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時は西暦2100年
世界は人口の極大化、宗教戦争・経済闘争の過熱、貧困の増加は飽和状態に達し
まさに世紀末の様相を呈していた
日本も多分に漏れず治安は悪化、外に出る際は銃や防護服が手放せない状態である
日本の阿佐ヶ谷首相はこのチャーリー博士の研究成果に目をつけ
大気圏からの【ダメ撲滅因子】散布を各国の代表に打診した
各国代表からは好意的に受け入れられ、世界中の衛星から因子が散布された
効果はすぐに表れた
それはまさにタイの禁酒CMなみの凄まじい変化であった
人は啓蒙精神に溢れるようになった...
人は互いを気にするようになった...
人は未来を見つめるようになった...
環境はすぐに変わらずとも、そうした人々の変化は福音に思えた...
世界に希望が満ちようとしていたのだ...
しかし幸せの時は長くは続かなかった




