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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Ypsilon

ゾンビ愛護団体総本部正面門前……


「保科さん!伝えてきました!」


保科のいる場所に真野がそう言いながら戻ってきた。そして真野は保科の横に行くと「保科さんは戻らないんですか?」と聞いた


「あぁ、俺は建物の中を確認してから戻ろうかと思ってね」


保科はそう言うと建物を見た。ゾンビ愛護団体総本部の建物はガラスが割れていたりなど、かなり酷いことになっていた。けれど、そんな建物の中では捜査部が捜査をしているため、全ての部屋の電灯がついていた……


「真野も来る?」


保科は真野にそう聞いた。すると真野は「えぇ、行きます。というより保科さんについてかないと帰れませんので」と言った


「帰れない?」


「さっき皆に伝えに行ったときに、私は保科さんと帰るって言っちゃいまして……」


このゾンビ愛護団体総本部は二十三区内にあるとはいえ、東京本部からかなり離れていた。なので今回の作戦に参加していた対策官達は皆本部の専用車で来ていた


「そうか。因みに真野は血とかは大丈夫か?」


真野はそう聞かれると不思議そうに「大丈夫ですけど何故それを?」と聞いた。すると保科は「こっちに来れば分かるよ」と言い、ゾンビ愛護団体総本部の建物内に入った



建物の中では捜査部が慌ただしくしていた。すると建物の入り口付近にいる田宮が、保科に「保科一等、どうしましたか?」と聞いてきた。なので保科は「ちょっと現場がどうなってるのか見ようかと思いまして……」と言った


すると田宮は「別に捜査の邪魔をしないのなら構わないが、生半可な気持ちで入らない方が良い」と保科と真野に言った。するとそんな三人がいる場所に誰かがよたよたとやって来た


その対策官は保科の横を通ると、田宮にこう言った


「二階の状況を見てきましたが、かなり酷いです」


そう言ったのは桜井だった。すると田宮は「酷いってどのくらいだ?」と聞いた。すると桜井は「私が耐えられないくらいです」と言った


「そうか。じゃあ二階は五田に行かせる。桜井は一階を捜査してくれ」


田宮がそう言うと桜井は「はぁ~い」と力なく言うと、近くの部屋に入っていった。すると桜井と入れ変わりで部屋から男性対策官が出てきた


「五田、上はかなり酷いみたいだが頼んだよ」


田宮が五田にそう言うと、五田は「えぇ、任せてください」と言うと階段を駆け足で登っていった



「これを見てもまだ行きたいですか?」


田宮は保科と真野にそう聞いた。すると保科は「いえ、捜査部の人がギブアップするくらいですし、監視部の自分には多分無理です」と言った。そして真野に「じゃあ本部に戻ろうかと」と言い、建物から出ていった……



二人がいなくなると、田宮は桜井達が捜査している部屋に入った。その部屋には数人の死体が転がっており、どれも死因は銃によるものだった


「確認だが、死因は何だ?」


田宮は遺品を漁っている部下にそう聞いた。するとその対策官は立ち上がると、田宮に「この部屋にある死体は全て銃によるものです」と答えた


「そうか……」


田宮はそう言うと部屋の中を見回した。そして部屋の隅で椅子に座っていた桜井にこういった


「桜井、上はそんなに酷かったのか」


田宮がそう言うと桜井は「酷いなんてものじゃない。あれは地獄だ」と言った


捜査部は仕事のため、よく死体を見ていた。なので捜査部にいると死体を見ることになんの違和感も感じなくなっていた。けれどそんな捜査部の人間でも二階は耐えられないくらい酷いようだった……


「仕方ない。桜井はもう本部に戻りな。ここにいても気分が悪くなるだけだろ」


田宮はそう言うと、部屋の中を見渡した。そして部屋の隅で証拠となるものを段ボール箱にしまっている対策官にこう言った


「九重、桜井を見てあげてくれ。こんな状態じゃ運転も危なそうだし」


田宮がそう言うと、九重は「分かりました」と言い作業をやめた。そして桜井に近付くと「桜井さん。行きますよ」と言い、歩かせようとした。けれど桜井はショックからか体に力が入っておらず、立つことさえ出来なかった


「腰でも抜かしたか?」


桜井の近くで捜査をしていた対策官がそう言った。すると九重は「仕方がないですね。おんぶする感じで運ぶしか……」と言うと、桜井の両腕を持って背負おうとした。けれど九重は桜井よりも小柄なため、完全に背負うことができず足を引きずってしまっていた


「それではお先に失礼します」


九重はそう言うと部屋から出るために扉を開けた。するとそんな姿を見ていた田宮が「車まで運ぶの手伝おうか?」と聞いた。けれど九重は「いえ、任せてください!只でさえ人手が足りないのに、田宮さんまで抜けたら大変なことになりますか」と言うと、ゆっくりと部屋から出ていった


「そうか。頑張れ……よ」


田宮がそう言うと九重は桜井を背負って建物から出ていった


「さて、残った人は捜査を続けるぞ!」


田宮はそう言うと捜査をするために使い捨て手袋をつけた。そして部屋の中にあるものを調べ始めた……



九重朱音ここのえあかね


一等ゾンビ対策官


武器……拳銃

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