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わたし、運び屋になります。

のんびり投稿になると思いますがご容赦ください。

 


 わたしはミミリー。15歳、憧れの仕事は運び屋です!



 しかも転生者です。前は地球の日本で運送会社でドライバーをしてました。所謂トラックの運ちゃんってやつです。

 

 よろしく。



 地球の物流業務は社会の赤血球のような役割で、なくてはならない仕事です。わたしは、そんな運ちゃんの仕事に誇りを持って働いていました。贈り主の真心を大切な人へ届ける橋渡しのような仕事が大好きなサンタクロースのようでとってもやりがいがあったの。

 サンタさんが居ないと知ったのは高二の夏。

 あれはかなりショックだった。ホントに居るってずっと信じてたのに………ママのおたんこなす!


 そんなサンタさんになれた気がして楽しく仕事をしていたある時、高速道路で事故に巻き込まれて死んでしまいました。いやー。まさか前の車が突然ひっくり返るなんてあり得ないでしょ。何もない平坦な直線なのに。ほんと意味が分からん。それに、なんかぶつかる瞬間キラッと光った気がしたんだよねぇ。あれは何だったんだろう。


 まっ、それはいいとして、唯一の心残りは、荷物を届けられなかった事。お客様からお預かりした大切な荷物を運んでいるところだったのに……。それが、悔しくて仕方ありませんでした。



そして、その気持ちを持ったまま今のこの世界に転生してきたのです!


 ――――――――――――――――――――――


 


 目が覚めると、そこは知らない天井。周りを見渡しても知らない風景。最初は本当に戸惑いました。でも、段々と記憶が繋がってきて、ここまで生きてきたことも違和感なく受け入れる事ができたの。まぁ、記憶が曖昧なところは沢山あるけど、それは気にしてもしょうがない!という事で。それが7歳の時。


 名前はフローレンス•ミミリー。父がダンで母がターニャと言います。兄弟は妹が一人。リンて言うの。ちょーかわいいの。しかも私と違って頭良いの。まだ一歳なのに泣くと火の玉を手から出すんだよ。どう?凄くない?だから、ぐずりだすと、ママが結界を張るの。じゃないと家がメチャメチャになっちゃっうから。一歳から魔法を使えるなんて天才だね!その他はシロという犬がいます。家は普通の農家で牛などの家畜もいます。そう、所謂田舎というやつです。ここはポメという村でみんな家族のように接してくれるの。趣味は珍しい物を集めること。小さい頃の宝物は猪魔獣の牙でした。近くに住むおじさんが昔冒険で狩った時の品物だそうです。それを貰いました。


 この世界には、妹を見て分かる通り、魔法があります。他にはスキルがあって科学が無くてもなんとか不便無く過ごせるみたい。仕事もその魔法など特殊能力を活かした職種もあるようで、少しこの世界の生活に希望が持てるようになったのを今でも覚えてるなぁ。


 家にあった「いろんなおしごと」という絵本でこの世界の主力となってる職業を知る事ができたの。治安を守る警察のような憲兵、ナイト、衛兵など、鍛治士や、魔法技工士など。一応冒険者というものもあるようだけど、この世界での冒険者は定職につけなくてその日暮らしをするような人達のことをいうみたい。王道は冒険者のはずなのに、うん、不思議だ。

 

 わたしはその絵本の中で天職を見つけたの。。。。


 そう、それは()()()()()

 

 ねっ!天職でしょ!

 あの、前世で誇りを持って働いてた仕事と同じような事が出来る!それを知ったわたしの毎日は薔薇色のようだった。



12歳になると、見習いとして仕事の勉強ができて15歳になった時に正式に就職できるの。

 指折り数え、待ちに待った12歳に。わたしは迷うことなく運び屋に志願!その日からこの村の中で勉強の日々。


 誰かに頼まれたものを運ぶ。野菜だったり、薪だったり、ゴミだったりとなんでも運ぶのがこの世界の運び屋だった。

正直、運送会社みたいな仕事を出来るとは思ってなかったんだけど、少しガッカリしたのもホントのところ。車のような物は当然ないし、あるとしたら荷馬車や手押し車くらいな物。基本は人力で良くて馬車。まぁ分かってたよ。知ってたよ。でもさ…


 まぁ落ち込んでも仕方がない。仕事出来るだけましだもの。


 そうやって毎日毎日、色んな物を運んでるとある日わたしもスキルを取得できた。ザ異世界、ザ転生特典!


 そのスキルはわたしのためにあるような物だった。


それは…「怪力」「探索」「空間収納」「浮遊付与」「⭐︎⭐︎⭐︎」


ふっふっふ。正に運ぶためにあるようなスキル。⭐︎⭐︎⭐︎は意味不明。まぁ、ここは異世界細かいことは気にしない。


 えっ?なんでスキルがわからなかって?それは自分の事だもん。内側の自分に意識を向けると頭の中に浮かび上がってくる感じで、分かることができるんだ。鑑定とかのスキルが有ればいいんだろうけど、父様、母様に聞いても濁されて良く教えてくれないんだよね。そもそも、()()ってゆうワードを出しただけで、「なんで貴方そんな事…」って感じで反応がおかしいんだよね。それこそ異世界って言ったら鑑定って言ってもおかしく無いのに。変なの。

 まぁ、とにかくわたしのスキルなら問題ない!


 これなら、トラックが無くたって物を運べる。


贅沢を言うなら、攻撃系のスキルも欲しかったなぁ。痛いのはの嫌だよ。まぁそこは鍛えるという事でなんとかしようと思う。

 あ、家にあった『スキル事典』なんてのがあってそこにはステータスがどうとかって載ってた気もしないでも無いんだけど。難しい事はよくわからないから見なかった事にした。

 

この世界にも、戦争やモンスターの討伐。魔族による蹂躙など、物騒な出来事もある。したがって、運ぶにも危険が伴うわけで。。。まぁ、、そこら辺は臨機応変という事で。。。

 テヘッ。

はいそうです。お察しの通り、考えるのはあまり好きじゃありません。いえ、正直面倒です!だからそういうのは得意な人がいたらその人に任せると言うことで。




 実はそんなわたしにも夢がある。それはこの世界で物流革命を起こして、自分の会社を持つこと。この世界に会社というシステムがあるか分からないけど、いつかきっと似たような物を築いてみせる!


 明日からは一端の運び屋としてデビューだ。




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