А́нна
一月二日午後十一時、東京本部付近の交差点にて……
「奴等が指定した時間まであと一時間だ。用意はいいな?」
そう言ったのは秋好だった。すると相澤が拳銃を見せながら「問題なしよ!オッケー!」と答えた
「あぁ、何でこんなことに……」
小田切はボソッとそう言った。すると小田切の近くにいた深見が「仕方ないわよ。私達が対抗しなくちゃ本部が危ないんだから……」と答えた
『そう。これらはあの時から始まったのかも知れない。あのゾンビ愛護団体総本部強制捜査から……』
上条は心の中でそう言うと目を閉じた。そして過去のことについて思い出し始めた……
『ゾンビ愛護団体総本部強制捜査』では対策部、特殊部のお陰で建物を制圧することに成功した。けれどゾンビ愛護団体リーダーの間勝と研究員の柴本の死体を見つけることが出来なかった
この時点でゾンビ愛護団体から何かしらの反撃がくるであろうと予想できた……
それから時は流れ、十二月十三日。突如、ゾンビ愛護団体がネット上にてテロ予告を出した。その内容というのが「東京本部を襲撃する」というものだった
なので東京本部はこれに対抗すべく、テロ予告が出されている一月三日に『対テロ作戦』実行を決定した。この対テロ作戦には東京本部のほとんどの対策官が参加するという本部総出の作戦になっていた
なので当然の事ながらテロ対策1も作戦に参加していた
「しかし大丈夫ですかね?テロ対策1は対人をあまりしていませんけど……」
照屋は秋好にそう言った。すると秋好は「あぁ、確かにその点は心配だ。だがこうするしかなかったんだろう……」と言うとメモ帳を取り出した。そしてメモ帳を開くと照屋にこう言った
「対人を何回もやってきた部署は少ない。だから今回の配置を見る限り、それらの人を上手く散らしてるみたいだな」
照屋はそう言われると周りを見た。この交差点には自分達以外にも五人、知らない対策官がいた
「あの人達が対人をしてきた方ですか?」
照屋が秋好にそう聞くと、秋好は「あぁ、あの班は愛護団体強制捜査に参加してたから、対人はうちよりずっと上だよ」と答えた
「え?あの強制捜査に参加?と、いうことは……」
「林!ちょっと来てくれないか?」
突然秋好が少し離れたところにいる対策官に向かってそう言った。すると此方に小走りで男性対策官がやって来た
「何でしょうか?」
「林、悪いんだけど所属を言ってくれないか?」
秋好はその男性対策官にそう頼んだ。すると男性対策官は「構いませんけど何故?」と秋好に聞いてきた。なので秋好は「ちょっとうちの部下に教えておきたくてね」と言いながら照屋を男性対策官の前に連れてきた
すると男性対策官は「対策部対策2、D班の林二佐です……で良いですか?」と秋好に聞いた
「あぁ、ありがとう」
秋好はそうお礼を言うと照屋に「な!バリバリの対策部でしょ」と言った。すると照屋は「ま、マジですか……」と言った
「ん?どうかしたか?」
「いえ、ただ対策部というと怖い人しかいないイメージがあったので思ってたのと違うなーと……」
照屋がそう説明すると、林が秋好に「なかなか面白い部下ですね」と言った
「なぁに、コイツはまだ可愛い方よ」
秋好はそう言うと後ろにいる相澤を見た。相澤はこれから本部総出の作戦があるというにも関わらず、のんびりとコンビニ飯を食べていた
そんな相澤を見ると林は「あぁ、これは凄い……」と小声で言った
「まぁ勘違いされても困るからいうけど、対策部は怖いどころか変なやつしかいないぞ」
秋好は照屋にそう言った。すると林が「変なやつしかってことはないですよ。確かに居ますけど」と言った
「そうなんですか?」
「そうそう。水瀬や新宮を見てるとよく分かるよ」
秋好はそう言うと軽く笑った。するとそれを聞いていた林が「あの人達は別です。ちゃんと真面目な人の方が多いですから」と否定した
「まぁそういうことだ。ここには対策部がいるから大丈夫」
秋好がそう言うと突然相澤が「ついでに俺もいるしね!」と言ってきた。なので秋好はそんな相澤に「お前は早く飯を食べろ」と言った
すると相澤は「了解よ!」と言い、ご飯を口の中に入れた
「秋好さん。そろそろ最終確認の時間かと……」
深見が秋好に小声でそう伝えた。すると秋好は林に「林、時間だって。行こうぜ」と言った
「ですね……」
林はそう言うと自分の部下に「最終確認してくるから待ってて!」と叫んだ
「深見、何かあったら無線で。それじゃあ」
秋好はそう言うと林と共に本部へと行ってしまった
テロ予告時間まですでに一時間を切っている。本部総出の作戦というのは過去に何回も行われているものではないため、深見は大丈夫かと不安に襲われていた……
上条司
一等ゾンビ対策官
武器……拳銃




