番外編『都市伝説四天王』
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ちょっと思いついちゃったので番外編を書いてみました。
花⇒トイレの花子 口⇒口裂け女 人⇒人面犬
花「メリーさんがやられたようだな」
口「ククク……奴は都市伝説四天王の中でも最弱……」
人「人間如きに負けるとは都市伝説の面汚しよ」
花「え、私たちって四天王だったの？」
口「えっ」
人「えっ」
花「えっ？ 何その衝撃を受けたような顔は」
口「いやだって……一応かなり有名じゃん私達……」
人「ああ、他の都市伝説とは一線を画してるだろ」
花「いや確かに？ 私達は超有名だよ？ でもさ……一応お化け系伝説としてはあんまり有名すぎるのってどうかと思うんだよね」
口「なんで？」
花「だってさぁ、今時『トイレの花子さん』とか信じてる人いる？ むしろその言葉言っただけで笑われちゃう時代じゃん今」
人「まぁ確かに」
花「この前トイレにいたらさ、入ってきた女の子集団がなんて言ったと思う？ 『花子さぁ～んｗｗｗ出てきてよぉ～ｗｗつーかｗｗトイレにいるとかｗｗ臭いｗｗｗｗ』とか……」
口「うわ……」
人「心抉られるな」
花「ぶっちゃけさぁ、有名になりすぎて陳腐化してるんだよね私達って。今時『花子』なんて名前の女の子もそうそういないし……なんか名前呼ばれるだけで馬鹿にされてるような気さえしてくるよ……」
口「気をしっかり花子ちゃん」
人「これは相当きてるな」
花「口裂け女さんもさぁ、最近仕事してないでしょ？」
口「うっ……だって今の若い人って『私綺麗？』って聞くと『ババァ必死ｗｗ』とか『メンヘラｗｗ』とか言ってくるのよ？ 心折れるわー……」
人「惨い……」
口「そういえば人面犬さんは？ 最近仕事してないみたいだけど……」
人「俺もなぁ……昔は怖がられるだけだったんだが……今だと生活に困ってるのか金づるにしか見えないらしくて、捕獲しようとしてくるんだよなぁ。昔は俺から近づいていってたのに、今じゃあっちから近づいて来るんだぞ？ 怖いわ」
花「それは怖い」
口「それ虐待でしょ。動物愛護団体に連絡しとけば？」
人「動物愛護団体って人面犬も愛護してくれるの？」
口「知らん」
人「おい」
花「あー……こうやって考えてみると……私達４人（？）の中で一番働いてたのってメリーさんだったんだねー」
口「そうねー、メリーさんは今でもけっこう怖がられてるっぽいしね」
人「まぁ電話っていう文明の利器を用いた仕事だから干されなかったんじゃないか？」
花「なるほど文明の利器か……」
口「花子さん？」
花「決めた。私これからトイレのお化けじゃなくて、ウォシュレットのお化けになるわ」
口「花子さんがご乱心なされた」
人「いや、いいアイデアかもしれん」
口「人面犬さん？」
人「最早この時代、普通のお化けでは生き残る事はできまい。時代が変わるように、俺達も変わらなければならないだろう」
口「人面犬さんがイケメンに見える不思議」
＊＊＊＊＊＊ 数十分後 ＊＊＊＊＊＊＊＊
花「じゃぁまず、私はこれからはウォシュレットのお化けに転職して」
口「私が整形外科の周囲に出没するお化けに転職して」
人「俺がジャニーズも真っ青な超イケメンに整形する……と」
花「完璧だね」
口「完璧だわ」
人「完璧だな」
完璧です
