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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第一章
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Queen

午前九時、東京本部テロ対策1専用室……


この時間になるとテロ対策1の対策官は全員来ていた。しかしC班は監視任務のため、相澤と小田切はいなかった


「今回の調査も一週間で終わらせたいから、その辺よろしく」


テロ対策1は一週間に一つの調査をしていた。そして他にも調査すべき組織、団体があったため、秋好は皆にそう言った。すると杉谷は手を挙げるとこう言った


「申し訳ないのですが、手伝いがあったとしてもキツいかと……」


「対策4には行ったのか?」


秋好はそう聞いた。杉谷達B班が担当の『資金源の調査』はかなり面倒な調査だった。秋好達A班の『ゾンビ愛護団体総本部の調査』とは違い、資料庫にしまわれてある資料を見てもそこまでは書いていなかった。なのでB班は自分達で情報を集めなくてはならなかったのだ


「八時頃に行ったんですけど、別の案件で忙しいと言われまして……」


杉谷は秋好にそう言った。すると秋好は手を口に当て、考え始めた。そして杉谷にこう言った


「なら仕方ない。間に合わなかったら調査期間を延長する。もちろん俺達も終わり次第そっちを手伝う」


「分かりました」


「それじゃあ解散!」


秋好はそう言うと、同じ班の佐木、田渕と共に部屋から出ていった


「速水はどれくらい残ってる?」


杉谷は棚から資料を出しながらそう聞いた。するも速水は「まだまだです。昨日一件しか終わらなかったもので……」


速水はそう言うと資料を机の上に広げ、調査をし始めた。すると調査をしている三人に上条が話しかけた


「宜しければ手伝いましょうか?次の時間までまだまだあるので」


「え?仮眠とかしなくていいの?」


杉谷は上条にそう言った


杉谷は相澤から資料を見せられていたため、上条の監視時間も覚えていた。なので上条が一番辛い五時頃から七時の担当とだということも知っていた


「大丈夫です。今回の監視任務は二時間交代ですから、やる前に寝てますので」


上条はそう言った


本来監視任務は四時間交代だった。しかし相澤が色々と言っていたため、それを見た高坂が二時間交代にしていたのだ。なので今回の監視任務はいつものよりも楽だった


「私も手伝いますよ。上条とおなじでしばらくは暇なので」


深見もそう言った


「二人ともありがとね。じゃあ上条は照屋を、深見は速水の手伝いお願いできる?」


杉谷は二人にそう頼んだ。すると上条は「了解です」と言うと照屋から調査資料をもらった


「資料足りなかったら言って、取ってくるから」


杉谷は二人にそう言った。彼女は『三等ゾンビ対策佐官』のため、取り出せる資料に制限がなかった


「分かりました」


上条はそう言うと自分の席に戻って作業をし始めた


今の監視担当は監視部の人のため、何か起きることはない。上条はそんな事を考えたがら調査をしていた……



東京本部、監視部専用室……


「高坂!宇賀から電話きてるぞ!」


そう言ったのは本郷だった。なので高坂は『固定電話にかける何て誰?』と思いながらも、本郷から受話器を受け取った


東京本部にはそれぞれの部署の部屋に固定電話が設置されている。しかし対策官達はこの固定電話はスマートフォンに比べて不便なため、全く使われていなかった



「はい。高坂です」


高坂は電話に出るとそう言った


「大変です!林村が死亡しました!」


その声は宇賀だった。宇賀は現場で指揮をしている人物なので、高坂は詳しく話を聞くためにこう言った


「順を追って話していただけますか?」


「車にひかれたあと、後続のトラックに頭を潰されたと報告がありました」


「その報告は誰からですか?」


早坂はそう言うとスマートフォンを取り出した。すると宇賀はこう言った


「古河です。古河が監視していたので」


「分かりました。現場にいる監視官に戻るよう伝えてください」


高坂がそう指示すると、宇賀は「了解です」と言い電話を切った。電話が切れると高坂は受話器を置き、スマートフォンで古河に電話をかけ始めた


『監視対象が交通事故ということは消された?』


高坂は電話が繋がるまでそんな事を考えていた


監視部は今まで色々な人物を調べてきた。その中には監視任務中に監視対象が殺害されるというものもあった


なので今回死んだ林村秋亮もゾンビ愛護団体によって殺されたのではないかと考えた


「はい。古河です」


電話が繋がると相手はそう言った。なので高坂は交通事故についてこう聞いた


「交通事故について詳しく教えてください」


高坂がそう言うと、古河は先程起きた交通事故について説明し始めた……



古河が言うにはこうだ


監視対象である『林村秋亮』が大通りの信号を渡ろうとしたところ、信号無視した自動車にはねられた。そして運悪く右折しようとしていたトラックに頭を潰された。とのことだ


これだけならただの交通事故だが、古河の話には続きがあった


それは監視対象をはねた自動車が現場から逃走したことだ。どうやらトラックは巻き込まれただけらしく、現場に残っていたが、自動車は停まることなく現場を去っていったと、説明された


「状況は把握しました。古河さんは警察に状況を説明して資料などを貰ってきてください」


「了解です」


古河がそう言うと電話が切れた


『まさかテロ対策部の監視対象がこうなるなんて……』


高坂はそう思いながら本郷が仕事をしている席に向かった。そして本郷だけに聞こえるよう小声でこう言った


「テロ対策部の監視対象が死にました」


と……

古河夏美こがなつみ


三等監視官


武器……拳銃

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