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テロ対策は闇が深い!  作者: ソーダ
第一章
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Jig

「照屋、何やってるの?」


テロ対策1専用室の扉の前に突っ立っている照屋に、杉谷はそう言った。すると照屋は「な、何でもないです」と言い、部屋の中に入っていった


そんな照屋を見て、杉谷は何かあったのかと思ったものの今は中幡もいるため、特に追及はしなかった


「それではここに置いておきますね」


中幡はそう言うと扉の近くにある机に資料を置いた。そして手帳とボールペンを取り出し、何かを書き始めた


「わざわざ有難うございます」


杉谷がそうお礼を言うと中幡は書いていたページを破き、それを杉谷に渡した


「これが監視対象。それじゃあ私は仕事に戻りますので」


中幡はそう言うと部屋から出ていった


『これは……』


杉谷は心の中でそう呟くと、中幡がくれた紙を見た。そこには省略されてはいるものの、監視対象が小さな字で書かれていた


「杉谷三佐、何をもらったんですか?」


照屋はそう言うと杉谷の見ている紙を見た


「監視部が監視している個人、団体よ。色々あって監視課が協力してくれることになったの」


杉谷は照屋にそう説明した。すると照屋は「ん?」と言うと、近くにある棚を漁り始めた。そして緑色のファイルを取り出し、開いた


「杉谷三佐、監視対象ってこれですよね?」


照屋はそう言うとファイルから一枚の紙を抜き取った。杉谷はそう言われると照屋の持っている紙を見た


「これは……」


照屋の持っている紙には、監視部の監視対象が書かれていた。しかも、杉谷の持っている紙とは違って名前なども省略されていなかった


「この資料あったのね」


杉谷はそう言うと中幡から貰った紙をポケットにしまった。そして照屋と速水にこう言った


「それじゃあ照屋と速水は何か見つけたら教えてね」


杉谷はそう言うと部屋から出ようとした。するとそんな杉谷に照屋はこう質問した


「どこへ行くんですか?」


照屋はそう聞いた。杉谷はすでに第一資料庫で資料を揃えていたので、照屋はどこに行くのか気になった。するとそれについて杉谷はこう言った


「第二資料庫よ」


杉谷がそう言うと照屋の頭の上に「!?」というマークが出た。正確にはそんなマークは出るはずないが、照屋本人はこういう時に「!?」は出るのかと納得していた


「先に資料を集めてから調査しようと思ってね」


杉谷はそう言うと部屋を出ていった



東京本部第二資料庫、この資料庫は第一資料庫よりは小さいものの、それでもゾンビ殲滅局の資料庫としては四番目に大きかった


けれど、この第二資料庫は第一資料庫と違い、とても使いやすかった。何故なら第二資料庫の検索機は五台あるためいつも空いていた。そして何より資料が保管されている移動棚は自動のため、ボタンを押せば勝手に通路をつくってくれた


なのでほとんどの対策官は第一資料庫より第二資料庫を使っていた


「杉谷三佐は前からそうでしたよ」


突然速水がそう言った


「え?」


あまりに突然だったため、照屋はそう言ってしまった。すると速水はこう言った


「杉谷三佐は私が入ってきた時には、あの方法で調査していましたよ」


おそらく速水の話によると、杉谷は何かを調べる際には資料を全て集めてから調査するようだ。照屋は杉谷と同じテロ対策1の人間とはいえ、一緒に仕事をするのは始めてだったためそのことを知らなかった


「へぇー。そうなんだ。初めて知ったわ」


照屋はそう言うと席に座ろうとした。するとそんな照屋に速水はこう言った


「それでは本題に入りましょうか」


速水は作業を中断するとそう言った


「本題?」


しかし照屋は何のことだか分からず、そのまま自分の席に座ってしまった。すると何の話だか分からずにいる照屋に速水はこう言った


「杉谷三佐について、話してもらえます?」


「あ……」


速水にそう言われると照屋は少し前にあったことを思い出した。なので今回も同じように無理矢理部屋を出ようとした。が、照屋が席を立つ前に速水が照屋の腕を掴んだ


「もちろん逃げませんよね」


速水はそう言うと微笑んだ。しかし目が明らかにヤバい人のそれだった


『終わった。もっと言えば我が人生完結』


照屋は心の中でそう言うと固まってしまった


「さあ、何か言ってくださいな」


速水がそう言ったものの、照屋は無になっていて何も答えなかった。するとそんな照屋に誰かがこう言った


「照屋君何やってるの?」


照屋はそれを聞くとすぐに振り返った。するとそこにはA班の佐田がいた


「佐田!何でここにいるかは知らんが、ヘルプ!」


照屋はそう言うと無理矢理立ち上がった。そして佐田を廊下へ連れていくと、速水がおかしくなってしまった事について話した。すると佐田は照屋にこう言った


「あの子は疑心暗鬼に陥りやすいからね」


「いや、もう異常だよ」


照屋がそう言うと、佐田は照屋の肩に手を置いてこう言った


「とりあえず任せて。上手く対処するから」


佐田はそう言うとテロ対策1専用室に入っていった。佐田は誰かを落ち着かせるのがとても上手かった。なので速水のことは佐田に任せて、とりあえずここにいることにした……




佐田千浪さたちなみ


准ゾンビ対策官


武器……拳銃


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