流した涙の分だけ強くなる。
僕はある女性に【失恋】をした、、、。
ずっとずっと、僕が大好きだった人だ...。
僕はその女性を、誰よりも愛していたし。
誰よりも心から想っていたのに、、、。
彼女が選んだ男性は僕じゃなかった...。
彼女が選んだ人は、、、僕の双子の兄だったんだ、、、。
・・・どうして?
彼女は、よりによって僕と同じ顔の兄を選んだのか、、、?
見た目は、同じ顔なのに、、、。
性格は違う僕の双子の兄。
▼
僕の名前は、『木内 能人』21歳、営業の仕事をしている。
僕の双子の兄の名前は、『木内 寿人』21歳、食品関係の仕事をしている。
そして、彼女の名前は、『高原 ことな』21歳、美容師の仕事をしている。
僕たちは、3人とも同じ高校だったんだ、、、!
最初に、僕と彼女が同じクラスになって、、、。
次第に僕は、ことなと仲良くなっていったんだよ。
僕は、ことなの事を自然と好きになっていったのに、、、。
でもことなは、、、?
僕じゃなく、僕と同じ顔の双子の兄を好きになっていったんだ...。
・・・そのうち、僕の兄とことなは付き合いだした、、、!
僕には、さっぱり分からなかったんだ、、、?
どうして? ことなの付き合う相手が僕じゃないんだと、、、?
*
僕と双子の兄と、、、?
それ程、違いがないはずなのに、、、!
ことなが選んだのは、、、?
【どうして? 僕の兄なんだよ!】
『本当に、ことなを愛しているのは僕の方なのに、、、。』
何度も何度も、僕は頭の中でこの言葉がグルグルと回っていた、、、!
僕は双子の兄よりも、、、!
僕の方がこんなにも、ことなの事を愛している、、、!!!
それが何故? ことなには分からないんだ!!!
▽
・・・でも僕の気持ちとはうらはらに、二人はうまく行っている...。
僕には、二人の間に入って邪魔なんか出来なかった、、、!
あんなにも、僕の双子の兄とことなが一緒にいて、楽しそうにしている
二人を見ていて、、、それを僕が、そんなの、二人の仲を僕には壊せないよ!
こんなにも僕は、“失恋”というモノが辛いんだと初めて知ったんだ、、、!
僕はもう、ことなの事を諦める覚悟を決めた、、、!
新しい次の恋を求めて、、、!
僕は、再出発する予定だったのに、、、!!!
*
まさか、、、!?
僕の目の前には、ことなじゃない女の子を連れた僕の双子の兄が、、、!?
僕は咄嗟に、兄に話しかけたんだよ!
『おい! ことなはどうしたんだよ!』
『・・・能人、あぁ、まあ、ことなとは? 今ケンカして会ってないよ!』
『それって! まだ、ことなと別れてないのに! 他の女の子といるって
事なのか!!!』
『・・・あぁ、まあ、そうだな、』
【バーン!】
僕は思い切っり、兄をぶん殴った、、、!
『ふざけんなよ! 僕がどんな想いで、、、ことなの事を諦めたと
思ってんだよ!!!』
『・・・能人、』
兄と一緒にいた彼女は僕と兄を見て、、、びっくりして1人で帰って行った!
『もう、お前に、、、! ことなの事を任せてらんないよ! 僕がことな
を守るから、、、!』
『・・・・・・』
▼
僕はこのまま、ことなに会いに行った、、、!
【ピーポーン】
『・・・誰?』
『僕だよ! 能人だよ!』
『えぇ!? 能人君、、、?』
『開けてくれない?』
『ううん。』
*
ことなは僕を、ことなの一人暮らしをしている部屋に入れてくれた。
部屋のドアが開くと、、、?
少し、腫れぼったい顔をしたことながはっきりと見えたんだ、、、!
『・・・急にどうしたの?』
『アイツの事で! ことなに話があるんだ、、、!』
『・・・寿人の事で、、、?』
『あぁ!』
僕はことなの部屋の中に入り、先あった兄と他の女の子がいた事を話したんだ!
ことなは、僕の話を最後まで聞くと、、、?
泣き出してしまった...。
そして、僕に一言こう言ったんだ、、、!
『・・・もう、寿人とはダメかも、、、。』
僕は、ことなの事を諦める覚悟までしたのに、、、!
ことなの、この言葉を聞いて諦められなくなったんだ、、、!
『なあ! 僕じゃダメなのか、、、?』
『えぇ!?』
『なんで? よりによって僕と同じ顔をした兄の方なんだよ!』
『・・・能人君、』
『僕だったら、、、? アイツみたいに、ことなの事を泣かせたりしない!』
『・・・・・・ごめん、』
『・・・なんで? なんで、アイツなんだよ!』
『どうしてかな? そんなの私だって、分かんないよ!』
『・・・ことな、』
▽
結局、僕は同じ女性に二度フラれる事となった、、、!
その後、、、。
僕の双子の兄とことなは、別れたらしい...。
僕は、、、?
諦めの悪い男だなって、自分の事を少し笑ってしまった。
でも、これで良かったんだと思う...。
僕はことなへの気持ちを断ち切れたんだと思えたから。
今度こそは、新しい恋を見つけてやろうと思っているんだ、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。