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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Gustav

「とりあえず医官を呼ぼっか」


宮代は床に倒れている男を見るとそう言った


「でも今から呼ぶんじゃ遅くないか?」


中幡は宮代にそう言った。すると宮代は少し離れたところにある扉を指差しながらこう言った


「あそこの部屋に医官いるけど……」


「え?何で?」


宮代にそう言われると中幡は不思議そうにそう言った


監視部は任務の都合上、医官と共に仕事をすることがなかった。けれど今回の事前調査を行うにあたり、最悪銃撃戦になると宇賀は予想しており、そのために医官を呼んでいたのだ。そしてその医官は宮代が指差す部屋で待機していた


「念のためよ。今回の作戦はかなり危険だったからね」


宮代はそう言うと、先程指を指した部屋へ向かった。そして扉を二回叩くと扉を開けた


「失礼しま……何してるんですか?」


宮代は部屋の中にいる医官を見るとそう言った。その医官は床に伏せており、拳銃をこちらに向けていた


「いえ、先程銃声がしたため念のために……」


医官はそう言うと立ち上がった。そして拳銃をしまうとこう言った


「それよりこの部屋に来たということは負傷者が出たのですか?」


「えぇ、多分死んでると思いますが……」


宮代はそう言った。すると医官は「場所は?」と聞いてきた。なので宮代は「すぐそこです」と答えた。すると医官は「分かりました」と言い、部屋から飛び出していった



『本当にすぐそこか……』


医官は廊下に出るとそう思った。医官が待機していた部屋から廊下に出ると、奥の方に誰かが倒れているのが見えた


「天方さん!ここ!」


天方が部屋から出てきたことに気がついた中幡は、天方を呼んだ


「何があったんですか?」


天方は現場に到着すると、すぐにしゃがんだ。そして倒れている男を見た


「真野が拳銃で撃った。以上」


中幡は天方にそう説明した。すると天方は「つまりこの人はゾンビ対策官ではない……ということですか?」とその場にいる全員に聞いた。するとその質問に真野は「そうです。正確に言えば、コイツはショットガンを持って乗り込んできた愛護団体のメンバーです」も言った


『まじか……この男はこの部屋に乗り込もうとしたのか……』


天方はそんな事を考えながら、近くにある部屋の扉を見た。その部屋の扉には大きな穴が空いており、その場で見ていなくても何が起きたかは大体予想ができた


「因みにこれが使われていたショットガンです」


そう言うと中幡はショットガンを天方に見せた。中幡の持っているショットガンには男の血とみられるものが付着していた



「そうですか。ですが、それを見せられても専門じゃないのでちょっと……」


天方はそう言うと立ち上がった。そして後ろにいる宮代にこう言った


「この人はすでに亡くなってます。おそらく即死でしょう」


「分かりました。あとは此方で対処します」


宮代にそう言われると天方は一礼してから、待機していた部屋に戻っていった


ゾンビ殲滅局で働く医官は、負傷者より死者を見ることのほうが多かった。そんなことがあるせいか、ゾンビ殲滅局で働く医官はほとんどが若手で、すぐに辞めていってしまう人が多かった……



東京本部正面口……


「すでに亡くなっていますね」


そう言ったのは佐倉という医官だった。すると保科は佐倉にこう聞いた


「死因は何か分かりますか?」


保科がそう聞くと、佐倉は「えぇ、おそらく毒物系かと……」と答えた


「毒物?そんなもの車には……」


保科がそう言うと、佐倉はこう言った


「私は殺所場の医官です。なので何人もの亡くなった愛護団体メンバーを見てきました」


「では、佐倉さんにはどうやって毒を飲んだか分かるのですか?」


保科はそう聞いた。すると佐倉は頷くと拳銃を取り出した。するとそんな佐倉を見た名取がこう言った


「佐倉さん。一体何を……」


名取がそう言うと、佐倉は拳銃を倒れている男に向けた。そして保科達にこう言った


「この人はおそらくゾンビ菌を飲んでいます」


「ゾンビ菌を?何故自らゾンビに?」


「それは分かりません。ですが、実際に死んだと思った人がゾンビになった例がありました。しかも一件ではなく、複数」



ゾンビ菌はその名の通り、ゾンビが持っている菌である。この菌は細菌としては弱く、アルコール消毒で簡単に殺ることができた。けれど、この菌はある意味一番恐ろしい菌でもあった。それは人などの一部の哺乳類の体内に入るとゾンビ化させてしまうというものだった


このとき、ゾンビ化には数時間かかる。なのでこういった例が起きていたのだ



「人がゾンビになってすぐはあまり動けません。なのでその間に殺ります。いいですね?」


佐倉は後ろにいる保科達にそう言った。すると保科は「あぁ、分かった」と言いながら拳銃を取り出し始めた……



天方鼓あまがたつづみ


医官


武器……拳銃

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