表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第一章
13/90

Mike

東京本部、監視部専用室……


相澤がこの監視部専用室に来てから数十分が経った。相澤は二人の資料を探してきてもらっている間に、監視の仕方についての紙を読んでいたが、さすがに飽きてしまっていた


「本郷さん。いつ頃資料用意できますかね」


相澤は暇すぎて本郷にそう聞いた。しかし資料を探してきているのは高坂なので、いつ用意できるか本郷が知るわけがなかった


「さぁな。適当に待ってれば戻ってくるよ」


本郷はそう言いながら自分の作業をしていた


「話し相手として上条連れてくれば良かったなぁ」


相澤はボソッと言った。すると相澤の後ろにある扉が開いた


「戻りました」


そう言ったのは、資料を探しに第一資料庫に行っていた高坂だった。高坂は手に冊子と紙袋を持っていた


「本郷さん。元町さんよりこれを……」


高坂はそう言うと持っていた紙袋を本郷に渡した。本郷はその紙袋を受け取ると中身を取り出した


「相澤さん。これが二人に関する資料です。新しい情報がありましたら追加で渡します」


高坂はそう言うと相澤に冊子を渡した。なので相澤はその冊子を受け取ると、さっと中身を見た。しかしその冊子は細かいことまでは書いていなかった


「だいぶガバガバな資料やね」


相澤は冊子を閉じるとそう言った。すると高坂はこう言った


「この二人は監視対象にすら入らない人物です。なのでこのように資料があるだけで凄いことです」


高坂はそう言うと本郷のいる席に移動した。すると本郷は高坂に資料を渡した


「高坂の言うとおりだな。重要な人物は監視部が調べてる。だから緊張せずにやりな」


本郷は手に持っていた資料を机におくとそう言った


「けれど、不安しかないですわ。普段から監視任務は杉谷がやっていたので……」


相澤は本郷にそう言った


テロ対策1は何かの調査のたびに三つの班に分けていた。しかし相澤はその班分けで、監視任務になったことがほとんどなく不安しかなかった


「でもその紙読んでたじゃん」


本郷は相澤の持っている紙を指差した。確かにこの紙には監視課が実際に行っている監視の仕方が書かれていた。けれど、相澤は暇潰し程度に読んでいたため、内容が頭に入っていなかった


「いえ、読んでいないに等しいもので」


相澤ははっきりとそう言った。すると本郷はため息をつくとこう言った


「仕方ない。今回だけはサポートとして誰かつけよう」


本郷は仕方なく手の空いている部下がいないか部屋を見た。すると部屋の隅で立ちながら資料を読んでいる中幡が目には言った


「中幡、悪いんだけど相澤のサポートに行ってくれないか?」


本郷がそう言うと中幡は「すみませんが、私は杉谷さんから案件が入るかもしれませんのでちょっと……」と断った。と、なるとこの部屋にはあと高坂しかいなかった


監視官は仕事の都合上、監視部専用室にいることはほとんどなかった。なのでこの部屋には監視官が、本郷、高坂、中幡しかいなかった


「高坂、悪いが相澤のサポートをしてあげてくれ」


「分かりました」


本郷がそう頼むと高坂はそう言った


高坂は東京本部監視部の二番手であると同時に、本郷のサポート役でもあった。なので本郷は出来る限り高坂を監視部の仕事から抜けさせたくなかった


けれど、相澤は杉谷ほどしっかりした人ではないということは既に知っていたため、仕方なく高坂を相澤達のサポート役としてつけることにした


「今回も杉谷だったら此方としては助かったんだけどな」


本郷は相澤にそう言った


杉谷は何回も監視部と合同捜査を行ってきていた。なので監視任務についてもバッチリだった。よって監視部としては杉谷が来てくれるのが一番良かった


けれど、相澤達のサポート役として高坂をつけた以上、問題が起こることはないだろう。本郷はそう考えた


「杉谷は資金源の調査なもので。多分監視任務より大変ですよ」


「だろうな。ぶっちゃけ監視部なんて監視官になるのが大変なだけで、仕事は地味だからよ」


本郷は相澤にそう言った


監視官になるには色々な条件があり、大変だ。しかし仕事内容は他の課と同じ、またはそれよりも簡単なものだった


「そういう意味で監視部は良いですよね。モニターとにらめっこしてるだけで金もらえるんですから」


相澤は本郷にそう言った


監視部の監視任務は簡単そうに見えて、意外と大変だった。監視対象に気付かれないように尾行したりするため、かなり神経を使う仕事だった


「悪いけど、監視任務でモニターは使わないよ。監視任務は目!だからな」


「あら?てっきり監視カメラの映像とにらめっこしてるのかと思ってました」


相澤はそう言うと立ち上がった。そして資料を手に持つと「それでは自分も仕事してきます」と言い、部屋から出ていった


「高坂、頼むよ」


本郷は高坂にそう言った。すると高坂は「はい」と言い、相澤の後を追って部屋から出ていった


高坂は真面目で優秀だった。なので本郷は『これで大丈夫だろう』と考えており、相澤達に対する不安はなかった……



田渕媛奈乃たぶちひなの


一等ゾンビ対策官


武器……拳銃


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ