さよならからさよならへ（仮）

〜〜〜〜〜あらすじ〜〜〜〜

根暗な高校教師、日笠焦十は、黒子と駆け落ち同然の結婚をし、人生の全てが変わった。
完璧な妻の献身的な愛に包まれ、灰色だった世界は鮮やかな色彩を取り戻す。
だが、その幸せは、焦十の心の奥底に巣食う「卑屈さ」に静かに蝕まれていった。

登場人物紹介
日笠 焦十（ひがさ しょうと）

本作の主人公。沼津市内の高校に勤める、ごく平凡な国語教師。

根は卑屈で自己評価が低く、常に物事を悲観的に捉えがち。自分を「幸薄い顔」と自覚している。
黒子との結婚後は、彼女の明るさに影響され、前向きに変わろうと努力するが、心の奥底にある劣等感は拭えずにいる。

一度は自らの弱さから黒子を深く傷つけ、関係を壊してしまうが、彼女の命を懸けた決断を前に、愛する人とその未来を守るため、父親として、一人の男として、過酷な運命に立ち向かう覚悟を決める。

日笠 黒子（ひがさ くろこ）

焦十の妻。日本有数の財閥の一人娘。

裕福な家庭で育ったが、それを鼻にかけることのない、明るく穏やかで芯の強い女性。偶然出会った焦十の人柄に惹かれ、家柄や身分差を乗り越え、親の反対を押し切って彼と結ばれる。

結婚後は、焦十を心から愛し、献身的に支えることを何よりの幸せと感じていた。
しかし、進行した癌と妊娠が同時に発覚。
自らの命と引き換えに、愛する人との間に芽生えた新しい命を産むことを決意する。
その選択は、残された焦十の人生を照らす、永遠の光となる。

日笠 あかね（ひがさ あかね）

焦十と黒子の間に生まれる、ただ一人の娘。

その名は、母・黒子が最後に見た、父・焦十との思い出の夕焼け（茜色）の空に由来する。
母の命と引き換えにこの世に生を受け、シングルファザーとなった父・焦十の愛情を一身に受けて育つ。

幼い頃は母の面影を感じさせる明るい性格。彼女の存在そのものが、焦十が未来へ向かって歩き続ける理由であり、希望の象徴。父と娘、二人だけの時間は、時にぶつかり合いながらも...

〜〜〜〜〜作者から〜〜〜〜
初作品です。色々拙いところあると思いますが、感想やアドバイスいただけると跳ねます。
ノベルゲー好きなので、参考になりそうな作品とかあったら教えてくれると嬉しいです。