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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Xanthippe

午後十一時半、ゾンビ愛護団体総本部正面門前……


「終わったんですね……」


真野はゾンビ愛護団体の建物を見ながらそう言った。するととなりにいる保科は「あぁ、無事とは言いがたいがな」と言った


するとそんな二人の所に男性対策官が近寄ってきた。そして保科に「監視部さんですか?」と聞いてきた。なので保科が「はいそうです」と答えた


「紹介が遅れました。私は今回の作戦を担当している宇土司令部隊のメンバーである油井と申します」


「それで、何か報告でも?」


保科は油井にそう聞いた。すると油井と名乗る男性対策官はこう言った


「宇土主司令よりの言伝てです。作戦は終了した!とのことです」


保科はそう言われると、油井に「報告ありがとう。戻って良いよ」と言った。すると油井は一礼してから走ってこの場を去った……



「作戦が終わったなら、次は私達の時間だね!」


二人の後ろから突然そんな声が聞こえてきた。なので二人が後ろを向くとそこには捜査部の人達がいた。そしてその人達の先頭には捜査4の桜井がいた


「えぇ、対策部が作戦終了を出しましたし、捜査の時間ですね」


保科がそう言うと桜井達はそれぞれの捜査道具を持って、ゾンビ愛護団体総本部の敷地内に足を入れた



「作戦が終わりましたが、監視部はどうするんですか?」


真野は保科にそう聞いた。すると保科は「作戦終了後、監視部は監視係以外撤収することになってるよ」と答えた


「了解です。建物の中にいる人達に伝えてきます」


真野はそう言うと監視部がゾンビ愛護団体総本部の監視用に使っている建物に向かって走り出した。保科は他の監視官のいる建物を見ると「この建物ももう終わりか……」と呟いた


すると突然横から「どうかしましたか?保科一等」と言われた。なので保科がよこを見るとそこには高坂がいた


「高坂か……って高坂はこの作戦の担当じゃないよね?なのに何でここに?」


保科は高坂にそう聞いた。確かに高坂は『ゾンビ愛護団体総本部強制捜査』の担当ではなかったため、ここにいるのはおかしかった。すると高坂はこう説明した


「本部での仕事が終わったので、此方の手伝いにと……もう少しすればあと四人は来ます」


「四人も?何で?」


「本郷一等が『手の空いている者は保科一等の手伝いにと行け』とおっしゃいましたので……」


保科はそれを聞くと「そういうことね。とりあえず終わったこと報告しなくては……」と言うとスマートフォンを取り出した。そしてそれを使って本郷に電話をかけ始めた


「それでは私は本部に戻ります」


高坂は一礼しながらそう言った。すると保科は頷き、親指と人差し指で丸をつくった。なので高坂は車を止めている場所に向かって歩きだした


『どうやら作戦は簡単ではなかったようですね……』



高坂は道路の端に座っている対策官を見るとそう思った。その対策官は装備を見た限り特殊部らしく、銃や装備が他の対策官とは全く違っていた。けれどそんな対策官達は返り血を浴びていたり、煤で汚れていたりしていた


すると突然、高坂の近くにいる対策官の会話が耳に飛び込んできた


「ちょっと!急にどうしたのよ!」


それは女性対策官の声だった。なので高坂が声のする方向を見ると、そこでは女性対策官が班長であろう人に寄りかかるように倒れていた。そしてその女性対策官を囲むように仲間の対策官四人がいた


「班長、医官呼んできます」


「お願い、急いでね」


女性対策官がそう言うと、男性対策官は走って司令部のある方向へと行ってしまった



「どうしました?」


高坂は近くにいる男性対策官にそう尋ねた。するとその対策官は「それが突然倒れてしまい、何が何だか……」と答えた


『意識は……ないのか』


高坂は倒れている女性対策官を見ると心の中でそう言った。すると男性対策官の隣にいる対策官がこう言った


「色々とショッキングなものを見すぎたせいじゃないですか?加宮さんそういうの無理みたいなこといってましたし……」


「確かにそれかも知れないな……」


男性対策官は頭を押さえながらそう言った。けれど、高坂はゾンビ愛護団体総本部の建物に入ってないため、現場で何があったのか全く知らなかった。なので高坂は「作戦中何があったんですな?」と聞いた


すると男性対策官は「床一面に死体が転がってたり、階段の上から火炎瓶が飛んできたりと色々ありましたよ」と言った


「死体の山に火炎瓶ですか?」


「えぇ、死体というのは全て特殊部が射殺したものでしたが、かなり酷いことになってました……俺もあそこまで酷い状態のものは初めてでしたし……」


男性対策官がそう言うと、その隣にいた女性対策官が身震いをした


『まさかそんな事が……』


高坂は話を聞くとそう思った。なので高坂はその話が本当か確認しに行こうと思った。が、高坂は監視部の中でも数多くの仕事をこなす立場の人間であるため、これだけのために時間をさくことができなかった


なので仕方なく現場の状況は調査部による報告書を読むことにした……



「あ、ここです!」


突然女性対策官がそう叫んだ。なので高坂はその叫んでいる方向を見ると、そこには走って此方に向かってきている天方がいた


「倒れたというのはこの人だね」


天方はそう言うと倒れている女性に駆け寄った……



「天方さんが来たようなので、私はこれで。何も出来ずすみません」


高坂はそう言うと男性対策官に頭を下げた。すると男性対策官は「いえ、何も出来なかったのは俺達も同じですから……」と良いながら手を横に振った


「それでは失礼します」


高坂はそう言うと車を止めている場所に向かって走り出した……


和泉大和いずみやまと


四等監視官


武器……拳銃

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