-惹き付けられている-
こっちは久しぶりの投稿ですね
私の目に前には見たことも無い道が続いていた。
「先輩、先代の皆さんを疑うわけじゃないですけど。書き忘れていたとかじゃないですか?」
そんなはずが無い。あの勉強はちっともできない筋金入りの「バカ」な先輩たちだったが、自分たちの部活動ではいつも真面目にやっていたからだ。
「いや、あの馬と鹿な先輩たちは部活だけは真面目にやってたから、こんなショーもないことはしないはず...」
紛うことなき真実なので躊躇なく言葉を放つ。
「あの、さすがに言い過ぎなんじゃ...」
久美ちゃんは優しいねぇ...
「もしかすると、この上にあるんじゃないですか...?三角鳥居が」
弥江ちゃんがそんなことを口にした。
そうだ、もしかすると弥江ちゃんの言うようにこの階段を登った先にあるかもしれない。『大橋稲荷の三角鳥居』が。しかし、この階段はこのノートに描かれていない。もしかすると、いや、高確率で危険なはずだ。
「やめよう。この階段を登るのはやめておこう」
気づいた時にはそんな言葉を口にしてた。
私の本能がそうしたのかもしれない。
二人とも少し戸惑う姿を見せていたが、部長の私の言葉を聞いて二人とも諦めたようだ。
「けど...」
「「?」」
「周辺に聞き込みみたいなことをやるよ」
その言葉を聞いて2人は頷いた。
その後、事務所の方へ行ったが誰もいなかったから、ここは諦めて元来た道を戻るため街へと続く階段の1段目に足がかかった時だ。
「っ...!」
背後から鋭いなにかを感じた。
今までに感じたことの無い感覚だったので、すぐにそれが私達 (?)に向けられたものだと思った。しかし、私に目に映るのは何の変哲もない赤塗りの神社の社と大きな境内だけが映る。ちゃんと奥の階段も鬱蒼とした木々の合間からうっすらとだが見える。そのどれにも人のような影は見当たらなかった。でも、なんだか全体的に私を引き付けようとしてる感じがした。
それと私が急に振り返ったせいで尻もちを着いてしまった久美ちゃんがいた。
目が合うと危ないとお叱りを受けてしまった。
ごめんね。
その後、私たちは階段を降りてすぐ右側にある昔から駄菓子屋をやっていて、未だにおやつ時になればたくさんの小学生らが集まる場所となっている。
『駄菓子屋 扇崎』に入った。
店の中は如何にもな雰囲気の駄菓子屋だ。その奥ではいつもどうりカウンターのところで緑茶を嗜んでいる。『扇崎のオバチャン』こと、駄菓子屋扇崎の店主、扇崎 アキさんが居た。私は昔からアキちゃんと呼んでいる。
「アキちゃんお久〜」
それを聞いてアキちゃんも、
「その声は...、久しぶりだねミナちゃん。お、今日もあのうるさい馬鹿共と一緒かい...、」
そう言いメガネをかけて目を凝らしている。
「この子は弥江ちゃん、こっちは久美ちゃん新しい新入部員だよ」
ちゃんと頭を下げる2人を見てアキちゃんが、
「あー、これまた可憐なお嬢ちゃん達じゃないかところで今日はどこで釣ってきたんだい?」
全く、この老婆は一体何を言っているのだろうか、
「そんなわけないじゃん、誰が変態オヤジだ。て、本題はそっちじゃなくて」
アキちゃんと話す時はいつも話がおかしな方向へ向かう。まあ、楽しいからいいけど。
その後アキちゃんに、かくかくしかじか今までにあったことを話すととんでもない返答が帰ってきた。
「何を言っとるんじゃ?あそこには昔から階段はあったぞ。」
との事だ、やっぱりあの馬鹿な先輩たちの書き忘れ説が濃厚になり始めたが、あの先輩たちに限ってこんなしょーもない失態をするはずないのだ。
けど、事実このノートにはない階段が存在している。一体どうなっているんだ...。
さっき買ったきなこ棒をひとくち。
棒の先は...、残念ながら赤色ではなかった。
「美波、一つだけ私から言わせてもらうよ」
アキちゃんが急に私を愛称ではなく、本名で呼んだ。
「うん...、どったの?」
「世間にはな、あまり深堀しない方が身の為になることもあるんじゃ。だからくれぐれも命に関わるようなことはするんじゃないぞ」
私の言葉心配しての言葉だろう。
「わかってるよ、ありがとアキちゃん」
そのあとは特に何もせず、学校へ帰り解散した。
今日の部活内容
調査
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物語はここで止まっていた。
終わっていたのではない、次のページに書かれていないのだ。その先のページも全てが白紙だった。
「これで終わり...?」
不思議に思いながら今日もう寝ることにした...
だが、物語はここで終わるはずはなかった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は...
特に書くことなし、近況報告はこの前したので大丈夫ですね。
今回はここまで、今度は7日に投稿の近況報告の時ですね。
ではここで締めさせて頂きます。
制作時 アニメ アサルトリリィ OP「Sacred world」