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流した涙の分だけ強くなる。

作者: 七瀬




僕はある女性に【失恋】をした、、、。

ずっとずっと、僕が大好きだった人だ...。


僕はその女性を、誰よりも愛していたし。

誰よりも心から想っていたのに、、、。



彼女が選んだ男性ひとは僕じゃなかった...。

彼女が選んだ人は、、、僕の双子の兄だったんだ、、、。



・・・どうして? 


彼女は、よりによって僕と同じ顔の兄を選んだのか、、、?

見た目は、同じ顔なのに、、、。


性格は違う僕の双子の兄。



僕の名前は、『木内 能人』21歳、営業の仕事をしている。

僕の双子の兄の名前は、『木内 寿人』21歳、食品関係の仕事をしている。



そして、彼女の名前は、『高原 ことな』21歳、美容師の仕事をしている。



僕たちは、3人とも同じ高校だったんだ、、、!



最初に、僕と彼女が同じクラスになって、、、。

次第に僕は、ことなと仲良くなっていったんだよ。


僕は、ことなの事を自然と好きになっていったのに、、、。


でもことなは、、、?

僕じゃなく、僕と同じ顔の双子の兄を好きになっていったんだ...。



・・・そのうち、僕の兄とことなは付き合いだした、、、!

僕には、さっぱり分からなかったんだ、、、?


どうして? ことなの付き合う相手が僕じゃないんだと、、、?





僕と双子の兄と、、、?

それ程、違いがないはずなのに、、、!


ことなが選んだのは、、、? 

【どうして? 僕の兄なんだよ!】


『本当に、ことなを愛しているのは僕の方なのに、、、。』

何度も何度も、僕は頭の中でこの言葉がグルグルと回っていた、、、!



僕は双子の兄よりも、、、!

僕の方がこんなにも、ことなの事を愛している、、、!!!



それが何故? ことなには分からないんだ!!!




・・・でも僕の気持ちとはうらはらに、二人はうまく行っている...。


僕には、二人の間に入って邪魔なんか出来なかった、、、!

あんなにも、僕の双子の兄とことなが一緒にいて、楽しそうにしている

二人を見ていて、、、それを僕が、そんなの、二人の仲を僕には壊せないよ!



こんなにも僕は、“失恋”というモノが辛いんだと初めて知ったんだ、、、!

僕はもう、ことなの事を諦める覚悟を決めた、、、!



新しい次の恋を求めて、、、!

僕は、再出発する予定だったのに、、、!!!




まさか、、、!?

僕の目の前には、ことなじゃない女の子を連れた僕の双子の兄が、、、!?


僕は咄嗟に、兄に話しかけたんだよ!


『おい! ことなはどうしたんだよ!』

『・・・能人、あぁ、まあ、ことなとは? 今ケンカして会ってないよ!』

『それって! まだ、ことなと別れてないのに! 他の女の子といるって

事なのか!!!』

『・・・あぁ、まあ、そうだな、』


【バーン!】


僕は思い切っり、兄をぶん殴った、、、!


『ふざけんなよ! 僕がどんな想いで、、、ことなの事を諦めたと

思ってんだよ!!!』

『・・・能人、』


兄と一緒にいた彼女は僕と兄を見て、、、びっくりして1人で帰って行った!


『もう、お前に、、、! ことなの事を任せてらんないよ! 僕がことな

を守るから、、、!』

『・・・・・・』



僕はこのまま、ことなに会いに行った、、、!


【ピーポーン】


『・・・誰?』

『僕だよ! 能人だよ!』

『えぇ!? 能人君、、、?』

『開けてくれない?』

『ううん。』




ことなは僕を、ことなの一人暮らしをしている部屋に入れてくれた。


部屋のドアが開くと、、、?

少し、腫れぼったい顔をしたことながはっきりと見えたんだ、、、!


『・・・急にどうしたの?』

『アイツの事で! ことなに話があるんだ、、、!』

『・・・寿人の事で、、、?』

『あぁ!』



僕はことなの部屋の中に入り、先あった兄と他の女の子がいた事を話したんだ!

ことなは、僕の話を最後まで聞くと、、、?


泣き出してしまった...。

そして、僕に一言こう言ったんだ、、、!


『・・・もう、寿人とはダメかも、、、。』


僕は、ことなの事を諦める覚悟までしたのに、、、!

ことなの、この言葉を聞いて諦められなくなったんだ、、、!


『なあ! 僕じゃダメなのか、、、?』

『えぇ!?』

『なんで? よりによって僕と同じ顔をした兄の方なんだよ!』

『・・・能人君、』

『僕だったら、、、? アイツみたいに、ことなの事を泣かせたりしない!』

『・・・・・・ごめん、』

『・・・なんで? なんで、アイツなんだよ!』

『どうしてかな? そんなの私だって、分かんないよ!』

『・・・ことな、』



結局、僕は同じ女性ひとに二度フラれる事となった、、、!


その後、、、。

僕の双子の兄とことなは、別れたらしい...。



僕は、、、?

諦めの悪い男だなって、自分の事を少し笑ってしまった。



でも、これで良かったんだと思う...。

僕はことなへの気持ちを断ち切れたんだと思えたから。


今度こそは、新しい恋を見つけてやろうと思っているんだ、、、!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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