Константи́н
午前二時、東京本部第二会議室……
「当然。俺は東京本部の副本部長だ。裏の作戦も知る権利がある!」
「だから何だ?私は仲野公認の作戦立案官だ。部外者に話すことはない」
東京本部第二会議室は『テロ対策室』として使われており、様々な部署のトップが集まっていた。そんな部屋で副本部長の郡山と作戦立案官の藍卯は争いをしていた
それをすぐ横で見ていた榎本は三ッ木に「三ツ木さん。とめます?」と聞いた。すると三ッ木は「大丈夫だよ。いつものことだし」と言い、スマートフォンでメールを作成し始めた
『とりあえず今は瀬戸に開始を伝えないとな』
三ッ木はそう思い、文字をうち始めた。するとそんな三ッ木と榎本に仲野が「榎本に三ツ木、これから何やるか教えてくれないか?」と聞いてきた。けれど三ツ木にはそれをする時間がなかったため、先程まで見ていた資料を仲野に渡した
「詳しくはこれを。俺はちょっとやることあるから」
三ツ木はそう言うと再び文字を打ち始めた
『まもなく作戦を開始する。そちらの状況はどうだ?』
三ツ木はそう打つとメールを送信した
「それで作戦の用意は出来てるのか?」
突然仲野がそう聞いてきた。なので三ツ木は「あぁ、いま潜入捜査官に最終確認をしてるよ」と答えた。するとその時、三ツ木の所に一通のメールが届いた。なのでそれを開いて見てみると、そこには『問題ない。いつでもどうぞ』と書かれていた
『こっちは大丈夫だな。あとは榎本だが……』
三ツ木はそう思い榎本を見たが榎本は部下と電話をしており、まだ用意が出来ていなかった
「二人ともそろそろ終わりにしてくれると助かるんだけど……」
仲野が近くで口論している二人にそう言った。けれど二人には仲野の声が届いていないらしく、そのまま口論を続けていた
「その二人をとめるのは無理だよ」
三ツ木は仲野にそう言った。すると仲野は「けど藍卯がいないと作戦できなくない?」と言ってきた。なので三ツ木は「それは大丈夫。現場に指示を出すのは俺と榎本だから」と言った
「あ……そう。なら大丈夫……ってわけでもないけどいいか」
仲野はそう言うと近くの椅子に座った。すると突然榎本が「指示を出しました」と報告してきた
「OK、あとは作戦終了の報告を待つだけだな」
三ツ木はそう言うた椅子の背もたれに寄りかかった。そして机の上に置いてある資料に目を通し始めた……
都内の住宅街にて……
『作戦開始は二時十五分から』
三ツ木から送られてきたメールを見て、潜入捜査官は心の中で『了解』と言った
彼女の名は瀬戸愛佳、調査4の潜入捜査官であり、現在はゾンビ愛護団体に研究員柴本鈴杏として乗り込んでいた。けれどそんな潜入捜査もあと少しで終わろうとしていた
『もう時間かな……』
瀬戸がそう思い、腕時計を見ようとしたときだった。突然部屋の電気が消え、真っ暗になった
「停電か!?」
ゾンビ愛護団体のリーダーである間勝がそう言った。すると同じ部屋にいた男性が「ブレーカー見てきます」と言い、スマートフォンの明かりを頼りに部屋から出ていった
瀬戸はそれを見ると素早く拳銃を取り出した。そして男性の頭に向けて発砲した
パンパンッ!
瀬戸が発砲すると間勝が「柴本!何してるんだ!味方だろ!」と言ってきた。なので瀬戸は間勝に拳銃を向けた。すると間勝は手を上げて「裏切りか!」と聞いてきた
「裏切りとかどうでも良い。これを飲みな」
瀬戸は近くの机に置いてある瓶を間勝に投げ渡した
「何だこれは」
間勝がそう聞くと瀬戸は「それを飲むか私が撃つか……どっちか選べ」と言った。すると突然廊下から銃声が聞こえた。なので瀬戸は間勝に銃口を向けたまま扉に近寄り、耳を当てた
「殺りました?」
「今のはな。けど部屋の中に何人いるのか分からないからなんとも……」
耳を当てると調査2の対策官による会話が聞こえてきた。それを聞いた瀬戸は「思ったより進行が早いな……」と小声で言った。そして間勝に「早く決めろ。でないと撃つぞ」と脅した。すると間勝はようやく覚悟を決めたらしく、瀬戸が渡した瓶に入っている液体を一気に飲んだ
すると間勝はすぐに倒れてしまった……
『これでよし。だが向こうを何とかしないと……』
瀬戸はそう思い、拳銃をドアに向けた。そして廊下にいる調査官に弾が当たらないよう、天井へ向けて発砲した
パンッ!
瀬戸は発砲するとまた扉に耳を当てた。すると廊下から一回二階から引き、電気が復旧してから乗り込むという会話が聞こえてきた
なので瀬戸は心の中で十数えてから扉を慎重に開けた。そして足音をたてないよう慎重に廊下を進み、隣の部屋に入った
瀬戸が隣の部屋に入るとゾンビ愛護団体のメンバーに銃を向けられた。なので「柴本よ」と言った。するとメンバーの一人が「柴本さん無事でしたか」と言ってきた
「ここの被害は?」
瀬戸がそう聞くと「一人殺られました」と返ってきた。なので瀬戸は殺された人に近寄り、スマートフォンのライトで顔を見た
『コイツは死んでもいいやつだな』
瀬戸は死んだ奴の顔を確認するとライトを消した。そしてこの部屋にいる二人に、間勝に渡したものと同じ瓶を一本ずつ渡した……
瀬戸愛佳
潜入捜査官
常備武器……拳銃




