞いた。するとその質問に高坂が答えた


「はい。そのスペースはメモ用です」


『え?マジで?』


予想外の返答がくると上条はそう思った。すると上条の隣にいた深見が高坂に質問した


「でもメモ欄って必要あります?メモなんて手帳に書き込んでいるのに……」


「それについては相澤さんからお願いします。私は指示通りに印刷しただけなので」


高坂にそう言われると、二人は相澤を見た。しかし相澤は明らかに目を合わせようとしなかった。するも相澤の隣に座っていた小田切がこう言った


「その白紙は格好つける用です」


「は?」


小田切がそう説明すると、深見はついそう言ってしまった


「資料が厚い方が出来る人感がでる……といってたので」


小田切はそう説明した。上条は内心『くだらな』と思った。すると深見は相澤にこう言った


「馬鹿ですか?」


深見がそう言うと相澤はドラマや漫画などのように「ウグッ!」と言い、本郷を見た。しかし本郷は「辛辣だな」としか言わなかった


「厚くて不便ですけど、内容はしっかりしてますのでそこは高坂さんに感謝ですね」


小田切はしっかりと相澤に追い討ちをかけると、冊子を二回折ってポケットにしまった


「何がともあれ、今後についてはこの冊子にまとめましたので、監視をお願いします。もし資料に間違いがありましたら私までお願いします。ミスが酷い場合は訂正して渡します」


高坂は監視部専用室にいる対策官、監視官にそう言った


「それじゃあ戻りますね。それでは一週間後!」


相澤は本郷にそう言うと素早く部屋から出ていった


「一週間後?」


上条はボソッとそう言った。相澤の今の発言的に、一週間後ここで報告でもするのだろうか?上条はそう思い、冊子を開いた。するとそんな上条に高坂はこう言った


「一週間後、ここで監視対象について情報交換を行います。詳しくは冊子に書いてありますのでそちらを……」


「分かりました。それでは一週間後……」


上条はそう言うと深見、小田切と共に監視部専用室から出ていった。しかし上条と深見は監視部との話し合いを全て聞いていなかったため、誰を監視するか分からなかった。けれど、たいした人じゃないということは予想できた……




深見小都ふかみこと


准ゾンビ対策官


武器……拳銃

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