淡き初恋 過ぎ去りし夢
あなたにも初恋の思い出
あると思います
懐かしくも悲しい
あの想い
今は 遥か過去の波間に消えていきます
大好きだった麻美ちゃん
いやいや
唐突で
申し訳ございません
実は
小学5年生の時
同じ
社会研究の班だった
麻美ちゃんが
大好きでした
麻美ちゃんの
部屋での
社会研究の
宿題のための集まり
懐かしく
思い出します
麻美ちゃんの
お母さんが入れてくれた
カルピス
美味でした
私たちの住む
街の地図作り
しておったような
記憶がございます
あれ?
ここのとこ
何て町名?
(可愛らしい麻美ちゃんの声)
あ~
そこな
そこは俺の家があるあたりやから・・・
(邪魔でうざい男友達)
やかましいわい
俺が知ってるから
お前は黙っとけ
何 気楽に麻美ちゃんに話しかけてんねん
(わがままいっぱいの私の叫び)
あのな
麻美ちゃん
そのあたりはな
このバカ野郎が
生息しとる
本町やねんで
(めっちゃ優しい私の声)
あ いいから
俺が書き込むからな 麻美ちゃんは見といてや
麻美ちゃん
カルピスおかわり
うるさいわ ボケ
なに生意気抜かしてんねん
お前は水飲んどけ
麻美ちゃん
こんなやつの言う事
聞かんでええからな
あかんあかん
おかわりなんか
せんでええから
こいつんち 貧乏やから
カルピス飲むの
生まれて初めてやねん
普段はな
雨水飲んでるねんで
麻美ちゃんは
何もせんでいいから
座っときな
確か
学校からの
キャンプ
つまり
林間学校ですが
その際も
男女3名ずつ
計6名のグループで
夕飯を決めまして
食材の買い出しも
そのグループで行った記憶がありまして
その時も
麻美ちゃん
同じグループでした
夕飯は何にする?
(麻美ちゃんの可愛らしい声)
やっぱりキャンプは
カレーやろ
俺カレー大好・・・
やかましい
お前には聞いとらんわ
黙っとけ
麻美ちゃんは何がいいん?
(麻美ちゃんにだけ優しい私の声)
私もカレーがいいかな
カレーに決まりやね
キャンプと言えば
カレーしかないな
(麻美ちゃんの言う事なら何でも聞く私)
だから俺がさっきカレーって・・・
うるさい
黙らんかい
麻美ちゃんがカレーって言うからカレーやねん
お前はウンコ食っとけ
じゃ 麻美ちゃん
買い出し行こう
(ウキウキの私)
さて
スーパーにて
玉ねぎ ニンジン ジャガイモ 豚肉
と揃えまして
付け合わせの
漬物の選定
ここで
ひと悶着
起こったわけです
普通
カレーの付け合わせ
といいますと
福神漬け
これが一般的ですね
しかし
私の家
親父の好みで
漬物と言えば
いつなんどきでも
きゅうりのQちゃん
こればかりだったわけです
視野が狭く
世間も狭い
小学生の事ですから
私
カレーと言えば
きゅうりのQちゃん
そう思い込んでおりまして
漬物 漬物っと
あったあった
きゅうりのQちゃん
これやな
え~
カレーは福神漬けやろ?
アホ
きゅうりのQちゃん以外あるかい
いやや
俺は福神漬けがいい
普段は
比較的
私の言う事を聞く
子分的な彼が
頑なに
福神漬けを押してきます
お前な
きゅうりのQちゃん食べたら
頭よくなるんやで
(嘘八百を並べる
とっても嫌なガキの私)
俺はやっぱり福神漬けがいいな
このガキ
なめやがって
どついたろかい
そうや
麻美ちゃんはどっちがいいん?
(媚びるような私)
私・・・
カレーには
花らっきょうがいいな
ら・・・ら・・・らっきょ・・・
実は
私も
福神漬けの彼も
らっきょう
大嫌いでして
思わず絶句いたしまして
お互いに
見つめ合う
目と目
らっきょうよりは
まだ福神漬けの方がましやな
俺もらっきょう買うくらいなら
きゅうりのQちゃんでいいかな
と 目と目で
言っていたのは
確実でした
そ・・・そ・・・そやな
らっきょうで決まりやな
桃屋の花らっきょう
ふ・・・二びんくらい買っとく?
(動揺で裏返った私の声)
い・・・いや
ひ・・・一びんでよくないか?
(やはり裏返った福神漬け野郎の声)
じ・・・じゃ
ひ・・・一びん カゴに入れとくな
(決死の覚悟の私)
う・・・う・・・うまそうな
らっきょうやね
麻美ちゃん
(この期に及んでまだ麻美ちゃんに媚びる私)
そんな
楽しくも
辛い初恋でした
その麻美ちゃんとも
私は私立の中学に入る事になり
告白もできないまま
離れ離れとなりまして
全く会う事もないまま
月日は流れました
いつしか
かわいらしかった
私も
高校生になり
頭は
リーゼント
横に
金色のメッシュ
いれまして
長い長い
学生服
裏地は
手書きの浮世絵
ひたすら
目付き悪く
肩いからせて
タバコをくわえ
道端に
唾を吐きつつ
のし歩くまでに
見事に
成長いたしまして
とある
学校帰り
駅前で
再会を果たす事に
なるわけです
もちろん
幼き頃の
憧れのマドンナ
麻美ちゃんとです
あれ?
あっちから
歩いてきてるん
麻美ちゃんと違うか?
あれま
ロングヘヤーで
めっちゃ綺麗になってるやん
(すでに鼻の下が伸びまくった私の心の声)
麻美ちゃんの方へ
駆け出す私
長い学ランと
ダボダボのズボンを
なびかせつつ
走る私
頭のリーセントの
とさかを揺らしながら
口にはタバコをくわえ
濃い茶色のサングラスをかけたまま
ニコニコと
微笑みかけながら
近寄る私
ひきつった
驚愕と恐怖の顔で
こちらを見つめる
麻美ちゃん
お~い
麻美ちゃ~ん
久しぶり~
覚えてる~?
(精一杯優しく
かつ明るく呼び掛ける私)
スッと
回れ右して
半分駆け足で
逃げ去る
麻美ちゃん
呆然と
立ち止まり
くわえたタバコを
ポロリと
口から落とす私
私
17才
初恋が終わった瞬間でした
麻美ちゃん
今どうしてるんかな・・・やかましいわい
俺が知ってるから
お前は黙っとけ
何 気楽に麻美ちゃんに話しかけてんねん
(わがままいっぱいの私の叫び)
あのな
麻美ちゃん
そのあたりはな
このバカ野郎が
生息しとる
本町やねんで
(めっちゃ優しい私の声)
あ いいから
俺が書き込むからな 麻美ちゃんは見といてや
麻美ちゃん
カルピスおかわり
うるさいわ ボケ
なに生意気抜かしてんねん
お前は水飲んどけ
麻美ちゃん
こんなやつの言う事
聞かんでええからな
あかんあかん
おかわりなんか
せんでええから
こいつんち 貧乏やから
カルピス飲むの
生まれて初めてやねん
普段はな
雨水飲んでるねんで
麻美ちゃんは
何もせんでいいから
座っときな
確か
学校からの
キャンプ
つまり
林間学校ですが
その際も
男女3名ずつ
計6名のグループで
夕飯を決めまして
食材の買い出しも
そのグループで行った記憶がありまして
その時も
麻美ちゃん
同じグループでした
夕飯は何にする?
(麻美ちゃんの可愛らしい声)
やっぱりキャンプは
カレーやろ
俺カレー大好・・・
やかましい
お前には聞いとらんわ
黙っとけ
麻美ちゃんは何がいいん?
(麻美ちゃんにだけ優しい私の声)
私もカレーがいいかな
カレーに決まりやね
キャンプと言えば
カレーしかないな
(麻美ちゃんの言う事なら何でも聞く私)
だから俺がさっきカレーって・・・
うるさい
黙らんかい
麻美ちゃんがカレーって言うからカレーやねん
お前はウンコ食っとけ
じゃ 麻美ちゃん
買い出し行こう
(ウキウキの私)
さて
スーパーにて
玉ねぎ ニンジン ジャガイモ 豚肉
と揃えまして
付け合わせの
漬物の選定
ここで
ひと悶着
起こったわけです
普通
カレーの付け合わせ
といいますと
福神漬け
これが一般的ですね
しかし
私の家
親父の好みで
漬物と言えば
いつなんどきでも
きゅうりのQちゃん
こればかりだったわけです
視野が狭く
世間も狭い
小学生の事ですから
私
カレーと言えば
きゅうりのQちゃん
そう思い込んでおりまして
漬物 漬物っと
あったあった
きゅうりのQちゃん
これやな
え~
カレーは福神漬けやろ?
アホ
きゅうりのQちゃん以外あるかい
いやや
俺は福神漬けがいい
普段は
比較的
私の言う事を聞く
子分的な彼が
頑なに
福神漬けを押してきます
お前な
きゅうりのQちゃん食べたら
頭よくなるんやで
(嘘八百を並べる
とっても嫌なガキの私)
俺はやっぱり福神漬けがいいな
このガキ
なめやがって
どついたろかい
そうや
麻美ちゃんはどっちがいいん?
(媚びるような私)
私・・・
カレーには
花らっきょうがいいな
ら・・・ら・・・らっきょ・・・
実は
私も
福神漬けの彼も
らっきょう
大嫌いでして
思わず絶句いたしまして
お互いに
見つめ合う
目と目
らっきょうよりは
まだ福神漬けの方がましやな
俺もらっきょう買うくらいなら
きゅうりのQちゃんでいいかな
と 目と目で
言っていたのは
確実でした
そ・・・そ・・・そやな
らっきょうで決まりやな
桃屋の花らっきょう
ふ・・・二びんくらい買っとく?
(動揺で裏返った私の声)
い・・・いや
ひ・・・一びんでよくないか?
(やはり裏返った福神漬け野郎の声)
じ・・・じゃ
ひ・・・一びん カゴに入れとくな
(決死の覚悟の私)
う・・・う・・・うまそうな
らっきょうやね
麻美ちゃん
(この期に及んでまだ麻美ちゃんに媚びる私)
そんな
楽しくも
辛い初恋でした
その麻美ちゃんとも
私は私立の中学に入る事になり
告白もできないまま
離れ離れとなりまして
全く会う事もないまま
月日は流れました
いつしか
かわいらしかった
私も
高校生になり
頭は
リーゼント
横に
金色のメッシュ
いれまして
長い長い
学生服
裏地は
手書きの浮世絵
ひたすら
目付き悪く
肩いからせて
タバコをくわえ
道端に
唾を吐きつつ
のし歩くまでに
見事に
成長いたしまして
とある
学校帰り
駅前で
再会を果たす事に
なるわけです
もちろん
幼き頃の
憧れのマドンナ
麻美ちゃんとです
あれ?
あっちから
歩いてきてるん
麻美ちゃんと違うか?
あれま
ロングヘヤーで
めっちゃ綺麗になってるやん
(すでに鼻の下が伸びまくった私の心の声)
麻美ちゃんの方へ
駆け出す私
長い学ランと
ダボダボのズボンを
なびかせつつ
走る私
頭のリーセントの
とさかを揺らしながら
口にはタバコをくわえ
濃い茶色のサングラスをかけたまま
ニコニコと
微笑みかけながら
近寄る私
ひきつった
驚愕と恐怖の顔で
こちらを見つめる
麻美ちゃん
お~い
麻美ちゃ~ん
久しぶり~
覚えてる~?
(精一杯優しく
かつ明るく呼び掛ける私)
スッと
回れ右して
半分駆け足で
逃げ去る
麻美ちゃん
呆然と
立ち止まり
くわえたタバコを
ポロリと
口から落とす私
私
17才
初恋が終わった瞬間でした
麻美ちゃん
今どうしてるんかな・・・あ~
そこな
そこは俺の家があるあたりやから・・・
(邪魔でうざい男友達)
やかましいわい
俺が知ってるから
お前は黙っとけ
何 気楽に麻美ちゃんに話しかけてんねん
(わがままいっぱいの私の叫び)
あのな
麻美ちゃん
そのあたりはな
このバカ野郎が
生息しとる
本町やねんで
(めっちゃ優しい私の声)
あ いいから
俺が書き込むからな 麻美ちゃんは見といてや
麻美ちゃん
カルピスおかわり
うるさいわ ボケ
なに生意気抜かしてんねん
お前は水飲んどけ
麻美ちゃん
こんなやつの言う事
聞かんでええからな
あかんあかん
おかわりなんか
せんでええから
こいつんち 貧乏やから
カルピス飲むの
生まれて初めてやねん
普段はな
雨水飲んでるねんで
麻美ちゃんは
何もせんでいいから
座っときな
確か
学校からの
キャンプ
つまり
林間学校ですが
その際も
男女3名ずつ
計6名のグループで
夕飯を決めまして
食材の買い出しも
そのグループで行った記憶がありまして
その時も
麻美ちゃん
同じグループでした
夕飯は何にする?
(麻美ちゃんの可愛らしい声)
やっぱりキャンプは
カレーやろ
俺カレー大好・・・
やかましい
お前には聞いとらんわ
黙っとけ
麻美ちゃんは何がいいん?
(麻美ちゃんにだけ優しい私の声)
私もカレーがいいかな
カレーに決まりやね
キャンプと言えば
カレーしかないな
(麻美ちゃんの言う事なら何でも聞く私)
だから俺がさっきカレーって・・・
うるさい
黙らんかい
麻美ちゃんがカレーって言うからカレーやねん
お前はウンコ食っとけ
じゃ 麻美ちゃん
買い出し行こう
(ウキウキの私)
さて
スーパーにて
玉ねぎ ニンジン ジャガイモ 豚肉
と揃えまして
付け合わせの
漬物の選定
ここで
ひと悶着
起こったわけです
普通
カレーの付け合わせ
といいますと
福神漬け
これが一般的ですね
しかし
私の家
親父の好みで
漬物と言えば
いつなんどきでも
きゅうりのQちゃん
こればかりだったわけです
視野が狭く
世間も狭い
小学生の事ですから
私
カレーと言えば
きゅうりのQちゃん
そう思い込んでおりまして
漬物 漬物っと
あったあった
きゅうりのQちゃん
これやな
え~
カレーは福神漬けやろ?
アホ
きゅうりのQちゃん以外あるかい
いやや
俺は福神漬けがいい
普段は
比較的
私の言う事を聞く
子分的な彼が
頑なに
福神漬けを押してきます
お前な
きゅうりのQちゃん食べたら
頭よくなるんやで
(嘘八百を並べる
とっても嫌なガキの私)
俺はやっぱり福神漬けがいいな
このガキ
なめやがって
どついたろかい
そうや
麻美ちゃんはどっちがいいん?
(媚びるような私)
私・・・
カレーには
花らっきょうがいいな
ら・・・ら・・・らっきょ・・・
実は
私も
福神漬けの彼も
らっきょう
大嫌いでして
思わず絶句いたしまして
お互いに
見つめ合う
目と目
らっきょうよりは
まだ福神漬けの方がましやな
俺もらっきょう買うくらいなら
きゅうりのQちゃんでいいかな
と 目と目で
言っていたのは
確実でした
そ・・・そ・・・そやな
らっきょうで決まりやな
桃屋の花らっきょう
ふ・・・二びんくらい買っとく?
(動揺で裏返った私の声)
い・・・いや
ひ・・・一びんでよくないか?
(やはり裏返った福神漬け野郎の声)
じ・・・じゃ
ひ・・・一びん カゴに入れとくな
(決死の覚悟の私)
う・・・う・・・うまそうな
らっきょうやね
麻美ちゃん
(この期に及んでまだ麻美ちゃんに媚びる私)
そんな
楽しくも
辛い初恋でした
その麻美ちゃんとも
私は私立の中学に入る事になり
告白もできないまま
離れ離れとなりまして
全く会う事もないまま
月日は流れました
いつしか
かわいらしかった
私も
高校生になり
頭は
リーゼント
横に
金色のメッシュ
いれまして
長い長い
学生服
裏地は
手書きの浮世絵
ひたすら
目付き悪く
肩いからせて
タバコをくわえ
道端に
唾を吐きつつ
のし歩くまでに
見事に
成長いたしまして
とある
学校帰り
駅前で
再会を果たす事に
なるわけです
もちろん
幼き頃の
憧れのマドンナ
麻美ちゃんとです
あれ?
あっちから
歩いてきてるん
麻美ちゃんと違うか?
あれま
ロングヘヤーで
めっちゃ綺麗になってるやん
(すでに鼻の下が伸びまくった私の心の声)
麻美ちゃんの方へ
駆け出す私
長い学ランと
ダボダボのズボンを
なびかせつつ
走る私
頭のリーセントの
とさかを揺らしながら
口にはタバコをくわえ
濃い茶色のサングラスをかけたまま
ニコニコと
微笑みかけながら
近寄る私
ひきつった
驚愕と恐怖の顔で
こちらを見つめる
麻美ちゃん
お~い
麻美ちゃ~ん
久しぶり~
覚えてる~?
(精一杯優しく
かつ明るく呼び掛ける私)
スッと
回れ右して
半分駆け足で
逃げ去る
麻美ちゃん
呆然と
立ち止まり
くわえたタバコを
ポロリと
口から落とす私
私
17才
初恋が終わった瞬間でした
麻美ちゃん
今どうしてるんかな・・・過去の記憶は
薄れ
思い出の中だけで
息ずいています
この先の人生
二度と逢うことのないであろう人
すべては
過去の彼方へ
初恋
思い出を大切に
いつまでもいつまでも
変わることのない
あなたに贈る