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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Heinrich

東京本部、第一資料庫……


『潜入捜査官のミス……か』


高坂はそんなことを思いながら第一資料庫から出た。そして名取達のいる正面口へ向かうため、エレベーターホールへと向かった


『資料庫に資料を返しに行ってたため、だいぶ遅れてしまいましたが、大丈夫でしょうか……』


高坂はそんなことを考えながらエレベーターを待った。すると上に向かうエレベーターの扉が開いた。そして中から男性対策官が下りてくると、高坂に話しかけてきた


「やぁ高坂、久し振りじゃないか」


「宗方さんお久し振りです。例の件は有り難う御座いました」


高坂はそう言うとお辞儀をした。すると宗方は「良いの良いの。監視部と捜査2は仕事内容が似てるから、協力するのは当然だよ」と言った


彼の名前は宗方誠和むねかたまさかず、捜査2に所属する一等ゾンビ対策官だ。そんな彼の所属する捜査2は「監視対象の捜査」が主な仕事だった。なので監視部とよく情報交換を行っていた


「そういえば下で大変なことになってるよ」


宗方はそう言った。しかしそれが自分に関係するものなのかどうか分からなかったため、高坂は返した


「大変なことですか?」


「あぁ、保科とかが倒れている人に拳銃を向けてたけど……」


高坂はそれを聞くと『何かトラブルでも起きたのか?』と考えた



チンッ!


そんな音がなると下に向かうエレベーターの扉が開いた。するとそれに気がついた宗方は「それじゃあ俺は行くよ。また今度宜しく」と言い、何処かへ行ってしまった。なので高坂は「此方こそ宜しくお願いします」と言い、エレベーターに乗り込んだ



「おぉ、高坂か」


そう言ったのは本郷だった。なので高坂はお辞儀をした。本郷は高坂と同じで「ゾンビ愛護団体総本部」の調査には参加しておらず、別の仕事をしていた。なので今の状況を知らないと高坂は思っていた。しかしそれは間違っており、本郷は高坂にこう聞いてきた


「高坂、正面口の件聞いたか?」


「えぇ、先程宗方さんから聞きました。けれど、本郷一等は何故知っているのですか?」


高坂はそう質問した。本郷は仕事の都合上、朝からずっと監視部専用室にいなかった。なので何処でその話を聞いたのか謎に思った


「さっき三ツ木と会ってな。そこで知ったんだ」


「そうでしたか」


高坂がそう言ったときだった。エレベーターは一階に到着し、扉が開いた。なので高坂は本郷がエレベーターから出るまで手で扉を押さえた



「だいぶ話題になってるみたいだな」


高坂がエレベーターから出ると、本郷はそう言ってきた。一階には何人かの対策官がおり、皆が正面口で起きていることについね話していた


「そうですね。私は現場に向かいますので、この辺で失礼します」


高坂はそう言うと、この場から離れようとした。すると本郷は高坂に「俺も行く。だいぶアレなことになってるみたいだからな」と言うと正面口に向かって走り始めた。そして外に出た……



パンッ!


本郷が外に出たときだった。突然前から銃声が聞こえてきた


「本郷一等、今の銃声は……」


高坂は建物から出てくるとそう聞いた。すると本郷は「さぁ、だが終わったみたいだ」と言うと、保科達のいる所に向かって歩き始めた


「保科、何があった?」


本郷は保科の肩を叩くとそう聞いた。が、現場を見ると何があったのか大体見当がついた


「それが……」


「この男がゾンビになりました。なので今殺したところです」


保科の代わりに佐倉がそう説明した。佐倉は手に拳銃を持っており、今の銃声はこれだとすぐに分かった


「そうか。だが、何故ゾンビになったんだ?」


本郷はそう聞いた。すると佐倉は先程撃ったゾンビを見ながらこう言った


「恐らく捕まる前にゾンビ菌を飲んだのでしょう。ゾンビ菌を飲んでからゾンビになるまで、零分から六時間とだいぶ時間があります。なのでこの人はたまたま時間がかかるタイプだったのでしょう」


「そうですか。因みにこの死体はどうしましょうか?」


本郷は佐倉にそう聞いた。すると佐倉は本郷を見ながらこう言った


「片付けてしまって構いませんよ。このような実験体なら殺所に腐るほどいますから」


本郷はそう言われると『ゾンビなので腐っていても大丈夫ですけどね……と突っ込むところか?』と考えた。しかし本郷は佐倉のことを知らなかったため、特に突っ込みなどはしなかった


「それでは失礼します」


佐倉はそう言うと地面においてあった荷物を持ち、何処かに行ってしまった


「それじゃあ後片付けするか」


本郷がそう言うと、名取は「道具持ってきます」と言い、建物の中に入っていった


この男がゾンビになっていなければ、このあと情報を吐かせることになっていた。なのでその情報を得られなくなったのは、なかなか痛かった……



本郷奏志ほんごうそうし


一等監視官


武器……拳銃

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