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言葉を重ねるしかないんだ(一日一詩(あくまで目標)

シンデレラ tight-jute

吐いて、吐いて、吐いて、

また遠まわり


誰かを探しているんだけれど

誰でもいいから見つからない


王子様、魔法使い

かぼちゃは太りそうだから好きじゃない


溶け残りの雪かと思ったらコンビニ袋だった

どちらの方が夢がつまっているのかはわからないけど


わからないけれど


もう一度、もう一度って石を投げては

あの子の読んでる少女漫画に苛々してた


王子様はおまえなんか選ばないわ

もちろんあたしなんかも選ばない


美しさ、教養、忍耐、従順、素直

地に這う女はなにひとつとして持っちゃいない


軽くなって、軽くなって、軽くなって、

そのまま鳥になってしまいたい



自分が嫌いなだけ



限りなく自分を消してしまいたいから

体重ばかり気にするの


血と、肉と、あたしの痕跡を、

こんなに醜いあたしの証拠を


すべて削り取らなければ愛されないのだから

揶揄されるまでもなくゆるやかな自死なのよ


現実の男なんて欠点だらけで見たくない

誰かどこかにいるはずのかっこいい人を思い浮かべてる


架空の王子様に愛されようとしているんだわ

少女漫画のあの子を笑えない


まるであたしシンデレラ


この世界という継母に虐げられながら

死神のお城の舞踏会に誘われるのを待ってる


魔法使いが私を消して

私じゃないものを上書きしてくれるのを待ってる


ガラスの靴

屋上にそろえて置いて

飛べるかしら

軽ければね

もっと軽ければ


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