表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
50/90

Ulrich

「いくらでもかかってこいや!」


相澤はそう言うと大柄の男に向けて発砲した。けれど、弾は当たらなかったらしく男は倒れなかった


「あれ?外したのか?」


相澤はそう言うともう一回発砲した。今度は男の腹に当たったのがちゃんと見えたため、相澤は心の中で『よし!』と言った。けれど相澤の隣にいる上条はこう言った


「相澤さん。アイツ……」


相澤はそう言われると今撃ったばかりの男を見た


「あれ?何で倒れてないんだ?」


確実に戦闘不能にしたと思っていた男は普通に動いていた。しかもそれどころか殺所の職員が使っていたサブマシンガンを手に取ると、こちらに銃口を向けてきた


「全員引け!」


杉谷はそう言うと上条と相澤の腕を引っ張り、死角へと移動させた


それはその直後だった。男はこちらに向かって無数の弾を撃ってきた。幸い杉谷が腕を引っ張ってくれたお陰で助かったものの、もしそれがなかったらと考えると上条は震えが止まらなかった



「杉谷!相澤!何があった!」


突然建物の方からそんな声が聞こえた。なので声のする方向を見ると、秋好がこちらに向かって走ってきていた。なので杉谷は秋好が近くまでくるとこう言った


「男が銃を乱射しています」


「銃?銃声なんか聞こえないけど……」


秋好はそう言ったときに思い出した。殺所の職員が持っている銃には消音器がついているということ。そして先程からパスパスッ!という変な音が聞こえていることを……


「まさか取られたのか?」


秋好がそう聞くと上条が「えぇ、倒れている殺所の職員が使っていて……」と言った


「そうか……だが、どうやって対処しようか……」


秋好はそう言うと自分の拳銃を見た。相手はサブマシンガン、こちらは拳銃。正面から戦うには圧倒的にこちらが不利だった。なので秋好はどうしたらいいか分からなかった。けれど、このまま男を放置しておくこともできないため、こう指示を出した



「全員聞け!杉谷、相澤、深見、佐田はここに残れ。そして呼ばれなかった者は第一監獄棟付近にある出入り口の防衛を行え!」


秋好がそう言うと、相澤は「ちょっといいすか?それってつまり……」と言った。なので秋好ははっきりとこう言った


「戦闘を何回もしてきた者のみを残す。照屋、そっちの指揮は頼んだぞ」


「了解です!」


照屋はそう言うと小田切、上条、田渕、速水に「行くよ!」と言い、この場を離れた……


「相澤さん。お気をつけて」


上条は相澤にそう言うと持ち場へと移動していった……



「さて、それじゃあぶっ殺しますか」


相澤は弾を込めるとそう言った。けれど相手はサブマシンガン、こちらは拳銃と不利なことに課わりなかった。なので杉谷は「でもどうします?このまま突っ込んでも死ぬだけですよ……」と言った


すると秋好は近くに置いてある、信号拳銃が入っているアタッシュケースを指差してこう言った


「これを使おう」


「えっと、どうやってですか?」


杉谷は信号拳銃を取り出しながらそう聞いた。すると秋好は信号拳銃を手に持つと「これを目眩ましにできないかなって思ってさ。何もないよりかはましだろ?」と説明した


けれど杉谷は「確かに目眩ましにはなると思いますが、それで大丈夫デスかね……これだと倒せたとしても此方にも被害が……」と言った。すると秋好は「確かに此方にも被害が出るかも知れない。だからこうするのはどうだ?」と言うとアタッシュケースを杉谷に渡した


「これをどうしろという意味で……」


杉谷は訳もわからずアタッシュケースを受け取るとそう聞いた。すると秋好は持っていた信号拳銃をしまうとこう言った


「杉谷、深見、佐田は信号弾で援護しろ。俺と相澤でアイツを殺る」


秋好はそう言うと相澤を見て「良いよな?」と確認した。すると相澤は「もちろん任せてくださいな。撃ち合いは得意なんで!それに撃ち合いで死ぬなら構いませんわ!」と言い高笑いした


「そういうことだ。用意しろ」


秋好はそう言うと、男が近づいてこないように適当な撃ち合いをしている佐田と深見に「二人とももう良いよ。反撃を開始しよう」と言った


「了解です」


深見と佐田は答えると拳銃しまい、素早く秋好達のいる場所まで下がった



「秋好さん。でもいくらなんでも危険すぎでは……」


杉谷は何とかこの無謀な作戦を止めさせようとそう言った。けれど秋好は杉谷にこう言った


「じゃあ杉谷にはこれより良い作戦があるのか?」


「いえ、それは……」


杉谷は小声でそう答えた。すると秋好は周りを見ながらこう言った


「殺所の周りにはごくごく普通の住宅街が広がっている。これ以上あの男を野放しにしておくのは、羊の群れの中に狼を混ぜるようなものだ。だからその羊が殺される前に俺達が行動するしかないんだよ」


秋好はそう言うと相澤に「行くよ」と言った。すると相澤はいつも通りノリノリで「オッケーっす!」と答え、調子に乗って拳銃を手のひらで回転させ始めた。そして数回回すと「よし。準備オッケー!」と言った



「じゃあ三人とも頼むよ」


秋好がそう言うと深見と佐田は「了解です!」と答えた。けれど杉谷は心配らしく何も答えなかった。なので秋好は杉谷に「杉谷。分かった?」と個別的に聞いた


ここまで来てしまってはもう犠牲覚悟でやるしかない。杉谷はそんなことを考えながら「了解です」と答えた


すると杉谷の返事を聞いた秋好は「相澤は出たら右の電柱の裏に隠れろ。俺は左側に行く」と言うと信号拳銃を取り出した


「了解です。お任せを!」


相澤がそう言うと秋好は「じゃあ行くぞ!」と言い、男のいる道路に飛び出した……


杉谷澪すぎやみお


三等ゾンビ対策佐官


武器……拳銃

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ