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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Quelle

それからしばらくして

関東ゾンビ殺所場……


関東ゾンビ殺所場はゾンビの研究をするための施設で、本館、別館、第二監獄棟の三つの建物で構成されていた。そんな関東ゾンビ殺所場、略して『殺所』には当然のことながらゾンビを捕らえておくための檻があった。けれど、この施設にはゾンビを捕らえておく以外の役割も担っていた……



本館、所長室にて……


所長室では四十代ほどの男性が仕事をしていた。彼の名は七原英一朗、この関東ゾンビ殺所場のリーダー……つまりは所長だった。そんな七原は先程からいろんな所に電話をかけていた



「無理そうですか……分かりました。失礼します」


七原はそう言うと受話器を置いた。すると部屋のすみにいた佐倉がこう聞いた


「先程からどちらへお電話を?」


その質問に対して、七原は「ちょっと色んな所にヘルプを頼んでいたんだよ。まぁ本部以外、人手が無くて無理だったけどね」と言うと立ち上がった


「それで佐倉は何の用でここに?」


七原はそう聞いた。すると佐倉は「一応報告です。愛護団体のメンバーと思われる集団は正面口にのみ居り、数は百もいないかと思われます」と報告した


「案外少ないな」


「えぇ、これくらいなら殺所の職員だけでも守れそうです」


「確かにな。けど、本部から警備5とテロ対策1が来るみたいだから裏口から来るように指示してくれないか?」


七原がそう言うと佐倉は「了解です」と言い、所長室から出ていった


「今回は死者が出なければいいが……」


七原は窓ガラスに近付くと、外を見ながらそう言った


関東ゾンビ殺所場は過去に敵対組織により『第一監獄棟』と『地下危険生物独房』を爆破されていた。この爆破により関東ゾンビ殺所場の職員数名が亡くなると同時に『地下危険生物独房』に入れられていた通常とは比べ物にならないほど危険なゾンビが外に出てきてしまった


この逃げ出したゾンビは、ゾンビを倒す事に長けている対策部がいたため、大事には至らなかった。が、爆破によるダメージはかなり大きかった



トントンッ!


突然所長室の扉が叩かれた。なので七原が「どうぞ」と言うと部屋の中に女性対策官が入ってきた。そして「捕まえた女の件ですが、何をしても全く話そうとしません」と言った


「そうか。じゃあ時間をかけてでも良いから、何か吐かせてくれ。こっちは恐らく大丈夫だから」


「了解しました」


七原がそう言うと、女性対策官は一礼して部屋から出ていった


この関東ゾンビ殺所場には、犯罪者の取り調べをする設備も備えられていた。なのでたびたびゾンビ愛護団体の連中がここに送り込まれていた。そしてその連中から情報を得るのも、殺所に勤める対策官の仕事だった……



別館四階、取調室……


「そろそろ話してくれないか?田舎の母ちゃんも泣いとるで」


そう言ったのは中幡だった。けれど、向かいの席に座っている女は何も話さなかった


『はぁ、なかなか面倒な仕事を貰っちゃったなぁ……』


中幡は女を見るとそう思った。そして『てかこの女の担当がこの仕事をしなさいよ。うん』と考えると、腕時計で時間を確認した


『作戦開始から十分。みんなは何してるのかな……』


中幡はそう考えながら腕を下ろした


監視官は基本、関東ゾンビ殺所場に来ることはなかった。けれど監視対象が捕まり、取り調べを受けるというときだけは監視官が一人送られていた


そして今回の場合、その送られた監視官というのが中幡だった


「中幡監視官、何か状況は変わりましたか?」


女性対策官が中幡のいる取調室に入るとそう聞いてきた。なので中幡は「いいえ、何も変わってないですよ。どうします?」と言った。するも女性対策官は少し悩むとこう言った


「とりあえず少し席を外しましょう。少し経てば気が変わるなんてこともあるかもしれませんし」


「そうですね。このまま居ても意味ないですもんね」


中幡はそう言うと女性対策官と共に部屋から出た



「あら~、なかなか凄いことになってますね」


中幡は窓から外を見るとそう言った。中幡が覗いている窓からは殺所の正門が見え、正門付近に沢山の人がいるのが見えた


「おそらくこのくらいなら殺所の職員だけでも防げるので、安心してください」


「えぇ、別に殺所の職員さんの実力を疑ったりはしてないので……まぁ、うん……」


中幡は言葉に詰まるも身ぶり手振りで誤魔化しながら、休憩スペースへと向かった……


中幡里桜なかはたりお


二等監視官


武器……拳銃

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