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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Theodor

関東ゾンビ殺所場、第二監獄棟付近の裏口にて……


「もしかしたら持つの始めてかも」


佐田は信号拳銃を見ながらそう言った。すると近くにいた深見が「あれ?過去の作戦で使ってなかったっけ?」と聞いた。すると佐田は「何をおっしゃる。使うときなんてそうそうないし、あったとしても他の人が撃っちゃってるのよ」と深見の肩を叩きながら言った


いま二人は裏口前の道路に立っていた。そして愛護団体のメンバーが此方に来たら報告するように言われていた。けれど、二人が立ち始めてからは、愛護団体のメンバーどころか一般の通行人すら道を通っていなかった


なので二人とも『多分ここは大丈夫だろう』と思い始めていた



「けど暇ね」


佐田はそう言うと縁石に座った


「えぇ、てっきり戦いになると思ってたわ」


深見は壁に手をつくとそう言った


現在、殺所では正面門でゾンビ愛護団体のメンバーと争いが起きていた。けれどその他の入り口では何も起きておらず、皆何かしらをして時間を潰していた



「佐田と深見!そっちはどう?」


突然相澤が状況を聞いてきた。なので佐田は「問題なしですよー!」と言った。すると相澤は「残念……」と言って手に持っていた拳銃をしまった


「いや、問題あったら発砲するつもりだったんですかい」


佐田はそう言った。するとそれに対して杉谷がこう言った


「相澤はもちろん皆に言っておく!何かあったとしても極力拳銃は使わないこと!分かった?」


杉谷がそう言うと相澤は「はいはい把握把握」と言い、信号拳銃を取り出した。するとそんな相澤に杉谷は「それも名前に拳銃ってついてるよ」と注意した


「まじ?つまんねーの」


相澤はそう言うと信号拳銃をポイっと投げ捨てた。するとその信号拳銃は上条の足下に落ちた……



「壊れたらどうするんですか。大切に扱ってください」


上条はそう言うと信号拳銃を拾い上げ、相澤に渡そうとした。けれど相澤は「撃てないならいらない。邪魔なだけだし」と言い、受け取りを拒否した


「何かあってからじゃ遅いんですよ。ちゃんと持ってください」


上条はそう言うと信号拳銃を持たせようとした。するとそんな上条に杉谷が「上条君、別にいいよ無理に渡さなくて」と言った


「けど……」


「大丈夫。相澤には貴方をつかせるから何かあったらお願いね」


上条はそう言われると『何でそこまでサポートしなくちゃいけないの……』と思った。けれど、それらを相澤にやらせるより自分でやった方が確実なため最終的には『まぁいいか』となった



「いやー、上条は相変わらず大変だねー」


そんな様子を少し離れたところから見ていた佐田はそう言った


「相澤さんにはもう少し真面目になってほしいものです」


深見は溜め息をつくとそう言った。すると佐田がすぐに「うん。無理だと思う」と言った


もちろん深見もあの相澤が真面目になることはないと思っていた。けれど、今のままでは上条の負担が重すぎると思っており、相澤を何とか出来ないかと考えていた


「もちろん無理だと私も思う。けど上条君をこのまま放っておくことはできない……」


「じゃあ何か解決策はあるの?」


佐田がそう聞くと、深見は首を横に振った


「やっぱり、相澤さんの性格を変えるのは無理だよ。話によると秋好一等や杉谷さんも色々やったみたいだもん」


「でも……」


深見がそう言ったときだった。突然右側から叫び声が聞こえた。なので声のする方を見るとそこには殺所の職員と思われる人がいた


その人はサブマシンガンを持っており「近寄るなー!」と叫びながら発砲していた


「向こうで何があったんだ?」


佐田はその様子を見ると立ち上がってそう言った


「とりあえず報告を……」


深見はそう言うと、慌てて殺所の敷地内に入った



『念のために取り出しておくか……』


佐田はそう思うと拳銃を取り出した。そして殺所の職員がいる方向を見た


その職員はずっと発砲していたものの、弾がなくなったらしく銃を下ろした。するとその瞬間大柄の男が職員に詰め寄ってきた……


『あ、まずい』


佐田がそう思ったときにはもう遅かった。銃を持っている職員は男に顔面を殴られ、ぶっ飛んでしまった



「何があったの!」


そんな様子を見ていた佐田に杉谷が駆けつけ、そう聞いてきた。なので佐田は今起きた出来事を話した。すると杉谷は「秋好さんが戻ってこないので私が指示を出します!戦闘用意!何としても裏門を守れ!」と指示を出した


するとさっきまで鮮度が落ちた野菜みたいになっていた相澤が「よっしゃ!やりますか!」と言って立ち上がった


「さっきも言ったけど、拳銃は本当にヤバくなったらね!うちらは殺所の職員と違ってサイレンサーついてないから色々とあれなのよ」


「はいはい任せなさい。ちゃんと撃ち殺すよ」


相澤はそう言うと拳銃を持って佐田のいる所に移動した


「いや、何も聞いてないじゃん」


杉谷はボソッとそう言った。けれど、今は相澤のことよりちゃんと防衛できるかの方が心配だった……



深見小都ふかみこと


准ゾンビ対策官


武器……拳銃

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