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第九話「チープソルジャ・朧家狼夜」





        


出撃リミットが過ぎた昼下がり、小隊三十名は瞬間射出された。


空中を突き進みバーニアレッグで戦域を駆け抜け所定目標をレーダー観測。


多くの先行進出した仙台軍所属自走砲群と対地ロケットランチャー部隊の支援砲撃と共に空中を突き進む。


俺は能力を解放する。


戦場に漂う魔物の魂と人の魂を集約してレギオンを編み出し放ち続ける。


666個の魔法陣より生み出される顎の細いサル顔は赤い毛むくじゃらの十三メートルの巨人千体は進撃開始。


走りつつ巨人は俺から生成されたライフル型如意棒を装備した。


俺が装備したフード型機械装置が防御障壁を発生させつつ上官加奈の命令が電子音で発生しては耳を叩く。


「突撃せよッ!小隊前進っ!戦闘を恐れるなっ」


敵密集地帯に着地と同時に俺はハルバートで旋回しながら振り回した。


敵オーク族近衛兵の集団を横一文字に両断成功。


切る切る切る切りまくる。


旋回移動しながら俺はハルバートのライフル機構を起動し敵指揮官を打ち抜く。


擲弾を放り投げ敵を蹴りつけ転ばさせハルバートで叩き割る。


爆炎と砲撃と無数の死体を量産しては魂を俺は吸収する。


装甲も分厚い筋肉も豊かすぎる固い脂肪分も一挙に両断する自分の怪力と、ハルバートのいつになく切れ味が鋭く俺は僅かに目を見開く。


俺のスペックはカタログデータ通りの兵器性能なのだろうが実感がわかないまま高速戦闘を続けた。


俺の上官、出井加奈に言われるままに召喚した千の巨人を操り進出させ跳躍。


現状を空から目視。


冬の蔵王連峰にあるダンジョン。


巨大なタワー二百階相当の入り口を守る巨人型機械兵士と猛烈な射撃戦闘を繰り広げる激戦が見えた。


友軍支援するべく同じ仲間と共にバーニアレッグを吹かせ低空突撃を実行。


敵の土魔法で構築され進出路阻む岩石装甲遮蔽に隠れたスライム型魔道砲台を焼き尽くした。


迎撃機のハルピュイア型低空戦型ドローンを打ち砕く。


空中地雷になった魔方陣から放たれる近接信管機能付き魔法弾の弾幕を高速で躱していく。


地上では無数の敵支援型使い魔を駆逐する味方の戦いを目撃出来た。


戦域を安定させたのは東京から十年ぶりに派遣された機械天使型魔道兵。


俺達より早くダンジョンに取り付き入り口を守る丸い六脚車両型巨人機械兵群の繰り出すレーザー砲とロケットランチャー弾幕と毒ガス煙幕を物ともしない姿が見える。


高速で複雑な低空飛行軌道を生み出し飛び回っている。


機械天使は、長大すぎる目視観測でサイズ百メートル級のエネルギーブレイドをダンジョン構築。


入り口の装甲化魔道砲座群へ叩きつけ大爆発を起こした。


敵燃料庫まで炎は回ったようで大きすぎる爆風と衝撃波が生まれた。


俺たちは慌てる。


「地上に大岩があるっ逃げ込むぞっ!」」


 急いで叫びを上げた俺に上官の加奈は頷き俺の指で示す地形へ高速降下開始。


小隊は移動にバーニアを吹かせる事を辞めた。


遮蔽物になる岩陰に身を隠し同じ小隊仲間と共に衝撃波をやり過ごした。


大規模な衝撃波で振動が長く続く。


俺達は怯え互いに手を握り合いやり過ごす。


フード型機械が伝える情報を確認。


先の大爆発で俺が生み出した巨人戦隊は爆心地に近い分だけ壊滅的打撃を受けた。


僅かな残存兵力も負傷兵塗れとなった。


俺は急ぎ赤い毛むくじゃらな巨人兵を送還した。


左指に装備した魔道具を起動。


最前線のダンジョン入り口付近とその周辺の激戦区より召喚した巨人兵と敗死して行く巨人兵が魂に還元されエネルギー球となって俺に帰還。


その際、千体の巨人が獲得した戦闘ログと戦闘経験を反映した強化情報が膨大に脳へ流れ込んだ。


激しい頭痛と共に立ち上がれなくなる。


フードを外し、ロウヤは四つん這いとなって反吐を吐く。


長い胃のムカつきと連続する喉の蠕動。


呼吸が出来ず震える体のまま何も吐くモノが無くなっても吐き気は去らない。


苦しみで涙がにじみ零す。


 三分が過ぎその間、小隊はロウヤを置いて進出した。


上官の「出戸加奈」だけは俺の背をさすり慰めてくれた。


加奈は通信指揮に自分の行動を変更した。


 彼女の撫でる優しい手つきが無性に心細い俺を慰め、彼女のがなり立てる作戦指揮の声に俺は意地見栄を思い出し立ち上がる。


「まだ立ち上がっちゃダメっ!」


「友軍は、同じクローン兵は戦っているのだろう?なら、止まれないですよ、少尉殿、、、」


 強がって彼女の元を離れた。


先ほどから頻繁に特別任務遂行を命じる通信に了解の返事を返した。


地面にハルバートを引きずり構え直しバーニアを吹かせた。


再進出開始。


俺は現地で後退して行く残存兵を無視してダンジョンに突入した。


 内部はブービートラップと先に突入した兵士達が必死に入り口を破壊して広げ大型兵器の搬入と迎撃戦闘を続け混乱していた。


敵集団はいよいよエリート化して、エネルギー生命の「バトルスピリッツ」ばかり姿を現した。


敵連中は物理攻撃無効化のチートじみた能力特性を生かし爆発性の雷撃魔法を放ち続ける光球として無数に高速展開した。


俺は再召喚を行う。


次の兵科は巨人ではなく大ムカデ型魔法兵。


体の作りが人と違い、無数の刃を持つ節足で地形を無視した高速移動可能。


物理攻撃無効なエネルギー生命すら効力ある魔道砲を口に三つ持つ千体の大ムカデ三メートル級を五百体放出。


俺の背中から無数の大ムカデが生まれて行く。


 それを無視して司令部が伝える攻撃目標に取り付くために俺は突っ走る。


 ハルバート右手に左腕に輪弾倉砲を握る。


射撃を続け魔法式自動リロードに助けられ連射攻撃を続け俺の放った召喚兵で戦局を変えていく。


 ダンジョン第一階層に集結したダンジョン兵をムカデ兵と共に迎撃。


死体の山を築く。


アンドロイド兵に、


無人化浮遊戦車に、


ロケット砲を背中に装備した魔法生物の大きすぎる三つ首ライオンに、


首だけの邪神像に、


猫の姿とサイズの四つ尾遠距離小型魔法兵に、


ゴブリン小銃兵に、


ホブゴブリン魔法戦士団に、


イービルアイ型魔道障壁発生能力尽き浮遊砲台に、


空飛ぶガーゴイルの群れ。


戦って、戦って、戦って、第四十五階層まで突入するまでに二か月をかけた。


先へと先行する機械天使は遠くから大きすぎる爆発音を時折轟かせた。


敵主力を壊滅させていく。俺たちはまだ戦場にいる。


 戦場で経験値と魂を得た俺は兵器として自動進化しより強力でより多くの召喚兵を生み出せるようになった。


「……」


進化の度に俺は本当に俺なのか疑問符は尽きなくなる。


不安が尽きないまま闘った。


ダンジョンの入り口から各地点までの進路を安全確保し小休止に入っていると大隊本部に加奈と共に呼び出しを喰らった。




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