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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第一章
15/90

Oboe

東京本部、テロ対策1専用室……


「それじゃあ時間だし、残りは明日にしようかな」


そう言ったのは杉谷だった。すると照屋は「こんなペースでやって終わりますかね」と言った


杉谷、照屋、速水の三人が担当している仕事は「ゾンビ愛護団体の資金源を調べる」ことだった。しかし一つの組織を調べるのに時間がかかり、全然進んでいなかった


「明日には他の所に手伝い求めるから、少しは早くなるはずよ」


杉谷はそう言うと荷物をまとめ始めた


テロ対策部は重要な部署でありながら、あまり人がいなかった。なので調査をするときは他の部署に手伝ってもらうことがあった


「どこに頼みに行くんですか?」


照屋はそう聞いた。すると杉谷は少し考えるとこう言った


「とりあえず捜査1と対策4、警備4のどれかにいくよ。三つとも愛護団体については詳しそうだしね」



捜査部……これはゾンビ関連の事件を捜査する集団である。もっと簡単に説明すると、ゾンビ関係の事件のみ担当する警察。みたいなもの


対策部……ゾンビと戦うのが仕事。しかし強制捜査などもしている


警備部……対策部と同じで、ゾンビと戦いはするものの、対策部と違い、戦いなれておらずそこまで強くない。主な仕事は専用車に乗って町をパトロールすること


この三つは、それぞれがゾンビ愛護団体と衝突しており、実際に戦ったりしていた。なので杉谷はこの三つの課の人間なら何か知っているのではと考えた


するとそんな事を考えていた杉谷に誰かがこう言った


「悪いけど捜査部とは手を組んじまったぞ」


突然扉の方からそう聞こえた。なので杉谷が扉を見るとそこには秋好達A班がいた


「因みに警備部は別の用で忙しいようです。なので空いているのは対策部だけですね」


佐田は杉谷にそう言った


「あぁ、そうなの。じゃあ明日対策4に行こうかな」


杉谷はそう言った。するとそんな杉谷に秋好はこう言った


「それより杉谷の所はどうだ?順調にいってる?」


秋好はそう聞いてきた。杉谷達の調べている「資金源の調査」は本から調べるのが大変だと分かっていた。なので秋好も杉谷達が大丈夫か気になっていた


「対策部が手伝ってくれたら大丈夫そうです」


「そうか。じゃあ俺達も調査終わったら手伝うよ」


秋好はそう言った。秋好達の調査している内容は「ゾンビ愛護団体について」と簡単なものだった。この調査は資料庫から資料を引っ張り出してきて、紙にまとめるだけなので時間がかかりはするものの作業そのものは単純だった


「それは助かります」


杉谷がそう言ったときだった。突然相澤が「キング オブ クソ!」と叫んだ。なので杉谷と秋好は何があったのかと思い、相澤を見ると相澤は紙を握り潰したまま机に顔を伏せていた


「上条、何があったの?」


秋好は相澤の隣の席に座っていた上条にそう聞いた。すると上条は持っていた紙を二人に見せながらこう言った


「絶望を味わってるだけかと……」



上条の持っている紙には、監視の時間などが書かれていた


「あ、そういうことね」


杉谷はその紙を見るとそう言った。その紙を見る限り相澤が担当する監視時間は明日の午前六時までになっていた。今の時間からだと約半日、確かに相澤がこうなるのは理解できた


「相澤、ドンマイ」


杉谷は相澤の肩に手を置くとそう言った。しかし相澤はあまりの絶望からか何も言わなかった


「因みに自分も朝六時まででして……」


上条はそう言うと、紙の裏側を見せた。そこには「谷津、監視」と書かれていた


「二人も監視するなんて……それじゃあそうなるのも仕方ないよ」


杉谷は上条にそう言った。すると上条は杉谷にこう聞いた


「しかし、相澤さんが多くて二人と言ってまして……」


「そうなの?私が監視任務のときは一人だけにしてたよ。二人なんて無理だと、ここに残る人がいなくなるから」


杉谷にそう言われると、上条は数時間前にあったことを思い出した。確かに相澤は監視対象は多くて二人くらいと言っていた。しかしそれはあくまで全員が監視任務をするならばの話だった。実際は本部で仕事をしたり、休憩などの時間もあった


けれど、相澤はそれらを含めずに「二人」と言っていたのだ


「もう少し早く気づいていれば……」


上条は頭を押さえるとボソッと言った。すると、そんな絶望感を味わっている二人に高坂はこう言った


「それについては問題ありません」


上条はそれだけを聞いたとき「この人は鬼か」と思った


「正しい振り分けはこの紙です」


高坂はそう言うと相澤、上条、深見、小田切に紙を一枚ずつ渡した。上条はその紙を受け取り、見てみるとこう言った


「あれ?監視対象は二人のはずでは……」


高坂が渡した紙には『監視対象……林村秋亮』としか書かれていなかった。そして監視時間も先程のものとは違い、かなり短くなっていた


「本来、テロ対策部は林村秋亮、谷津泰三を監視することになっていました。しかしこの振り分けでは無理だと判断したため、谷津泰三は此方で監視することにしました」


高坂は相澤が握り潰した紙を見せながらそう言った。そしてその振り分けには高坂の名前も書いてあった。なので全体で見ると監視任務としては優しいものになっていた


「さて!監視任務やるか!」


突然相澤はそう言うと起き上がった。そして高坂から新しい振り分けが書かれている紙をもらった


「一人二時間ごととはなかなか優しい振り分けですね」


杉谷は上条の持っている紙を見るとそう言った


本来監視任務は四時間交代だった。なのでそれを見た杉谷は少し驚いていた……



林村秋亮はやしむらあきすけ


ゾンビ愛護団体のメンバー

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