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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第三章
61/90

Григо́рий

「監視対象が職質を拒否し、逃走しているそうです」


宇賀は二人にそう言った。すると保科は「応援に行きましょうか?」と本郷に聞いた


「あぁ、手が空いている人を連れて現場へ向かってくれ」


保科はそう言われると立ち上がり、部屋の中にいる監視官全員に「いま暇な人は来てくれ!」と言った。すると三人がいる場所に名取がやって来た


「何かあったんですか?」


事情を知らない名取は保科にそう聞いた。なので保科は「監視対象が逃走した。すぐに向かうぞ」と説明し、専用車の鍵を取った


「了解です。すぐに用意をしてきます」


名取はそう言うと自分の席に走って戻っていった


「宇賀、場所はどこだ?」


保科にそう聞かれると宇賀は電話で中幡に場所を聞いた。そして「大平駅前付近だそうです」と答えた


「大平市?そんなに遠いのか」


保科がそう言うと本郷は「保科、四鷹対策基地に行け」と言った。けれど保科は理由が分からず「何でですか?」と聞いた。すると本郷はこう説明した


「監視対象が逃げたら、四鷹対策基地に協力を求める」


「そういうことですか。では話は通しておいて下さい。それでは……」


保科はそう言うと荷物をもって部屋から飛び出した



「本郷さん。四鷹に連絡しましょうか?」


宇賀がそう聞くと本郷は「いや、それは俺がやるから大丈夫だ。宇賀は緊急連絡がないかを見ていてくれ」と言った。すると宇賀は「了解です」と言い、自分の席に戻っていった


『確か大平駅はテロ対策として四鷹の対策官が待機してたはずだ……だから運が良ければ捕まえられるかな?』


本郷は心の中でそう言うとスマートフォンを使い、四鷹対策基地に電話をかけ始めた……



東京都大平駅……


「待ちなさい!」


古河はそう言いながら監視対象を追いかけていた。しかし当然の事ながら監視対象は止まるはずもなく、かなりの距離を逃走していた


『まずい、駅ってこともあって人が多い……逃げられるかも……』


古河がそう思ったときだった。突然誰かが監視対象に足をかけて転ばせた


「うっ!」


監視対象は顔から派手に転んだ。なので古河は監視対象を取り押さえるために飛びかかった


「逮捕する!」


古河はそう言うと監視対象に手錠をかけようとした


「させるか!」


監視対象はそう言うと古河を投げ飛ばした


ドンッ!


古河は近くの柱にぶつかると手錠を落としてしまった


「まずい、逃げられる!」


古河はそう思い、手錠を取って立ち上がろうとした。けれど古河が監視対象を見ると、すでに監視対象は取り押さえられていた


「あの、大丈夫ですか?」


一人の女性が古河に近寄るとそう言ってきた。なので古河は「大丈夫です」と答え、立ち上がった。そして「えっとあなた方は……」と聞いた


すると女性は手帳を取り出すとこう言った


「四鷹所属の対策官です」


「え、あ、はい」


古河がそう言うと、先程監視対象に足をかけた男性が「四鷹基地の六原です。本部の方ですか?」と聞いてきた。なので古河は「はい。東京本部監視部の古河です。それで監視対象は……」と言った


すると六原は「男はこの通り捕まえました」と答えた。なので古河が監視対象を見ると、そこでは対策官三人が監視対象と取っ組み合いをしていた


「あの、これは加勢しなくて……」


「確かにこいつ強いですね。危険人物何ですか?」


六原は古河にそう聞いた。けれど古河は監視対象の確保を優先したかったため、六原に「すみませんがそれは確保後に、今は捕まえないといけないので」と言うと監視対象に近寄った……


「それもそうだな。伊野尾は他を見張っててくれ」


六原がそう指示を出すと伊野尾という女性対策官は「了解です」と答え、駅の改札へと行ってしまった……



「さて、俺も加勢したほうがいいかな?」


六原は小声でそう言うと監視対象を見た……



「六原二佐、まずいです!」


六原が見ると同時に部下の一人がそう言った


「あぁ、これは……」


六原が現場を見ると、そこには血がついたナイフを持っている監視対象がいた。そしてその監視対象の近くには部下の一人が倒れていた


『まずい!』


六原はそう思うとすぐに拳銃を取り出し、監視対象に向けた。するとそんな六原に古河は「ダメです。いま撃つのは危険です」と言った


現在の時刻は午後十一時半。そんなこともあり帰宅途中の人が付近に大勢いた。なので安全性を考えるといま発砲することはできなかった



『まずい、どうすれば……』


六原がそう思ったときだった。突然監視対象が六原にナイフを向けたまま突進してきた


「危ない!」


古河は六原を横に押した。すると監視対象は六原のすぐ横を通って再び逃走し始めた


『逃がすか!』


古河は心の中でそう言うと監視対象を追いかけ始めた。そんな古河を見た六原は「指揮は伊野尾に任せる。頼んだ」と言うと、古河と共に監視対象を追いかけ始めた


「無理なさらずに!」


走っていく六原に伊野尾はそう言った……


古河夏美こがなつみ


三等監視官


武器……拳銃

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