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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第一章
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Peter

調査二日目

午前七時、東京本部テロ対策1専用室……



ガチャッ!


杉谷は扉を開けると部屋に入った


「あら、もう来てたの」


自分の机で資料をつくっていた照屋を見ると杉谷はそう言った


照屋は昨日、速水と色々なことがあり調査が全然できていなかった。なのでその分の遅れを取り戻そうと、朝早くから来ていた


「昨日、複雑かつ深刻な事情がありまして…… なので今のうちに進めておこうと思いまして」


照屋は顔をあげるとそう言った。杉谷はそれを聞くと棚から資料を取り出した。そしてその資料を机の上に置くと「じゃあ私もやろうかな」と言い、席についた


「杉谷三佐も何かあったんですか?」


照屋は作業をしたままそう聞いた


しかし杉谷は何かがあったわけではなく、ただ単純に時間がかかりそうだから、朝早くに来てやっているだけだった


「ただ単に調査内容が多くて、時間がかかりそうだからよ。別に何かあったわけじゃないわ」


杉谷も作業をしたままそう言った


他の人達がくるまで約二時間、それまでの間に二人は出来る限り調査をしておきたかったため、それ以降会話はなかった……



同刻、東京都のとあるマンションにて……


「こちら上条、林村が部屋から出てきました」


「了解。もう少しで交代がつく。それまで尾行を」


「了解」


上条はそう言うと電話を切った。そして慎重に扉を開け、部屋から出た


相澤達A班の監視対象は『林村秋亮』という人物で、先程まで林村が部屋から出てこないか監視していた。しかし、林村が部屋から出てきたため上条は気付かれないよう、慎重に後を追っていた



『ん?』


突然上条の背中を誰かがつついた。なので上条は後ろを見ると、そこにはスーツを着ている女性がいた。その女性は上条に手帳を見せると小声でこう言った


「あとは任せて」


上条はそう言われると「あ、はい」と答えた。するとその女性は耳にイヤホンをした。そしてマイクに向かって「こちら古河、変わりました」と言った


彼女はその後も色々と報告しながら尾行していった……



「上条お疲れ」


突然後ろから深見の声がした。なので上条は後ろを向くと、そこには深見と見知らぬ男性がいた


「朝飯買ってきたけどいる?」


深見はそう言うと、上条に近くのコンビニで買ってきた水とおにぎりを渡した


「有難うございます。それよりこの人は?」


上条はそれを受け取ると深見にそう聞いた


「さっき話してた人よ」


深見がそう言うと、その男性は一歩前に出て来てこう言った


「どうも、宇賀です」


宇賀はそう言うと頭を下げた。すると上条もそれにつられ「上条です。宜しくお願いします」と言い、頭を下げた


「あなた達はこれからどうします?」


宇賀は上条と深見にそう聞いた


二人とも監視任務を一回づつやっており、次の監視任務の時間までまだまだあった。なので、その間ずっとここにいるのも嫌だったので上条はこう言った


「ここにいるのもあれなので、とりあえず本部に行きます」


「私も同じです」


深見も上条に続けてそう言った。するとそれを聞いた宇賀は二人にこう言った


「分かった。時間になったら呼ぶよ」


「了解です」


上条はそう言うと宇賀と分かれ、階段を降り始めた。A班の監視対象である林村秋亮は、このマンションの四階の部屋を借りていた。なので上条達はその部屋の出入りを確認できる向かいの部屋を貸してもらっており、そこを拠点にしていた


宇賀はその拠点で監視任務についている対策官からの報告を受け取る仕事をしていた


「深見さん。相澤さんどこにいるか分かります?」


上条はそう聞いた。しかし相澤の監視任務の時間は昨日の二十一時から二十三時だったため、深見も相澤がどこにいるか分からなかった


「ごめん。ちょっと分からない」


「そうですか。相澤さんに監視任務終わったら来いって言われてるんですけど…… まぁ相手が相手ですし大丈夫ですね」


上条はそう言うとスマートフォンを取り出した。そした念のために電話をかけ始めた。しかし相澤に電話は繋がらなかった


「何かあったのかな?」


深見は心配そうに言った。すると上条は「多分大丈夫です」と言った


「え?相澤さんが何をしてるか分かるの?」


深見はそう質問した。すると上条は呆れた顔をしてこう言った


「あくまでも予想ですが、自分との事を忘れて寝てるんだと思います」


「あら、そうなの?」


「多分ですけどね。これでも入局してからずっと相澤さんと仕事してますから」


上条はそう言うと自動ドアを開け、マンションから出た。このマンションは東京都大平市にあるため、東京本部からそれなりに離れていた。なので上条はスマートフォンを取り出すと、近くに駅がないか調べ始めた……



宇賀風人うがふうと


二等監視官


武器……拳銃

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