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面接と新事実 1

 涼太の話を聞いた2日後、俺はものすごく緊張した面持ちでスターライトプロダクション本社が入っているビルにやってきた。

 心臓が口から出てきそうなくらいにはドキドキしてるけど、何も持ってない俺が緊張も何もないよなって無理矢理気持ちを切り替えていく。


 「すみません!13時から面接でお伺いしました!吉良蓮といいます!」


 「かしこまりました!確認いたしますので少々お待ちください!」


 受付のお姉さんに言われるままにその場で待っていると、明らかに他と違う雰囲気を持った妙齢の女性が出てきた。


 「初めまして、吉良蓮くん。立ち話もなんだし、部屋へ移動しよう」


 「は、はい!!」


 緊張しっぱなしの俺を優しくエスコートしながらこの女の人が入ったのは、応接室だった。んん?内装がおかしい。

 普通、面接って何もない会議室とかみたいなとこでやると思ってたのに、この部屋は装飾品がしっかりしている。これは面接の部屋というよりは来客を迎える部屋にしか見えなかった。


 「さぁ、そこに座って?」


 「い、いいんですか?」


 「逆になんでダメなのか教えてほしいところだけどね?」


 「わ、わかりました!!」


 俺は促されるままに席に座るけど、この椅子、めっちゃふわふわしてる。高いやつだ絶対!!


 「さぁ、改めて自己紹介しないとだね。私は、スターライトプロダクション代表取締役の天羽 零(あもう れい)だよ。よろしくね」


 oh。面接って社長自らが行うものなんでしたっけ……?

 応募フォームには採用担当の面接って書いてた気がしたんだけど、それが社長?んんんん???


 「どうしたどうした?そんなに不思議そうな顔をして、私の顔に何か付いてるか?」


 「いえ!そんなことはないです!ただ、社長に直接面接されるとは思ってなくて……」


 「それはそうか。まぁ、うちも普通は採用担当に面接は任せてるんだけど、君の資料を見て興味を持ったんだよね?」


 「俺に興味、ですか?でも俺何も持ってないですよ?」


 「いや、君は自分のことをちゃんと客観視してみた方がいい」


 「えぇ?そう言われても、俺がやってるのって時々歌ってみたを個人的に投稿してるだけ、ですけど」


 そう、俺は一応歌い手としてたまに歌ってみたを投稿している。でも、それとこれが繋がらない。


 「君のチャンネル登録者数を見たが、今100万人を超えてるじゃないか!そんな有名歌い手が応募してきたとなれば、こちらとしても相応の対応はしなければならないだろう?」


 「え?100万人?100人の間違いじゃなくて?」


 「んんん?そんなに疑うなら自分のチャンネルを見てみればいいじゃないか」


 天羽社長に言われるままに自分のQtubeのチャンネルを確認すると、そこには


 『チャンネル登録者 101万人』


 と書かれている。あれ?あっ……


 「マジだ!?」


 「なんで本人が1番驚いてるんだ?」


 「いやぁ、俺本当趣味というか自分のやりたいようにやってただけでちゃんと見てもなくて、万って文字見落としてたんですよね」


 「はぁぁあ!?バカなのか!?」


 思わず声を上げる社長だけど、俺も何も言えなかった。いくら自己満で上げてたチャンネルとはいえ、あまりにも気にしなさすぎた。まさか、そんなにも聞かれていたなんて。


 「いや、本当に、だから今も驚いてます」


 「……本当にこんな人がいたのか。世界とは面白いものだ」


 なんとか社長には好意的に捉えてもらえたみたいだ。

 話はまだ、始まったばかり。

読んでいただきありがとうございます!


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