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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第三章
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Же́ня

『俺の予想が正しければ、監視対象は対策官を刺し、所持していた拳銃を盗んだ。と、なれば今対策官は拳銃を持っていないはず……』


保科は心の中でそう言いながら通路を走った。そして基地長室と書かれている扉をノックしてから開けた


「失礼します」


基地長室には幅田の他に二人の対策官がいた


「保科さんどうかされましたか?」


幅田がそう聞いてきた。なので保科は幅田に「刺された対策官が拳銃を所持しているか確認取れますか?」と聞いた。すると幅田は近くにいる男性対策官に「永本、頼む」と頼んだ


「拳銃の有無ですね。了解です」


男性対策官はそう言うと部屋から出ていった


「しかし突然何故それを?」


幅田がそう聞いてきた。なので保科は監視対象が拳銃を所持していること、そして発砲してきたことを伝えた。するとそれを聞いていた女性対策官が幅田にこう言った


「この件って司令ついてるんですか?」


幅田はそう聞かれると「いや、ついてないよ。だから司令は本部から来た監視官、保科さんがやってるよ」と言った


なので保科は「東京本部、監視部の保科です」と自己紹介をした。すると女性対策官も「四鷹司令部の羽川です。宜しくお願いします」と言った


すると幅田が「保科さん。今からでも司令つけましょうか?」と聞いてきた。けれど保科はここに来たとき幅田から司令官が足りないと聞いていたため「いえ、司令官が足りないのであれば私がやるので……」と言った


するとそれを聞いた羽川は「それなら心配なさらず、私の所はいま手が空いてますので大丈夫です!」と言った


「えっと……」


保科は始めに聞いていた話と状況が違うことに気付き、幅田を見た


「確かに保科さんが来たときは色々とまずかったのですが、時間のせいかだいぶ現場も落ち着きまして、司令隊二つあれば余裕でさばけるくらいにはなってるんです」


幅田がそう説明した。すると羽川が「そういうことです。それでは第三司令室で!部下を呼んできますね」と言うと部屋から出ていってしまった


「幅田さん。何かすみません。色々と」


保科はそう言うと頭を下げた。すると幅田は「良いの良いの。困ったときはお互い様よ」と言うと少し間を開け、こう言った


「だが、本部の藍卯とかいうやつは許さん。勝手に司令官を引っこ抜きやがって」


『藍卯またやったのか……まぁうちらも四鷹の警備部に監視対象捕まえられたから五分五分だけど』


保科が心の中でそう思ったときだった。突然基地長室の扉が開くと部屋の中に先程の男性対策官が入ってきた。幅田はその男性対策官が部屋に入るとすぐに「どうだった?」と聞いた


「病院に付き添ってる人に聞いたところ拳銃がないそうです」


「やっぱりか」


幅田がそう言うと保科は「調べて頂き有り難うございます。それでは私は戻ります」と言って部屋から出た


『やはり無かったか。とりあえずこの事を現場に伝えなくては……』


保科はそう思いながら名取の待つ第三司令室へと向かって走った……



大平霊園……


「前村、捜査対象はどこへ?」


六原は身を屈めていた女性対策官にそう聞いた。すると前村は「向こうよ」と監視対象が行った方向を指した


「なら早く行かなきゃ」


古河はそう言うと前村が指す方向へと走ろうとした。けれど前村はそんな古河に「ダメ。いま行くのは危険すぎる」と言った


「でも……」


「捜査対象は拳銃の扱いに馴れてるわ。それのせいで……」


前村はそう言うと少し離れている所を見た。なので古河もその方向を見ると、そこには倒れている対策官と応急措置をしている対策官がいた


「だがこれ以上野放しにはできないぞ」


六原がそう言うと前村は「もちろん分かってる。だから加古さんに行かせたわ」と言った。するとそれを聞いた六原は「射殺するのか?」と聞いた


「えぇ、頭を狙えと言ったわ」


前村がそう言うと中幡が「殺すのはマズいな。私の評価が……」と言った。するとそんな中幡に古河が「いまそんな事言ってる場合ですか」と突っ込んだ


「だよね。だからちょっくらやってきますか」


中幡はそう言うと手に持っている懐中電灯を消した。するとそんな中幡を見た前村は「貴女何を……」と聞いた


「六原さん。加古さん?に無線で射殺するなって伝えてもらえます?」


「構いませんが、何を……」


「私が撃ってきます」


中幡は六原に拳銃を見せながらそう言った


「加古は四鷹一の命中率を持ってますが……」


前村がそう言うと中幡は「それなら大丈夫。私は監視部で一番拳銃好きですから」と言った


『う~ん。好きと命中率は関係ないんだよなぁ……』


古河がそんな事を思っていると中幡が「私は無線を切るから保科さんにはそう言っといて」と言ってきた。なので古河は「了解です」と言い、無線機を取り出した


「そういうことです。これの原因はうちら、だからきっちりとうちらが責任取りますよ」


中幡は前村にそう言った。すると前村はため息をつくとこう言った


「捜査対象は既に六発撃ってます。あと何発残っているか分かりませんが、気をつけて」


前村がそう言うと突然六原が「あと二発だ。捜査対象は対策官から盗んだ拳銃を使ってる」と言った。するとそれを聞いた中幡は「了解です。それではまた後で……」と言うと身を屈めながら監視対象がいる方向へと行ってしまった……



「こちら司令、霊園内にいる全対策官に告ぐ。これより捜査対象の確保へとあたる。中幡監視官が監視対象を撃ったら全員で押さえろ。以上」


中幡がいなくなると無線からそう指示が流れてきた。なので前村は「それじゃあ私達ももう少し近付きましょ、ここじゃいくらなんでも遠すぎるわ」と二人に言った


なので六原は「あぁ、そうだな」と言い、身を屈めた。そして音を立てないよう慎重に進んでいった……


六原有史ろくはらゆうし


二等ゾンビ対策佐官


武器……拳銃

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