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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Ärger

ゾンビ愛護団体総本部……


「それじゃあここからは作戦通りに」


宮代は古河と小柴にそう言った。すると二人は「了解」と言い、担当の場所へと行ってしまった


潜入担当の三人は作戦開始と同時にゾンビ愛護団体総本部に乗り込んでいた。そして作戦通りに三人は分かれて調査を開始した


「こちら宮代、調査を開始します」


宮代はワイヤレスイヤホンをつけるとそう報告した。そして宮代の報告相手である杉谷から「了解」と返事が来ると、宮代は近くにある扉に近付いた。そして扉を静かに開けた……


『作戦通り、ここには人がいないわね』


宮代は建物の中に入るとそう思った。そして建物の造りが合っているか確認し始めた……



ゾンビ愛護団体総本部近くにて……


ゾンビ愛護団体総本部の近くには、小型トラックが止まっていた。そしてそのトラックの運転席には宇賀が座っていた



ビービー!


突然トラックに取り付けられている無線機が鳴った。なので宇賀は無線機を取り、「はい。こちら宇賀」と言った


「こちら司令係。真野監視官より任務完了との報告がありました」


「了解。引き続き頼むよ」


宇賀はそう言うと無線を切った


今回のゾンビ愛護団体総本部の調査は、テロ対策1が知らないところで色々な事をしていた。例えば今の『任務完了』の報告もその一つだ


ゾンビ愛護団体総本部には当然のことながらセキュリティーシステムが存在していた。なのでそのセキュリティーシステムを停止させる任務を監視部の人がやっていたのだ



ガチャッ!


突然宇賀の乗っているトラックの扉が開いた。なので宇賀が横を見ると、そこには女性対策官がいた


「お疲れ」


宇賀はその女性対策官にそう言った。すると彼女は宇賀の隣に座るとこう言った


「無事やりましたよ。ちょっと危なかったですが」


彼女はそう言うとトラックの中に置いてあったペットボトルを取り、中身を飲み始めた



彼女の名は真野葵まのあおい、三等監視官だった。そんな彼女は今回の調査では、セキュリティーシステムを停止させる任務をしていた


その任務は作戦開始前に一人でゾンビ愛護団体総本部に正面から乗り込まなくてはいけない危険なものだった。なので宇賀は真野が無事に任務を終え、戻ってきてくれてホッとしていた



「それで、こちらの状況はどうなってます?」


真野はペットボトルを膝の上に置くとそう聞いた


「今のところは順調だよ。特にあれな情報は入ってきてないよ」


「そうですか。なら良かったです」


真野はそう言うと無線機を取り出した。そしてイヤホンを無線機につけた


「真野、任務中に何かあったのか?」


宇賀は真野との会話で度々引っ掛かる部分があり、そう質問した。すると真野は「何でそんなことを聞くんですか?」と言った。なので宇賀はそれに対してこう言った


「いや、幾つか気になることがあったさ。一つ目は乗り込んできたときに言った『危なかった』というもの。そして二つ目は状況を聞いてきたこと…… 二つ目に至っては別におかしくはないんだよね。一つ目がなければ……」


宇賀はそう言うと真野を見た。すると真野は指を弄りながらこう言った


「いや、その……」


「別に怒ったりしないから、何があったか言ってみ」


宇賀はそう言った。すると真野は下を見ながらこう言った


「危なかったというのは、私がセキュリティールームに侵入した所を見られていて、愛護団体の人に問い詰められまして……けど何とか誤魔化し、逃げ切ったという意味で……」


「追っ手がいたとかはない?」


宇賀は真野から話を聞くとそう言った。すると真野は「それは確認したので、大丈夫かと……」と言った。なので宇賀は『なら作戦に支障が出ることはないだろ』と思い、座席に寄りかかった



ビービー!


宇賀が座席に寄りかかった時だった。突然無線機が鳴った。なので宇賀は無線機を取った


「はい。こちら宇賀」


宇賀はそう言った。すると無線相手の上条は「宇賀さん!大変です!」と言った


「何があった?」


宇賀はすぐにそう聞いた。すると上条はこう言った


「名取監視官より、付近をうろつく怪しい男を捕まえたところ、拳銃を所持していたそうです」


「拳銃?」


宇賀はその報告を聞くとついそう言ってしまった


ゾンビ愛護団体が違法に銃器を所持していることは、ゾンビ対策官なら誰でも知っていた。しかし何故その男が拳銃を持っていたのか不思議でしかなかった。なので宇賀は上条にこう言った


「名取には、男を本部に連れていくよう言ってくれ。本部には俺が連絡する」


「了解」


上条がそう言うと無線は切れてしまった。すると今度は隣にいる真野がこう言った


「宇賀さん。何が……」


真野にそう聞かれたものの、宇賀には本部にいる監視官に捕まえた男の話を知らせておく必要があった。なので真野に「ごめん。後で説明する」と言うとスマートフォンを取り出した。そして東京本部監視部に電話をかけ始めた……


宇賀風人うがふうと


二等監視官


武器……拳銃

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