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裏話 涼太と梨華 2

 蓮が配信を開始した頃、涼太の家では涼太と梨華の2人が配信を鑑賞していた。


 「始まったね、涼太!」


 「お、おう……なんかめっちゃ緊張するなこれ」


 「涼太が緊張とかするんだね?」


 「おい、俺のことなんだと思ってんだよ。俺だって普通の人間だから緊張もするからな?」


 「いやぁ、なんて言うんだろ?涼太が人間なのは当たり前に知ってるんだけど、普段緊張とかしてる姿を見たことなかったから」


 「そうかなぁ?俺も普通に緊張するよ?何せ、俺が初めてデザインしたVtuberだからな!」


 「あ、そっか。そうだったね……相変わらずすごい綺麗な絵だよね」


 「まぁ、今回はかなり力入れたしなぁ……おっ!!うわぁ、動いてる!俺が作った詩音が動いてるぜ、梨華!!」


 「うん、すごいね」


 『あー、あー、みんな聞こえてるかな?初めまして!!今日、このスターライトプロダクションからデビューしました!雨宮詩音です!!みんなよろしく!!』


 そして始まった蓮の、雨宮詩音の初配信。2人はまるで親のように(一人実質親みたいなもの)配信を見ていた。


 「いやぁ、感慨深いよなぁ……」


 「涼太はそうだよね。私からしたらすごい通り越してもはや恐ろしいまであるよ?」


 「なにが?」


 「いや、最大手のスタプロからデビューっていってもまだどんなキャラかもわからない初配信で、開始30分も経ってないのにもう2万人も同接持ってるんだよ?」


 「それってどんくらいすごいの?」


 「え?だって、活動3年やってきてこの前やっと迎えた50万人記念の配信の最大同接が、最大が3.5万人だよ?」


 「おぉ、すごいなぁ……まぁ俺も見てたけど」


 「あ、ありがと。ってそうじゃなくて!!個人と企業勢の差は大きいとはいっても、3年やってきた私の記念配信の最大同接数が普通に初配信時点で抜かれそうなのが恐ろしいなって」


 「そ、そんなに?」


 「うん!純粋にすごいなって思うけど、ずっとやってきた身としては悔しいなって気持ちの方が強いかなぁ」


 そんな同じVtuberとして活動するからこその梨華の感想も交えつつ、配信は雑談パートに移っていた。


 「こうやって聞いてるとさ」


 「??」


 「蓮ってこういう配信っていうかマイクに声乗せんの上手いよなぁって感じる」


 「そうだね。私達は蓮くんが歌い手のRainさんだってことを知ってるからこそ余計に感じられるけど、蓮くんの話し声もすごい心地よく聞こえてくるよね」


 「そうなんだよな。いい声してんなぁ、蓮……ボイス販売とかしたら絶対めっちゃ売れるよな」


 「それはそう!!私も買いたいもん出たら」


 「だよなぁ」


 2人して詩音の声の良さを褒めちぎり続けていた。


 いつの間にか、配信は最後の歌唱に入ろうとしていた。


 『ってことで、新たな門出ってことで最後はさっき好きなアーティストに挙げたMrs.さんの「StaRt」を歌って締めようかな!!』


 「もう最後かぁって思ったけどあっという間の1時間だったな」


 「そうだね。ずっと楽しかったし、面白かったよね!」


 「おう!いやぁ、出だしから大コケしたらどうしようかなって少しだけ不安に思ってたところもあるんだけど、上手く終わりそうで本当安心した!!」


 最後の曲を歌い終えて配信を終了する詩音に、2人は画面越しに拍手を送るのだった。

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