第一歩!
配信の次の日。やるって決めたからには早速行動してかないと!ってことで、何から始めたらいいかな?なんて調べてると……
『さぁ、君もVtuberに!!新人Vtuber募集中!!!』
どう見ても俺にうってつけの広告が出てきた。しかも、よく見たら新しいところじゃないこれ。Vtuber界のトップを走ってる『スターライトプロダクション』の広告だった。
迷うわけもない。すぐに俺は応募フォームに入力して送信する。いつもだとこういう時はかなり悩むんだけど、今回は悩むこともなかった。
Vtuberとしてデビューするだけなら個人勢としてやってもいいと思う。だけど、Vtuber戦国時代の今、特に取り柄を持ってない俺が個人勢になったところで、登録者数50万人を超える大手個人勢の瑠璃さんの隣になんてとてもじゃないけど立つことはできない。
そうなると、俺にできるのは企業に所属してスタートダッシュを決めて少しでも早く並べる可能性を高めることだ。
まぁ、まず受かるかどうかすらわからないけどな!
応募した後は、大学の講義が2限から始まるんで大学に登校する。
俺が通ってるのはごくごく普通の総合私立大学。その中で、本を読むのが好きだった俺は文学部を選んでる。
将来のビジョンとかも無かったもんで、趣味に合わせて決めた進学先だけど、学んでみるとだいぶ面白い。結果としては成功だろう。
そんな大学生活で、俺と仲のいい友達は少なからずいて、今俺の席の隣にいる爽やかーなイケメンはその中でもだいぶ仲のいいやつだ。
「よっ、蓮」
「ん?おう、涼太」
「なんか楽しそうな顔してんじゃん?いいことでもあった?」
「さすが涼太だな、よく気付くわ。いや、実はさ?俺、Vtuberになろうと思ってさ」
今も爽やかな笑顔で俺と話してる相手、星宮 涼太だけど、実は俺よりVオタで、なんなら俺をその道に引き摺り込んだ張本人。だから、めっちゃ爽やかなまま、興奮した様子で俺に近づく。
「マジで!?うっわ、マジか!デビューした時には言えよな!……あ、もちろん他の人に口外とかはしないから!チャンネル登録するからな!!」
「おう!まぁ、デビューなんていつになることやら?って感じではあるけどな」
「それでもだって!俺はその決断をできなかった側の人間だしな……めっちゃ応援する!」
「ありがとな!!」
そんな俺と涼太の話を反対側の隣で微笑みながら聞いてるのは、俺の交友関係の中では数少ない女友達であり、基本的に俺と涼太と一緒にいることが多い優しげな女の子、千堂 梨華。
そんな梨華は、会話の輪には入ってこなかったけれど、なぜかとてもニコニコしていた気がした。
何はともあれ昂る感情のまま、2限の授業は終わる。その後、涼太はサークル活動に行ってしまったので、この場には周りに人はいるけど、俺と梨華の2人になった。
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