従魔登録
トオルが冒険者ギルドの扉を開けた。いつも通りマチルダのいる受付へと歩いて行く。
「おかえりなさい。トオルさん、クエストの報告ですね?、あら、その子たちは・・・?」
トオルの後ろには、セレネとフレアが張りついて、マチルダを見上げていた。
「ただいまです。マチルダさん、えと、とりあえずクエストの報告処理をお願いします。これがワトソンさんにもらった証書です。」
「わかりました。・・・ゴラマリュウム純度100%?、精錬もしてくださったんですか?」
「ええ、リムが・・・たいした手間でもないようでしたので・・」
「わかりました。少々おまちください。」
マチルダは一旦後ろの衝立の向こうに行き、スグ戻ってきた。
「お待たせしました。報酬の金貨四十枚です。本当は精錬費用とかもっと足したかったんですけど・・・これがこの予算の限界なんです。すみません。」
「いえいえ、十分ですよ。ありがとうございます。それで・・・この子たちのことを相談したいんですけど・・・」
「分かりました。二階の個室に行きましょうか」
「そう、水竜のセレネちゃんと火竜のフレアちゃんね。私はマチルダよ、よろしくね。」
「「よろしくおねがいします。」」
二人がマチルダに向かってぺこりと頭を下げた。
「あら、二人ともちゃんと挨拶できるのね。えらいわ。そうだ、二人にこれをあげる。」
マチルダはセレネに青い玉、フレアに赤い玉の飴玉を手渡した。
「飴玉よ、口に入れて舐めてごらん。」
セレネとフレアはそれぞれ口に入れてもごもごする。そして笑顔になる。
「「あまーい」」
(大阪のおばちゃんだ、大阪のおばちゃんがいる・・・)
トオルはマチルダの背後に大阪のおばちゃんを幻視していた。
「それで、マチルダさん。セレネとフレアをクエストに同行させたいと思ってるんですが・・・流石にこの子たちを冒険者登録はできませんよね?」
「そうね、でも・・従魔登録はできるわよ。この子たち、水竜と火竜なんでしょ?」
「あ・・・・そうなんですか?、でもそれでいいのかな?」
「いいんじゃない?、この子たち、トオルさんに懐いているようだし。ね、セレネちゃん、フレアちゃん、トオルさんの従魔になる?」
「なる!、すでにセレネの身も心もトオルのもの、どんな命令も思いのまま。」「思いのままなの!」
「な・・・まさかとは思うけど、こんな小さな子たちに・・・手をだしてないですよね?、トオルさん」
「な・・あたりまえじゃないですか、バカなこと言わないでくださいよ、マチルダさん。」
「そ・・そうよね、信じてますからね、トオルさん。じゃ、受付に戻って登録処理をしましょう。」
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名前:トオル
住所:ファースト、二番通り七番地
得意分野:魔法
冒険者ランク:D
従魔:セレネ、フレア、
名前:リム
住所:ファースト、二番通り七番地
得意分野:索敵
冒険者ランク:D
名前:ミチル
住所:ファースト、二番通り七番地
得意分野:魔法
冒険者ランク:D
名前:カエデ
住所:ファースト、二番通り七番地
得意分野:剣術
冒険者ランク:D
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セレネとフレアの従魔登録のついでに住所変更もした。
「はい、カードをお返しします。それと今回のクエスト達成でトオルさん、リムさん、ミチルさんはDランクに昇格しました。おめでとうございます。」
「あっと言うまにおいつかれちゃったな・・・」
カエデがばつが悪そうに頬をかいている。
「いいじゃないですかカエネエ。これから皆一緒に上がっていきましょ・・・ね?」
「そうだな・・・ありがとうミチル。」
「それとこれは、セレネちゃんとフレアちゃんの登録タグです。トオルさん、首にかけてあげて」
マチルダはトオルにチェーンのついた金属タグを手渡した。それぞれ、セレネ(トオル)、フレア(トオル)と彫られている。トオルはそれをそれぞれの首にかけた。
「ん、これでセレネは名実ともにトオルのもの。」「フレアもトオルのものになったの。」
「な・・・その言い方はいろいろ誤解を生むから・・・やめような?」
トオルはあせって周りをみまわすが、他の冒険者はおらず。ほっとする。ただ、リム、カエデ、ミチル、マチルダが生暖かい目で見てはいたが・・・
「とにかく、あらためてこれからよろしくな。」
「「よろしくお願いします。ご主人様。」」




