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第四話「ホッジスと出撃カウント」

現在実験方向改変中ッ!詳しくは後書きを読まれたしッ!第五話も本日十時投稿予定。


突撃せよっ!

フハッハハハァ、……結果は明日の判定を活動報告で待たれよ




 動揺を抑え振り向きホッジスを見つめれば入れたてコーヒー片手に肩をすくめている。


彼は告げる。


―――、ともかく残り三十分で第二兵器庫に集結せよとのお達しだ。


これは自警団長を飛び越え仙台の帝国軍令本部直々の命令である。


命令内容は全自警団員はその兵力総て補充を済ませ全力出撃態勢を整えよとのお達しだ。急げよ……


 言われた俺は舌打ちしてホッジスに「サンクス」と言ってポケットカロリーバーを投げ渡す。


奴の好きなチョコナッツバーだ。


これで俺の食事用へそくりは完璧に尽きた。


次の補給日まで甘いものはコーヒーに入れる砂糖だけ、他に味はなくなる。


小銭をかき集め塩でも買おうかと考えつつ彼は兵装ロッカーに行き自弁した多くの武装を装備。


重装備で第二兵器倉庫に他の団員と共に集結し隊列に加わった。


兵器倉庫には大隊クラスの人数が集まっている。


第五神聖帝国陸軍所属仙台方面軍隷下都市防衛第四十二師団通称「羅刹師団」


直属事務方第三局治安課公認現地雇い第七十三重装備化装甲高機動自警801大隊所属第二中隊分遣第四小隊三十名。


彼らは全員が俺を除き培養槽上がりのオーガだった。


どいつもこいつも混血の俺よりでかい。


三メートルオーバーな巨躯にこれでもかと射撃装備とパワードスーツを着込み隊列を作る。


俺は中途半端なチビで人のパワードスーツは小さすぎてオーガのパワードスーツはでかすぎる。


何ともまあ中途半端なまま、母の種族エルフ族の血統がもたらす魔法適性を頼りに今までパワードスーツなしに生き残った。


糞ったれな自分なりに父親の血統がもたらす怪力で四トン戦斧を操り、曲がりなりにもパワードスーツ部隊に生身で参加していた。


自警団に配られるような旧型パワードスーツの低スペックのお陰で俺と此奴らの実力はそこまで隔絶していない。


が、俺が此奴らより弱いのは事実だった。


だから頻繁にからかわれる。


補給品受領は後回しにされる。


意味なく殴られることもあった。


要するに俺は軽んじられ雑魚扱い受けている。


俺の生まれた時からそれは形を変え様々なところで「どうでも良い気持ち悪い奴」扱いを受けた。


メゲて堪るか。折れてなる物か。


その環境を覆すために俺は生まれてから十七年間いっぱしの人間扱いを求めて荒野にて魔物と戦い都市を守った。


金を稼ぎその金で装備を充実させた。


今は、ぼんくらぞろいで有名な自警団に所属していた。


只一人、ホッジスと言う先のエルフ男だけは俺に優しい。

理由を聞けば彼は言った。


「俺の親は両方エルフだが、俺は生み捨てられたんだ」


 其処で言葉を切り同じ孤児上がりとして友情を彼に向けた。

 それに勇気付けられ狼夜は魔物も同僚の苛めも跳ね返している。

隊列に参加すると今も小石や小さなごみを投げられる。


それを無視して待機時間を過ごし、僅かな時間整列していると時間は来たようだ。


背後に佐官級の師団事務員を引き連れ自警団長は801大隊を一瞥して台座に上り命令を発した。


―――、本日より我々は全力出撃する。


都市を離れ蔵王連山に出撃。


蔵王連峰は常時観測火山がありその温度領域が不満で冬精霊は不機嫌らしい。


豪雪をこれ以上ふらせては国家運営にも支障をきたすと軍中枢は判断。


東京から増援を魔道兵で二個連隊派遣され彼らが蔵王連峰に安全に進出するための初期的な敵勢力排除を目的に我々は出撃する。


この作戦には仙台師団四個と重装備自警大隊およそ十個も動員される。


空中支援が我々に付く大作戦だ。総員全力を尽くす様に、―――


 そんな軍令が下された。


 のこりの細かな戦術方針を各隊長クラスは既に共有しているらしい。


 総員が蔵王連峰に向かう装甲武装化列車に乗り込み一部の精鋭は航空部隊で運ばれた。


 列車に揺られながら俺は四トン戦斧を抱きしめ座る。


 耳にイヤホンを填め込み「月光」のピアノ即興曲ばかり低音で流し込む。


暇な同僚の嫌がらせを無視し続けジュースを浴びせられた。


俺は浄化魔法でなかったことにした。


 目をつむりイヤホン越しでも隊長の命令を聞ける聴力を残し出撃時間まで眠るように蹲る。


 第二仙台より出撃して蔵王連峰にたどり着く。


勢力排除の終了していない領域に装甲武装化列車は突き進みレールに乗り込んだ不埒物をひき殺した。


装甲列車は、遠距離から旋回式装甲化多砲塔の砲撃で粉砕して行く。


装甲化客車に取り付けられた無人機関砲座もコンピュータ制御の自動射撃で魔物を粉砕して行く。


 友軍の射撃音を聞く。


流石に暇そうな同僚も俺への嫌がらせを切り上げ射出用座席に座り直し震える手で大口径機関銃を握りしめ始めた。


俺は自弁した装備のレーダ投影型フードを被り直しゴミを払う。


レーダー装置の電源を入れ出撃待機時間の残りカウントが進む列車天井にある空中投影ディスプレイを見上げる。


列車内部は、武装した男どもの体臭と機械と金属と油の香りで満たされ酷い匂いだった。


射出座席にて俺は得意な獲物、戦斧をハルバートで取り出す。

魔法のアイテムポーチから取り出し柄と柄を組み上げて行く。


加重魔法を込められた四トンの重さになるミスリル製のハルバートだ。


射撃能力がある槍部分付け根にある射撃孔と斧部分の雷撃能力を確認。


俺以外が握れば感電する武装。


長くも伸縮自在な柄を組み合わせ俺は天井をこすらないサイズまで短く縮め保持する。


ハルバートの射撃装置のセーフティを外しエネルギー弾の弾数を数える。

四十五発、、、満タンだった。

弾倉型バッテリの持ち込み数は七つ。どれも満タン表示。

強度確認したが数値は許容範囲内だ。


後ろ腰のミスリルチタン混合傾斜合金のダガーも魔法絡繰りを起動。


高振動ブレードとして低周波音を立て始める。


回復魔法薬よし、治療魔法薬よし。

着込んだ戦闘服の魔道障壁維持エネルギー残量よし。

腰に擲弾を装備し魔法増幅発動体のリングを手首に装備。


出撃準備はほぼ終わりだ。


出撃カウントダウンが進む。





投稿三回目どうなるのやら、予約投稿の内から不安ですな。何と言うかAIのコパイロット氏に聞いたところ冒険小説男主人公は、角川戦略から外れているとの分析を聞かされ冷や汗が流れる今日この頃、恋愛や共感系作品に注力している昨今の角川様に対し吾輩の作品は角川戦略と真っ向から逆らっているわけでして余程に品質が良くなければ拾ってもらえないとのAI氏の冷酷な宣言。心折れそうながら日々創作に邁進ています。皆様に良き空想と創作と小説がありますように。

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