Ива́н кра́ткий
東京本部、監視部専用室……
ガチャッ!
高坂は扉を開け、部屋の中に入ると一直線に本郷の机へと向かった。そして「三ツ木さん席を外してましたのでまた後で行きます」と言った
「分かった。じゃあその作業は俺がやるから悪いんだけど高坂は此方を頼めるか?」
本郷はそう言うと高坂に茶封筒を渡した
「秘密作戦ですか?」
高坂がそう聞くと本郷は「まぁな」と返した
東京本部調査部では機密情報の入った文章は茶封筒に入れられ、渡るべき人に渡っていた。なので高坂はそれを受け取るとすぐに調査部関係のものだと分かった
「それじゃあ頼むよ。かなり大切なやつだから時間厳守で」
本郷はそう言うと高坂の肩に手を置いた
高坂は監視部一の真面目で時間も必ず厳守していた。なのでそんな高坂に「時間厳守で」というのだから、よほど大切なことなのだろう……高坂はそんな風に考えた
「了解です」
高坂はそう言うと茶封筒を持って自分の席へと移動した。そして茶封筒を開け、中から資料を取り出した
『ゾンビ愛護団体残党殲滅作戦。この場所は監視対象ではありませんね……』
高坂は資料を見るとそう思った。なので高坂はスマートフォンを取り出し、誰かに電話をかけ始めた
「朝宮さん。今大丈夫ですか?」
高坂がそう言うと朝宮が電話越しに「内容によりますね」と言ってきた。なので高坂は「機密です」と言った。すると突然朝宮は真面目に「大丈夫です。それで用件は?」と聞いてきた
「住所を送るのでこの場所の監視をお願いします」
「了解。和泉も連れていっていいですか?」
「構いませんが注意して下さい。バレたら全ての計画が飛びますので」
高坂はそう言うと電話を切った。そして『これでよし。あとは会議の時間まで待機ですね』と心の中で言い、腕時計で時間を確認した
『あと五分ですし、もう移動しましょう」
高坂はそう思うと本郷に「会議に出てきます」と言いながら茶封筒を見せた。すると本郷は「あぁ、頑張れよ」と言ってきた。なので高坂は「了解です」と言い部屋から出ていった……
それから少しして、第三会議室……
バンッ!
突然扉が強く開かれると部屋の中に藍卯が入ってきた
「皆集まってるな。始めるぞ」
藍卯はそう言うと会議室の前にあるホワイトボードの前に立った。すると三ツ木が会議室にいる対策官達に「それじゃあこれを配るから目を通しておいてくれ」と言い、茶封筒を渡し始めた
なので高坂はそれを受け取ると茶封筒を開け、中から資料を取り出した。その資料は既に渡されている『ゾンビ愛護団体残党殲滅作戦』の資料より詳しく書かれているものだった
『リアルタイムの情報が書いてありますね』
高坂は資料にサッと目を通すとそう思った
「今のは調査部の報告書だ。他部署は何かあるか?」
藍卯がそう聞くと捜査4の田宮が「申し訳ないが、少し前にこの件を知ったから何も調べられてないどころか、何の指示も出せてない……」と言った。なので高坂も田宮に続いて「監視部は一応現場に人はつかせましたが、まだ着いていないので報告等はありません」と言った
するとそれを聞いた藍卯は「なら分かったら言え。それど捜査4はどれだけ人を出せる?」と田宮に聞いた
「六人が限界」
田宮がそう言うと藍卯は「六人?今は冗談を言う時じゃないぞ」と言いながら机の上に座った。するとそんな会話を近くで聞いていた榎本が「その件ですが、捜査4は本部防衛についています。なのでそれしか出せないのかと」と言った
「そういやぁ捜査部も配備させてたな……なら仕方ない。調査2単独で行う」
藍卯がそう言うと三ツ木が近くにいる女性対策官に「高梨できそうか?」と聞いた。すると高梨は「全然大丈夫よ。向こうの生死を問わなければの話だけど」と答えた
「そうか。ならこれで行う。作戦開始は午前二時過ぎ、三ツ木が作戦開始の許可を出したら開始しろ。情報関係は任せるわ」
藍卯はそう言うと部屋から出ていってしまった。すると三ツ木が前に出てくると「それじゃあ情報関係の話をしようか」と言った
「とりあえず今現場には監視官がいるんだよね?」
高坂はそう聞かれたため「はい。二人つかせてます」と言った。すると三ツ木は「分かった。榎本、そっちから一人出せるか?」と聞いた
「出せますが何に?」
榎本がそう聞くと三ツ木は「情報の経由のためだ。高梨達調査2はこれから作戦てのもあって、現場での情報統制は無理だ。だからそれを情報管理課に任せたい」と言った
すると榎本は「分かりました。そのように指示を出しておきます」と言った
「とりあえず情報関係は以上だ。何か質疑はあるか?」
三ツ木はそう聞いた。けれど誰も異論を出さなかったので「それじゃあ解散」と言い、会議はお開きとなった
『ゾンビ愛護団体残党殲滅作戦』開始予定時間まであと二時間、準備は順調に進んでいた……
藍卯丙
作戦立案官
武器……短剣
拳銃




