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初めての模擬戦

組織で過ごしてる間に、藍はこの組織のことをもっと知るようになった。

戦闘部隊のメンバー、治療部隊、開発部隊、司令部、クリーナー……どの部隊も、それぞれの役割を果たして組織を支えていた。

「やっぱり、かっこいいな……。」

彼らの姿を見ていると、胸の奥に強い憧れが込み上げてくる。

この場所で、戦いたい。


だが、そんな想いを口にすることはできない。

自分の力はまだ未熟すぎる。あんな暴走をしてしまうようでは、とても戦闘部隊なんて。


そんなある日、亜瞳が突然、藍にこう言った。


「ねえ、藍。戦闘部隊、入りたくない?」


「えっ?」


「この組織に憧れを抱いていたのは知っているよ、噂になってる、

君の能力は未熟だけど、ちゃんと鍛えればすごく強くなる。興奮をコントロールできれば、戦闘部隊でも十分通用するよ。」


「でも、僕はまだ……。」


「僕の推薦があれば、試験を受けなくても入れるよ?」


予想もしなかった言葉に、藍は驚いた。


試験なしで戦闘部隊に……?


それは確かに魅力的な提案だった。試験で落ちるリスクを負わずに、この組織の一員になれる。


でも——それでいいのか?


「……ありがとうございます。」


一瞬、亜瞳が微笑んだ。


だが——。


「でも、俺は自分の力で入ってみせたいです。」


「えっ?」


亜瞳の表情が驚きに変わる。


「確かに、今の俺でも通用するかもしれないです。でも、それで入ったら、俺はずっと推薦されたからここにいれるって思い続ける気がします。」


藍は拳を握る。


「だから、ちゃんと試験を受けて、俺の力でエモルフォースに入ります。自分の力で入ったエモルフォースで戦いたいです」


しばらくの沈黙の後、亜瞳はふっと笑った。


「……そっか。君、面白いね。」


「え?」


「そうゆうの好きだよ、頑張ってね。」


亜瞳はそう言って、立ち去った。


藍は、大きく息を吐く。


(言っちゃった……。)


不安もある。でも、それ以上に、胸の奥に熱いものが灯っていた。


6月、試験の日が近づいてきた

訓練場でみんなの戦闘を見て、研究していると、

「やっぱここにいた」

兎羽さんだ、

「君試験受けるでしょ?」

少し頷くと

「やっぱそう、試験は戦闘が多いよ、私と少し練習しようか、まだ能力を直接使うのは危ないから武器限定で」

そのお誘いに

「本当ですか?ありがとうございます!」

模擬戦場に入る、兎羽さんは小さなハンマーを持っていた

「手加減はなしでいいよ、」

そう言うと開始の合図のブザーが鳴る

まず最初兎羽さんは僕の様子を見ていた

戦闘はよく見てきた、見よう見まねで懐に潜り込んでみる

背中を打たれ、吹き飛ばされた

「近接武器だよ、遠距離から攻撃した方がいい」

確かに、と思い少し離れプラズマ銃を取り出す

「当てる!」

気分を高揚させ

エネルギーを雷の弾丸に変える

発射した

兎羽さんが分析する

「なるほどね」

そう言いそのハンマーを緑色に光らせる

雷の弾丸を弾き僕に飛んでくる

その動きを分析して真似してみる

兎羽さんは少し驚いていた

まだ打った後でハンマーは使えないはず、

予想通り避けの動作に入った

先を予想して銃を打ってみる

「っ…」

そう簡単に当てられずハンマーが飛んでくる

銃の反動で避けられない

ハンマーにぶつかり勝負に負けた…

「すごい判断力だ、数日前とは比べ物にならない…見よう見まねでここまでできるとはね」

少し落ち込んでいると

「判断力は十分だからあとは自分の能力を知ることだね」

「能力を知ること?」

兎羽さんは能力についての説明を始めた

「感情は色々な力に変えれることは知ってるね、感情の種類によって変えやすい力は違うんだ」

理解出来ずにいるのを察して兎羽さんは例えてくれた

「例えば僕の冷静だと物体を固くすることに適合しやすくて亜瞳は好奇心だからプラズマだね、私の同僚は守護欲だからバリアを出せるよ」

理解した、

つまり僕の興奮は何に変えやすいかを研究すればいいのか

ありがとうございます

試験は6月12日、残り2週間

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