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塾の先生の娘。山田花子。

2年前、この地にできた個人塾を経営する父。

中学3年生の先輩たちにとても可愛がられていた。

「こんにちは、お疲れ様です」

「このお菓子、よかったらどうぞ!」

 私、先輩に可愛がられる才能あるかも知れない…

 うちのお父さんが嫌われないために私もがんばるか


他の生徒がいない時はため口で話す。

「はなこ、部活は本当にバレー部に入るつもりなのか??」

「うん、もうずっと前から決めてるもん」

「中3達が言ってたけどすごくブラックで転校してきたはなこにはきついはずだって。吹部に来て欲しいって。」

「うーん…でもバレーしたいの、私。」


授業が始まる5分前、メンバーが揃う。

中3のお姉ちゃんをもつ、さなちゃんと仁之助。

そして、まこと。

仁之助以外は1月から勉強しているので集中力があるが、仁之助はまったく持って集中していない。

ペットボトルを音が鳴るまで飲み干してみんなを笑わせている。正直、最初の頃は面白かったと思う。

先生も特に怒ることはなかった。


授業が終わった後またその話になった。

「まことは、何部に入るか決めた?」

「まことは吹奏楽部に入る〜〜」

「さなちゃんは?」

「さなは、お姉ちゃんと一緒で吹部かな。」

「仁之助は?」

「おれも、姉ちゃんと一緒で吹部入る予定!!」

  いや、塾、吹部率高すぎでしょ…


みんなが迎えが来たが、

私はお父さんを待つため帰らない。

 まだあっちの教室には高校生が勉強してるからな


30分後帰ることになった私は車に乗った。

「勉強、めちゃ難しくなったよ、お父さん」

「そりゃ、中学生だからな」

「私、さなちゃんたちと上手くやっていけるか心配だ…あんまり、心を開くタイプじゃなさそうだから」

「まあ、勉強は個人だから、別に仲良くならなくてもいい。ただ、先生の娘として1番しっかりしなさいよ

あと、可愛がってもらってる先輩たちを大事にすること。人として守りなさいよ。」

「わかった…ふゎぁ眠い…」


「じゃあ、また明日、おやすみなさい。」

そう言ってお父さんは自分の家へ私も自分の家へ帰る

私たちは一緒に暮らしていない


 だいぶ前からだけど、まだ悲しさが抜けないな 


そんなこと、お母さんにもお父さんにも言えない2人の喧嘩の原因になってしまうから


 弟のこともある。2人の仲をこれ以上悪くしないた めにできることは私がしなければ…


そう考えて私は眠りにつく。







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