ラフ! 2
「ごめんな、散らかっててさ」
「す、すげぇな」
涼太の家に足を踏み入れると、俺が見ちゃダメそうな資料とか、まだ公開されてないであろうSpicaのイラストの原画とかがそこかしこにあった。
感嘆のため息が出る。
「まぁ、ここは俺が買ってるから荒らしても問題ないかなって」
「は?買ってるって言った?」
「ん?うん、買ってる」
「おいおい、ここいくらしたんだよ」
「えーっと……」
と少し悩んで涼太が指で示したのは、2という数字。
2……2?2!?
「おま、2億ってことかよ!?そんな金どっから出るんだよ」
「そりゃそんな反応にもなるよなぁ。ここは一応俺の住居兼事務所も兼ねてるんだけどさ?Spicaとして以外にも割と手広くやらせてもらってるおかげでさ。この家を買えるくらいの収入は得られてるわけよ」
さらっと答える涼太。言葉を理解はできても意味がわからない。
「まぁ、家以外は出費をなるべく抑えたり経費にしたりしてるからさ、この家が今の所俺の唯一の贅沢品、かな?」
「いや、えぇぇ」
そう言われてもその贅沢品の額が額なもんで反応に困ってる俺をにこやかに見つつ、涼太から本題に入ってくれた。
「それで、4種類のラフをそれぞれ見てもらいたいんだけどさ?それぞれに込めた想いとか、それに合わせた造形とかしてあるからその辺も聞いた上で決めてほしくて」
「わかった。真剣に決めさせてもらう。でも、めっちゃワクワクしてるわ俺」
「いやぁ、俺もマジで気持ちいいくらいアイデアが出てくるからさ?向こう2、3ヶ月分スケジュール空けといてよかったわ」
「本当ありがとな、涼太!」
「いいってことよ!!あ、でもこういう時はSpicaとして褒めてもらえたらより嬉しいかも」
「あ、そっか……こんなにも俺のために描いてもらってありがとう、Spica先生」
「へへっ、友達から言われるとより嬉しいな!!ってことで、4枚ともとりあえず一気に見せてから1枚ずつ説明してくな!!」
そう言って、印刷された4枚のデザインラフが机の上に並べられた。
「す、すっごいな……ごめん、語彙力が消えるわこれ」
「だろ?俺も今回はかなり4枚とも自信作なわけよ!」
その涼太の言葉通りだ。目の前に並べられたイラストは、ぴったりなワードを無理やりくっつけるとしたら『化け物』と呼ぶべきクオリティだった。まだラフなはずなのに生きているかのような躍動感。どのキャラも、まだどういうイメージか聞いていないけどなんとなくわかるくらいのテーマ性。なにより、ビジュアルが良すぎる。
「じゃあ、それぞれ説明していこうかな!!」
ここから、涼太の、Spica先生の説明が始まる。
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