異世界
「相馬くん、どうして就職しないのかしら?」
俺は職員室で、担任の先生に説教をくらっていた。
「こんなのどうかしら、手取り30万で、週に二回も休みがあるらしいわよ。最近この会社景気がいいらしいし、ここに面接受けてみない?」
先生もいい加減就職先を決めない俺に、嫌気がさしてきたんだろう。
こんな会社聞いたこともないし、30万なんてブラックの予感しかしない。だがあの条件さえ満たしていれば...
「先生?」
「うん、どうしたの?」
「それって妹が関わってる仕事ですか?」
「妹が関わる仕事なんてあるのかしら?」
「あるかもしれません」
「ねーよ」
「なら面接うける気はないです」
そう俺は妹大好き系、主人公宮崎相馬である。
「ない、ない、ない、ない、ない、」
俺は残り少ない求人票から妹がつく会社を一つ一つ見ていった。
「オール0....これは俺ニートに、なるしかねーのかなー」
深くため息をついた俺は、明日妹関係の求人票がくるよう願いながら、家に帰ろうとした。
すると、どこからか風が吹き俺の背中に一枚の求人票が張り付いてきた。
「なんだこれ」
俺は冷静に紙をつかみその求人票をみた。
求人票
会社名:魔王軍討伐集会所
仕事内容:レベルあげ、モンスターがり、魔王退治
給料:0〜、ただし魔王討伐したものには、一生安定の生活
を保証する
求人数:1人
「なんだよこれ、こんな意味わかんない会社存在してんだな」
俺はその会社の求人票を破ろうとした時、妹という単語が目に入った。
概要
この会社はとても力、精神力、駆け引き、戦いのセンスが問われる仕事です、確かに命がけの仕事ですが私たち妹達も戦ってますどうか力を貸してください。
「はいわかりました」
即座に就職先を決めた。
「なにこの就職先、妹が闘ってるだとそんな世界許せねー!!俺が妹達を守ってやるゼーーーーーー、というか面接場所と時間どこに書いてんだよ、くそが」
俺のテンションは今世紀最大まで上がっていた。
もう今なら幼稚園や小学校や中学校や高校を妹って叫びながら走れる。
面接:なお面接は、その場所でお伝えします。就職希望者は
この紙に強く願ってください。
「妹を守りたい、妹を守りたい、妹のパンツかぶりたい、
妹に甘えたい、妹とラブラブしたい」
そう願い俺は目をゆっくり開くと、
そこにはどでかい門があった。