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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Ida

それから一時間後

東京本部、テロ対策1専用室……


「暇やなぁ……」


相澤はそう言うと窓に近寄り、外を見た。数分前まで監視官が集まっていた正面口付近も、今では元通りになっていた


「相澤、お前さっきからずっと休んでたよな?そろそろ仕事したらどうだ?」


そう言ったのは秋好だった。すると相澤は「えぇ、もちろんです。ちょっと休憩してただけですよ」と言い、慌てて自分の席に座った


「ちょっとにしては長くないですか?」


相澤が席に座ると、照屋がわざと秋好にも聞こえるくらいよ声量でそう言った。すると相澤は「照屋、明日の昼奢ってあげるから……分かるよな?」と言った。すると照屋は「はいはい分かりました」と言い、自分の作業に戻った



『やっと作業に戻ったか……』


秋好は仕事を再開した相澤を見るとそう思った


秋好達は現在、監視部の監視対象が不自然な行動をしていないか調べていた。この仕事はかなり地味で、資料庫から引っ張り出してきた資料とにらめっこするしかなかった。なので相澤はこの担当になると、極端に休憩の回数と時間が増えていた


『やはり相澤は監視部の方に行かせるべきだったか……』



秋好は今更ながら、班分けの仕方を後悔していた。けれど今更後悔したところで遅く、時間的にもそろそろ監視部の手伝いに行った五人が帰ってくる時間だった


『今度から気を付けよう。でないと、いつ不公平とか言われてもおかしくない』


秋好はそんな事を考えながら仕事をしていた。そんなときだった。突然テロ対策1専用室の扉が開き、部屋の中に杉谷か入ってきた


杉谷は部屋の中に入ると、すぐに秋好の所にやってきた


「秋好さん。監視部の手助けは終わりました」


「お疲れ様。この仕事は俺らでやるから少し休んでていいよ」


秋好がそう言うと杉谷は「有難うございます。けれど、秋好さん達も対策4の手助けを……」と言った


今回の班分けは元々、対策4と監視部の手助けのために分かれたのだ。けれど対策4は色々な事情により秋好達の手助けを必要ないと断られてしまった。そんなことを杉谷を含む、監視部に手伝いに行った五人は知らなかった


「その事だが問題ない。俺達は対策4の手伝いをしてないからな」


秋好がそう言うと、それに続いて照屋が「信用性ってやつですね。何しろ対策4は機密情報とか扱ってるところですから」と言った


「そうでしたか……」


「そうだ。だから見回りってことで外にでも行ってきな。こっちはもう少しかかりそうだから」


秋好はそう言うと相澤をチラッと見た


『相澤がサボってたからなぁ』


『わーてますよ(分かってますよ)、やればいんでしょ。やれば!』


相澤は秋好に見られたことに気がつくと、心の中でそう言い返した


「分かりました。何かありましたら此方にお願いします」


杉谷はスマートフォンを秋好に見せながらそう言った


「分かった。多分大丈夫だと思うけどな」


秋好がそう言うと杉谷は他の四人を連れて、部屋の外に出ていった。そんな杉谷達を見ていた相澤は『監視部選んでれば良かった……』と後悔しながら仕事をしていた……



通路にて……


「でもどうします?」


杉谷にそう聞いたのは上条だった。すると杉谷は「どうするって?」と聞き返した


「この後のことですよ」


上条はそう答えた。するとそのことについて小田切がこう言った


「外をぶらつくんじゃないのか?この後……」


「何言ってるんですか。これでもまだ勤務時間中ですよ」


上条は小田切にそう言った。すると小田切は圧に屈指ながらも小声で「真面目だなぁ」と言った


「確かに上条の言うとおりだ。他の人が仕事してるのに外でぶらつくのは流石に……うん。ちょっとアレだ。だからもう少し監視部の手伝いをしないか?」


杉谷はそう言った。しかし監視部の手伝いはあくまで、ゾンビ愛護団体総本部の調査だけであり、数分前に分かれたばかりだったなので小田切はこう言った


「またですか?」


「おぉ、小田切君は異論があるのかね?」


小田切に突然そう言ってきたのは、小田切の後ろにいた佐田だった。すると小田切は「いえいえ、異論なんてありません。ただちょっと顔を出しづらいなぁ~と思っただけです」と言った


「あらそう。どうやら良いみたいですね」


佐田は小田切の顔を見てから、杉谷にそう言った。すると杉谷は「じゃあ監視部の部屋に行こっか」と言い、歩き始めた



『あ~、佐田さん何考えてるかよく分からないから怖いんだよね……』


小田切は今のやり取りでそう思った


佐田は小田切が入局したときからいた人で、関わりもそれなりにあった。けれど、小田切は未だに佐田がどんな人物なのか良く分かっていなかった……


小田切壮汰おだぎりそうた


ゾンビ対策士長


武器……拳銃

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