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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第三章
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Леони́д

「これは何ですか?」


一人がそう聞いてきた。なので瀬戸は「飲め。そうとしか言えない」と答えた。すると質問してきた男は「そうですか……」と言い、瀬戸が渡した液体を飲もうとした


『これで大丈夫ね……』


瀬戸がそう思った時だった。突然ガシャンッ!というガラスが割れる音がした。なのですぐに音がした方向を見ると、そこには拳銃を此方に向けている女がいた


「何を……」


男がそう言った。すると女は瀬戸に「何をするつもりだ?」と聞いてきた。


「何ってただこの場をやり過ごすために……」


「嘘つけ、お前がスパイなのは知ってるんだ」


女がそう言うと、男は「柴本さんがスパイってマジですか?」と聞いた。すると女は「えぇ、証拠もあるわ」と言った


「貴女が何を言っているか分からないわ。とりあえず銃を下ろしてくれる?」


瀬戸はそう言った。けれど当然のことながら女は銃を下ろさなかった。それどころか瀬戸に近付き、こう言った


「お前、強制捜査が入る前に仲間と連絡を取ってたよな?」


「連絡?全て筒抜けなんですから調べれば分かりますよ。それに自分用のスマートフォンも持ってないのでバレずにすることなんて無理です」


瀬戸はそう答えた。瀬戸はゾンビ愛護団体に入るとき連絡用のスマートフォンを渡されていた。けれどこのスマートフォンは組織に情報が筒抜けになっているため、必要最低限しか使っていなかった


そして瀬戸は個人情報の流出を防ぐために潜入捜査中は自分のスマートフォンを持ち込んでいなかった



「そうですよ。柴本さんがそんな事するはずないです」


男がそう言った。すると女は「そんなの把握済みだ。だがアナログチックな方法ならどうだ?」と言った


「アナログチックな方法?」


「適当に情報を紙やUSBに書き込み、それを仲間に渡す。これなら可能だろ?」


女がそう言うと男は「でも証拠がありません」と言った。すると女は「潜入捜査前、不審な女が建物内にいるのを目撃したやつがいる。そいつの話だと新入りで柴本の知り合いらしいが、どうも違和感があったそうだ」と言った


「でも確定じゃ……」


「うるせぇ、こうなった以上こいつを殺して上手くトンズラするしかねぇんだ。生きたきゃ黙って従え」


女はそう言うと男に拳銃を向けた。すると男はビビり、慌てて拳銃を取り出した



パンッ!


突然銃声がすると女は倒れてしまった。男はそれを見るとようやく柴本がスパイだと気付いた


「裏切っ……」


男は瀬戸に銃を向けようとしたが、既に遅かった。瀬戸は男に向かって二発撃ち込んだ


パンパンッ!


弾は男の胸に当たり倒れてしまった。瀬戸はそんな男を見ると『飲んでくれたら命だけは助けたのに……』と思った



「ん?」


部屋の窓に変な影が移った。なので瀬戸は『調査2か……』と思い、その窓を開けた


「ここは大丈夫。入って良いわ」


瀬戸がそう言うと調査2の女性捜査官は部屋の中を恐る恐る見てきた。そして瀬戸に銃を向けながら「貴女が調査4の方ですね?」と聞いてきた


なので瀬戸は「えぇ、話は通っていますよね?とりあえず銃を下ろして頂けると助かります」と答えた


「それは申し訳ない。経験上油断ができなくてね」


女性捜査官はそう言うと銃を下ろし、窓から部屋の中に入ってきた


「高梨さん、ここには二人居たみたいですね」


部下と思われる捜査官が部屋の中を見渡すとそう言った


「一応頭は狙ってないから生きてるかも……」


瀬戸はそう言った。けれど二人とも胸付近に命中しているため助からないと知っていた。なので瀬戸は撃った二人に『また何処かで、今度は仲間として会いましょ』と心の中で言った



「そういえばこの家には五人いるんですよね?」


男性捜査官がそう聞いてきた。なので瀬戸は「えぇ、私を抜いて五人います」と答えた


すると男性捜査官は「となると、あと一人……どこにいるか分かりますか?」と聞いてきた


瀬戸はそう聞かれたため間勝が倒れている部屋を教えた。すると男性捜査官は「有難うございます」とお礼を言い、部屋から出ていった



『さて、じゃあ私は情報管理課と合流して本部に行くか……』


瀬戸は心の中でそう言うと、拳銃をしまい部屋から出ようとした。けれど廊下では調査2の捜査官が何かをしていた


なので瀬戸は邪魔しないように窓から建物を出た。そして建物の敷地を出ると、一人の女性が話しかけてきた


「瀬戸捜査官ですよね?」


瀬戸はそう聞かれたため「はい。情報管理課の方ですか?」と聞いた。するとその女性は「情報管理課の元町です。そしてこれを……」と言い、瀬戸にスマートフォンを渡した


「有難うございます」


瀬戸はスマートフォンを受け取った。すると元町は「一年半ほどお疲れ様でした。車を持ってきますのでしばしお待ちを」と言うと、走って行ってしまった



『一年半も潜入捜査してたのか……長かったようで短かったなぁ……』


瀬戸はそう思うと先程渡されたスマートフォンを見た。そのスマートフォンは自分の物だったが、潜入捜査の間は仲間に預けていたため操作するのは久し振りだった……


元町世南もとまちせな


中等製作官


武器……拳銃



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