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プロローグ
初投稿&テスト投稿です
つたない文章に短すぎる本文ですがどうか暖かい目で見て頂ければ幸いです。
「人並の人生を送ることが僕のポリシーだったはずなんだけどな」
僕の目の前に冷えおがる光景を一瞥し、そう独り言ちる様はほかの人の目があればずいぶんと滑稽に映ったことだろう。
「大丈夫ですか」
「……」
…返事がない、僕が頭を打ち付けてみている幻覚でもなければ『彼女』は僕らの敵であるはずなんだけれど。
「…呼吸はしてるみたいだし目立った外傷もなさそうだな…」
このまま見て見ぬふりをしてもこの部屋の惨状が見つかればまず間違いなく疑われるだろう。
「なら少しでも時間は稼いだほうがいいかな…」
そう結論付けて僕は目の前で倒れている『彼女』を背負いその場から立ち去ることにした。
「まさか魔法少女を拾うことになるとはね…」
魔法少女、超常の力を振るい戦う化け物にして僕たちの『敵』、そんな彼女たちの一人が僕の目の前に降ってくることなんて
「運が悪かった…では済まされないよなぁ…」
背中の彼女はまだ起きる気配もない、彼女をしっかりと背負いなおし家までの道のりを走っていった。






