表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第一章
5/90

Easy

東京本部、テロ対策1専用室……


「それじゃあ私達も始めようか」


杉谷はそう言うと、今回一緒に調査する照屋、速水のいる場所にやって来た


「ですね。他の班はもう作業開始しているみたいですし」


そう言ったのは照屋だった


ゾンビ愛護団体総本部を調査するA班は、資料を探しに資料庫へ、愛護団体の監視をするC班は監視部との合同捜査になるてめ、監視部専用室へ行っていた。なので、この部屋にはB班の三人しかいなかった


「私達が調査するのは、愛護団体の資金源を見つけ出すこと。と、いう訳でこんなの持ってきたよ」


杉谷はそう言うと机の上に紙袋に入っている資料を置いた


「杉谷さん。これは?」


照屋は紙袋を見るとそう質問した。その紙袋の中には一杯に資料が入っていて、かなり重そうだった


「この資料、相澤が資料を読んでるときに持ってきたのよ。どのみち必要になると思ってね」


杉谷はそう言うと紙袋から資料を取り出した


「因みに何についての資料を持ってきたんですか?」


照屋は杉谷にそう質問した。すると杉谷は冊子を見せるとこう言った


「これは、ゾンビ愛護団体と関わりのある組織、団体についてまとめられている資料よ。しかもこの資料を作ったのは潜入捜査官だから初めて知る情報も書いてあると思うよ」


「凄い便利な資料を見つけてきましたね」


照屋はそう言うと一番上に置いてあった資料を取った。この資料は冊子になっていて、三十ページほどのものが十五冊あった


「だいぶ詳しく書いてありますね」


照屋は資料を見るとそう言った。なので杉谷もどんな感じの資料なのか確認するために、冊子を取った。そしてページをめくった


「確かに見やすい割には細かく書いてあるわね」


杉谷はそう言うと他のページも見てみた。が、どのページも見やすく作られていた


「杉谷三佐、私は何をすれば……」


杉谷の後ろではそんな声が聞こえた。なので杉谷は振り替えるとそこには速水がいた


彼女は今年入局した新人対策官で、まだテロ対策課の仕事を全て把握していなかった


「それじゃあ、この冊子に書いてある企業、団体について細かく調べてくれる?」


杉谷はそう言った。すると照屋は冊子を見ながらこう言った


「でも、この冊子には既に細かく書いてありますけど……」


「正確には今年度の情報よ。その資料は確かに細かく調べられているけど、作られたのが去年。だから今年の情報は書かれていないのよ」


照屋はそう言われると一番最後のページを見た。そこには去年の年号が書かれていた


「確かに去年のですね……」


「でしょ。だからその作業は二人に任せるわ」


杉谷はそう指示した。しかし照屋と速水がこの作業をしている間、杉谷は何をしているのだろう?照屋はそれが気になり、聞くことにした


「二人で、ということは杉谷さんは何を?」


照屋がそう聞くと杉谷は手帳を取り出した。そして手帳を開くと何かのメモを二人に見せた


「私はこの資料に書かれていた中から選んだ十個の企業、組織を細かく調べるわ」


照屋は杉谷にそう言われると、見せられている手帳を見た。そこには個人商店から大手の企業、そして宗教団体の名前が書かれていた


「これらはどのように選んだんですか?」


照屋はそう質問した。すると杉谷は「怪しそうな所を適当によ」と答えた


杉谷はこの資料をパラッと見ただけで、細かい所までは読んでいなかった。なので名前が怪しいところや、聞いたことのある経営者がやっている組織、団体を選んでいた


「あ、そうですか」


特に深い理由がなかったと分かると、照屋はそう言った


「適当で悪かったわね」


杉谷は照屋にそっけなくそう言うと、先程二人に見せた組織、団体を調べるために部屋から出ようとした。すると照屋は杉谷が部屋から出る前にこう言った


「別に悪口は言ってませんからね」


照屋がそう言うと杉谷は「分かってるよ」と言って部屋から出ていってしまった。杉谷は大丈夫な風に言っていたが、照屋は杉谷を怒らせていないか心配になり、速水に「俺何かやった?」と聞いた


すると速水はすぐにこう言った


「いえ、照屋准官の心配し過ぎなだけかと」


「なら良いんだけどなぁ」


照屋はそう言うと手に持っている資料を読み始めた



『今の大丈夫よね?別にあれくらいで怒ったりしてないよね?』


照屋が資料を読み始めると、速水は心の中でそんなことを考え始めた。速水はテロ対策1の中で一番経験が浅く、他の対策官のことを知らなかった。けれど杉谷には色々と教えてもらっていたため、分かっている気でいた


けれど、今の一件で『本当に大丈夫なのか?』という不安に襲われていた


『実は今まで見ていた杉谷三佐は綺麗な部分で、実は闇が深かったりとか……』


速水は心の中でそう呟くと、杉谷について色々と考え始めた。しかし杉谷のことを考えるにつれ、マイナスの方向に流れてしまい、杉谷に対して恐怖心が生まれそうになっていた……



照屋大睦てるやだいむ


准ゾンビ対策官


武器……拳銃

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ