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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第二章
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Anton

「宇賀さん。これを」


宇賀が部屋から出ると、突然部下がそう言いながらボディーアーマーとヘルメットを差し出してきた。なので宇賀は「ありがとう」と言うと、それを受け取った。そしてボディーアーマーを着ると、その部下にこう言った


「いま総本部はどうなってるか分かるか?」


宇賀は階段を降りながらそう聞いた。すると部下の男性対策官はこう言った


「はい。今のところ異常はありません。建物の中には間勝や柴本もいるとのことです」


「分かった。全員に安全装置を外せと伝えてくれ」


「了解」


宇賀がそう指示すると、男性対策官は無線機で宇賀の指示を伝え始めた


「中幡、用意は出来たか?」


宇賀はそう言うと後ろを見た。すると中幡はアタッシュケースを床に放り投げると「準備OK」と答えた。そして宇賀に銃を見せつけた


「そうか。じゃあ持ち場に行くぞ」


宇賀はそう言うとポケットから鍵を取り出した。そして鍵を使い、棚を開けた


「これだな」


宇賀はそう言うと棚の中に入っているアタッシュケースを取り出した


このゾンビ殲滅局東京本部が管理している建物には護衛用のサブマシンガンがあった。なので今回の作戦では何かあったときこの銃を使うことになっていた


「中幡、交換用は持った?」


宇賀は中幡にそう聞いた。すると中幡は体の隅々を触るとこう言った


「無いわ。しまい忘れた」


「ほら。ちゃんとしまいな」


宇賀はそう言うと中幡に交換用のマガジンを渡した。すると中幡は「あざ!」と言い、それを受け取った。そしてそのマガジンをしまうと宇賀に「じゃあ行こっか」と言い、扉を開けて外に出ていった


「作戦開始後、名取は保科一等の指示に従え。それまではここで待機」


宇賀はそう言うと部屋の扉を開け、外に出ようとした。しかし宇賀が外に出る前に、部下の名取はこう言った


「宇賀二等、忘れ物です」


名取はそう言うと宇賀に何かを投げ渡した。なので宇賀はそれをキャッチして見ると、それは消音器サイレンサーだった


「何でサイレンサー?」


宇賀は名取にそう聞いた。すると名取は「何が起きるか分かりませんから、あって不味いことはないかと」と言った


今回の作戦では、ゾンビ愛護団体総本部に忍び込んだ三人が危ない目に会わない限り、発砲する予定はなかった。なので宇賀は消音器サイレンサーは要らないと思っていた。するとそんな宇賀に名取は続けてこう言った


「それと本郷一等からの言伝です。突っ込みすぎるな……とのことです」


「分かった。一応このサイレンサーは持っとくわ」


宇賀はそう言うとサイレンサーをしまい、部屋を出ていった……



それから数分後

ゾンビ愛護団体総本部監視所……


「作戦開始!」


無線で作戦開始を告げる指示が聞こえてきた。なので杉谷達も現場にいる監視官から何か報告がないか、無線機の前でずっと待っていた


が、作戦が始まったばかりだからなのか上条のところには無線が一つも来なかった。するとそんな上条に小田切がこう言った


「なかなか来ないね」


どうやら小田切の方も無線がこないらしく、暇そうにしていた


「仕方ないですよ。自分達の担当はあくまで緊急時ですから……」


上条はそう言った


今回の作戦では無線で報告を受け取る仕事を、テロ対策部がやっていた。しかし潜入している宮代、古河、小柴の担当をしているのは杉谷、深見、佐田だった。なのでそれ以外の無線を担当している二人は、緊急時にならない限り特に仕事はなかった……


「まぁそれはそうだけどさ。何もしないってのもさぁ」


小田切は外を見るとそう言った。この部屋の窓からはゾンビ愛護団体総本部の正面口が見えていた。そして作戦が開始し、監視官が侵入しているにも関わらず、ゾンビ愛護団体の人はのんびりと正面口に突っ立っていた


「今のところ順調そうですね。向こうはまだ気付いていなさそうですし」


上条も外を見るとそう言った


「だな。このまま無事に終わると良いんだけど」


小田切はそう言うと椅子に座ったまま伸びをした。そして大きく深呼吸をすると「さて、やるか!」と言った


しかし侵入した三人に何かが起きない限り、小田切と上条には仕事がなかった。なので小田切は宇賀が皆に渡していた資料を読んで時間を潰し始めた……



上条司かみじょうつかさ


一等ゾンビ対策官


武器……拳銃

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