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キャラ作り 1

 天羽社長に連絡を入れると、すぐに返事が返ってきて、ちょうどスケジュールが空いているタイミングなので今から来れるか?とのことだった。


 「涼太、社長が今から来れるか?って言ってくれたから今から行ってくるわ!!」


 「おう!!じゃあ俺はこのデザインをベースにキャラクターとして完成させるために作業進めてく!!」


 「ほんっとうにありがとな!!」


 涼太と別れた俺は、ここから実はそんなに離れていないスターライトプロダクションの本社が入ったビルに向かう。


 1度来ていることと、前回と違って面接とかじゃなくキャラを詰めていくための話し合いだから特に緊張するようなこともなく、この前と同じ受付で名前を伝える。

 すると、程なくして社長がやってきた。


 「待っていたよ、蓮くん。思っていたよりもイラストの進行が早くてびっくりしているけどね?」


 「それは俺も思っていたことなので、しかもクオリティもびっくりするくらい高くてですね」


 「そうだろうね、なにせ描いているのはあのSpica先生なのだから」


 なんだろう。自分が褒められるよりも涼太が褒められるのを聞く方が嬉しい気持ちになる。

 そんな中、今日も俺は社長に連れられてこの前とは違う部屋へと移動する。


 そこは、少人数用の会議室だった。


 「さぁ、デザインが決まったということで、いよいよデビューに向けて本格的に動き出していかなければならないわけだが……まずはそのデザインを見せてもらってもいいかな?」


 「はい!!これがSpica先生に描いてもらったデザインラフです!」


 俺は涼太からもらったラフのデータを天羽社長に見せる。


 「おぉぉぉぉ。これはまた、すごいな」


 「天羽社長の目から見てもやっぱりすごいですか?」


 「そうだね。私がスターライトプロダクションを立ち上げてもう5年くらいか、数々のデザインだったり記念日イラストだったりでかなりの数のデザインを見てきたわけだけど、ラフの時点でこの完成度。過去最高クラスと言っても過言ではないと思っている」


 「そんなに、ですか?」


 「そうだ。シンプルなデザインなはずなのに、この圧倒的な引き込まれるようなオーラ。こんなに心を掴まれたのは初めてだよ」


 社長の反応に、嬉しさと共にプレッシャーを感じる。


 「さぁ、早速君のキャラクター設定をしていきたいと思うんだが……希望はあったりするかな?」


 俺は、まだ伝えられていなかったことを最初に伝えることにする。


 「俺は、Rainという存在をこっちに持ち込みたくなくて。新しい自分としてデビューしたいんです」


 「なるほど?」


 「そもそも、前世を公開するVtuberはどうかと思うのと、そっちの知名度を使って人気を取ろうとするのは、あくまでもRainという存在が人気である証明にしかならない。それは嫌なんですよね」


 「確かに、それは蓮くんが正しいね。とはいえ、歌もやるわけだろう?」


 「そうですね、もちろん歌枠も歌ってみたも出しますよ!」


 「その時に身バレしてしまわないか?」


 「その時はその時です。それに、キャラに合わせた声で歌えばいいだけだと思うんです」


 「それを簡単に言ってのける君の才能もすごいと思うんだけどね?」


 「そんなことはないです。俺は自分の能力でできることしかやれないので」


 「そ、そうか?……とりあえず、デビューするにあたってVtuberとしての名前から決めていこう」


 いよいよ俺のキャラクターが作られていく。

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