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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第三章
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Васи́лий

東京本部、監視部専用室……


「本郷さん、定期連絡です。全て異常なしです」


そう言ったのは宇賀だった。すると本郷は手を止め、こう言った


「了解した。各員に引き続き警戒せよと伝えてくれ」


「了解です」


宇賀はそう言うと自分の席へと行ってしまった



現在、監視部ではテロ対策作戦に向け、監視対象への監視を強化していた。なので今日の監視部には人がほとんどいなかった



ガチャッ!


扉が開くと、部屋の中に保科が入ってきた。保科は本郷に「やっと抜け出せました」と言うと手に持っている紙束を渡した


「あぁ、悪いね頼んじゃって」


本郷はそう言うと紙束を受け取り、机の上に置いた


「どうも慣れないんですよね。あの空気」


保科はそう言うと本郷の隣の席に座った。すると本郷は「だろ。だから俺は対策室に行きたくないんだよね」と言った


現在、東京本部第二会議室にはテロ予告がされた日より、テロ対策室が設置されていた。なのでテロに関する情報は全てこのテロ対策室に集まっていた


そして保科は先程まで監視部を代表してテロ対策室に顔を出していた……


「それより此方はどうなりました?」


本郷はそう聞かれると「どうって聞かれても今のところ何もだよ」と答えた。すると保科は「そうでしたか。てっきりもう何か起きてるかと思いましたよ」と言った


「まぁあくまで今のところは……だしな。どうせそのうち逮捕案件くると思うよ」


本郷がそう言ったときだった。突然宇賀が自分の席から「本郷さん大変です!」と言ってきた。なので本郷は立ち上がると「何があった?」と聞いた


すると宇賀は手にスマートフォンを持ったまま、二人のいるところにやって来た。そして「中幡より対象が外に出たとのことです」と言った


「そうか。では二人に対象に職質をするよう言ってくれ」


「了解です」


宇賀はそう言うとその場でスマートフォンを使い、中幡に指示を出した



監視部は監視対象がテロに加担しないよう、普段なら絶対にしないことまでしていた。その絶対にしないことの一つがこれだった


監視部は普段なら監視対象が何かしない限りは動かない。けれど今回は外に出た時点で報告するよう指示を出していた


「中幡って誰の監視ですか?」


保科がそう聞くと保科は近くの棚に貼ってあった紙を見てこう言った


「古河と一緒に矢端の監視をしてるよ」


「二人ががりでやってるんですか。なら何でもないです」


保科がそう言うと本郷は「そんなに中幡が心配か?」と聞いてした。なので保科は「中幡って何かやらかしそうで怖いんですよねぇ……」と答えた


すると本郷は「確かに中幡は若干あれな部分もあるけど、仕事で大きなミスをしたことはないだろ?だからそんなに心配しなくても大丈夫だと思うけど……」と言った


保科はそれを聞くと「そうだと良いですが……」と小声で言った……



都内のとある住宅街にて……


「古河ちゃん行くよ!」


「え?ちょ?何を?」


中幡はそう言うと状況を掴めず、混乱している古河をおいて監視場所から出た。そして監視対象の男に対策手帳を見せながらこう言った


「ちょっといいですかー?」


「はい何ですか?」


監視対象はそう言いながら中幡を見た。そして中幡の持っている紙を対策手帳を見ると突然態度が変わった


「今急いでるので無理です」


監視対象はそう言うとこの場を去ろうとした。けれど中幡はそんな監視対象の肩を掴むとこう言った


「職質の時間だよ。荷物を出しな」


「無理だ。私は急ぎの用事があるんだ」


監視対象はそう言うと中幡の手をどかし、立ち去ろうとした。けれど中幡も諦めずに監視対象の前に立ち塞がった


「なぁ~に時間はかけないさ。さっさと荷物を出しな」


中幡がそう言ったときだった。古河もようやく状況を掴めたのか、監視対象に「ご協力お願いします」とにこやかに言った


「無理だと言ってるだろ。いい加減にしろ」


監視対象は突然怒りだすと道を塞いでいる中幡を突き飛ばし、逃走し始めた


「行くよ!」


中幡は素早く立ち上がると監視対象を追いかけ始めた。けれど監視対象の方が足が早く、中幡の足では追い付くのは無理に見えた。すると中幡は古河に「古河っちは追いかけて!」と言い、走るのをやめた


「え?あ、了解です」


古河は戸惑いながらもそう答え、監視対象を追いかけていった



『こりゃあやったかもな』


中幡は心の中でそう思うとスマートフォンを取り出した。そして報告相手である宇賀に電話をかけ始めた……



中幡里桜なかはたりお


二等監視官


武器……拳銃

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