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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Übermut

パンッ!


秋好は信号弾を男に向けて発射した。するとそれと同時に相澤も道路に飛び出し、電柱の裏に隠れた


『とりあえずここまでは予定通りだ。あとは援護が入ってからだ……」


秋好は道路左側にある電柱の裏に隠れると杉谷達を見た。杉谷達は拳銃を持って待機しており、秋好からの合図があればいつでも撃てる体制でいた。なので秋好は三人に、ジェスチャーをして発砲するよう指示を出した。すると杉谷は『了解』という意味で小さく敬礼をすると、死角から信号拳銃と顔を出して発砲し始めた



チュンッ!


突然深見の顔の横を一発の弾丸が通りすぎた。なので深見は素早く男からの死角に隠れた


「何だいまのは……」


深見がボソッと言うと顔から何かが垂れていることに気がついた。なので深見はそれに触って見ているとそれは血だった……


「大丈夫ですか?」


血が出ていることに驚いている深見に佐田はそう聞きながら近寄った。すると突然杉谷のいる場所から何かものが落ちる音がした。なので二人が杉谷を見ると手を押さえてしゃがんでいる杉谷がいた


「あの男の射撃精度ヤバすぎる」


杉谷は二人のいるところに滑り込むとそう言った。そして深見の顔を見ると「血はとまりそう?」と聞いた。なので深見は「多分そのうちとまりますよ。深くはないと思うので」と答えた


「それでどうします?あんなに精度が高いと顔出せませんよ」


佐田はそう言った。もちろん杉谷と深見はあの男の射撃の精度が高いということは身を持って分かっていた。なので二人とももう一度顔を出せば次こそは死ぬのではないかと思っていた


「杉谷さん。このまま撃ち合ってたらマジで死にます……」


深見はそう言った。けれど杉谷もこれ以上男と撃ち合いをしたくなかった。けれど、ここで無理矢理にでも撃ち合いをしないと、前に出ていった秋好と相澤が危ない……


杉谷はそう考えたため、危険を承知の上でこう言った


「二人はここで待機してて、私だけで撃つから」


杉谷はそう言うとアタッシュケースから新しい信号拳銃を取り出した


「いくら何でも危険ですよ。マジで死にますよ」


佐田は無謀なことをしようとしている杉谷を止めようとそう言った。けれど杉谷は二人にこう言った


「確かに前までの私ならこんな危険なことしないわ。ところで二人はさっき秋好さんが言ってた狼と羊の例え話……聞こえてた?」


「少しなら……テロリストを狼、近隣住民を狼に例えた話ですよね?」


深見はそう言った。すると杉谷は「そう」と言って頷いた。そして「私達は羊を守らなくちゃいけない。そして何より秋好さんと相澤がこのままだと……」と言うと信号拳銃を持ったまま、壁に背をつけた


「そういうことよ」


杉谷はそう言うと黙った。そして音を聞き、死角から顔を出すタイミングをはかり始めた……


「そういうことってどういうこと?」


佐田は深見にそう聞いた。けれど深見も「さぁ……」と言った。そして続けて「けど、杉谷さんが秋好さんと相澤を助けたいという思いは分かったわ」と言うと深見も信号拳銃を取り出した


「ちょっと、深見さんまで危険行為をするつもりで?」


佐田はそう言うと深見の右腕を掴んだ。すると深見は「えぇ、だって杉谷さんだけにあんなことさせる訳にいかないでしょ」と言った。すると佐田は迷いながらも「確かにそうですけど……」と言った


「なら同じ仲間として一緒に戦うべきだと私は思うの」


深見はそう言う佐田の手をどけた。そして「別に貴女に強制させはしないわ。これは私の判断だから……」深見はそう言うと、杉谷と共に男と撃ち合うため、杉谷のいる方向を見た



ドサッ!


深見が杉谷を見た瞬間だった。杉谷は男に撃たれそのまま倒れてしまった


「まずい!佐田も手伝って!」


深見はそう言うと倒れている杉谷に近寄った。杉谷は上半身が男からの死角に入っておらず、いつまた撃たれてもおかしくない状況だった。なので深見は杉谷の足を引っ張って死角に入れようとした


けれど道路に色々なものが引っ掛かっているせいか、なかなか死角まで引き連れなかった。すると佐田も杉谷の足を持つとこう言った


「ちと痛いかも知れませんが、思いっきり引っ張りますよ!」


佐田はそう言うと杉谷の足を思いっきり引っ張った。すると杉谷の体はズルズルと死角まで移動できた。けれどその代わりに無理矢理引きずったため、杉谷の手や顔などに傷がついてしまった……


「杉谷さんは一体どこを……」


深見はすぐに杉谷の体を見た。すると左肩から血が出ているのに気がついた


「深見さん。どうしましょう。杉谷もですけど、秋好さんと相澤さんもまずいですよ!」


佐田はそう言った。けれど深見もその事は分かっていた。けれど深見にはどうしたら良いか分からなかった。別に策がないというわけではなかった。だが、その策というのが無謀すぎるため、策を考えた深見自身行えるものだと思っていなかった


「深見さん。とりあえず私が適当に撃ってます。なので深見さんはその間に杉谷さんを何とかお願いします」


佐田はそう言うと撃たれる前の杉谷と同じように壁に背をつけた。そして撃つタイミングをはかり始めた……


『ダメ!貴女も撃たれる!』


そんな佐田を見ると深見はすぐにそう思い、佐田を止めようとした


「やめ……」


「あらあら、それで相手をするには無理がありますよ」


突然深見の後ろから誰かがそう言った。なので深見と佐田は声のする方を見た。するとそこには南瀬とサブマシンガンを持っている女性がいた……


相澤嘉明あいざわよしあき


三等ゾンビ対策佐官


武器……拳銃

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