表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

アイノヒ

作者: strength

感想などお願いします

私は眉山すだち。今日は7月24日だ。なんの日かわからないが彼氏にデートに誘われた。


そして、今いるのはひょうたん島クルーズだ。上から見るとひょうたんみたいになっているようだ。


「どうだ。橋のイルミネーションは。これが青色発光ダイオードの力よ」

彼が言った。


「そ、そうね。綺麗ね」

当たり前すぎて見逃していた魅力だ。なぜなら塾から帰る時いつも通っていた道だからだ。


「そうだ。蕎麦屋行かないか」

ひょうたん島クルーズを降り、彼が提案する。


「そ、そうね」

相変わらず彼がどうしたいのかわからない。これはデートコースなのだろうか。徳島出身の私にはわからない。彼もそのはずなのにワクワクしている。そう。この近くに美味しい蕎麦屋があるのだ。そしてその蕎麦屋に来ると彼がこう言った。


「今日はなんの日か知ってるか?」

私には見当がつかないので、


「なんの日なの?」

と聞いてみた。


「藍の日だ」

彼が言った。


「愛の日?」

私はラブストーリーのあれ?って思った。


「阿波藍の日だ。でも同じあいの音を持つ。だから今日プロポーズしようと思って」


彼はこう言った。呆気にとられて何も言えない。


「好きだ。結婚してください」

彼が藍染のハンカチから指輪を取り出しながら言った。もちろん受け取った。大好きだったからだ。


「もちろんよ。不思議ね。見慣れた風景も一緒にいる人によって変わって見える。最高の日よ」

私は微笑んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ