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第三話:ツッコミがあってこそボケは輝くのだよ、ワトソン君

「うげっ!流華姉、メチャクチャ怒ってるじゃん・・・・・・。

なんだよ、米俵一俵って。

相撲取りでもそんなに食べないって。

それにミネラルウォーター1ダースって確か来月でパートで買うって言ってた気がするんだけどなぁ・・・。

あぁ・・・絶対に帰ったら何か言われるなぁ・・・・・・。」


流華姉からのメールの内容に目を通した僕は肉をそがれるような気持ちになりながらケータイを閉じる。


そして気分を入れ替える為に裏ポケットからウォークマンを取り出して両耳にイヤホンをつけた。


選曲はランダムにしたけど明るい曲が流れてきたので自然と口ずさんでいた。




♪わ~れ~に~~~~ひ~ざまづけぇ~~~♪



♪さすればぁ~~飼うてやろうぞぉ~~♪



♪か~~みが~~み~~のは~んぎゃく~~♪



♪愚ぅ民どものぉ~~なぁ~げきぃ~の声ぇ~~♪



♪あ~~しきはぁ~なは咲き乱れぇ~~♪



♪偽ぃ~~善のなぁ~~みだぁ~~は、散っていくぅ~~♪




「・・・・・・っと!!ちょっと聞いてるの、流時!!!」


誰かに呼ばれているような気がするなぁ・・・・・・。

まぁ、気にしない方向で・・・・・・


「バカ流時!!私が話しかけているのに無視するって一体どういうつもりなの!?

第一なにその社会を嘗めているとしか思えない曲は!?」


強く肩を握り締められたので後ろを振り返ってみるとポニーテールがあった。

なんかポニーテルがあった。


重要なので二回言いました、はい。


「ナイス とぅ~~ ミー とー、Pony girl??」


「どうして始めましてなのよ!!そして英語でいう意味が全く分からないわ!!

ここは日本なんだからきちんと日本語を話しなさい!!

それに『Nice to meet you 』 舌っ足らずなくせにどうしてポニーだけは流暢に発音できるのよ、全く!!!」


「おぉ~~。いつものことながらいつも通り、律儀で的確なツッコミだなぁ、ポニー。」


「誰がポニーよ!!別に私、ポニーテールじゃないわよ!

第一、人の身体的特徴をいじるのはダメって昔から流華さんに習ってきたでしょうが!!

そして何より流時の言う律儀で的確なツッコミをしているのは他でもないあなたのせいでしょう!!

毎回毎回会うたびに軽いノリでサラッと人の神経を逆撫でさせる発言を何とかしなさいよぉ!!」


一生懸命突っ込み終わって一息ついているポニーに俺は優しく笑いかけた。


「ところでアナタは一体どちらさま?」


「・・・・・・それが、それが今の今まで話していた幼馴染に対して言うセリフかぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁッぁッぁぁぁっぁぁっぁぁぁっぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁ」


幼馴染でクラスメートの桜井 小百合はそう吠えた。


そして小百合はつい今さっきの会話で興奮したらしくハァハァと息を荒げている。


「・・・・・・うわぁーー。他人プレイで興奮するとかありえないわー。

でもそんな小百合でも僕は友達だと思ってるぜ☆」


「なにその新プレイ!?全然普通じゃないんだけど!?

それからさりげなく数歩離れながら言われても全然説得力ないからね!!

今絶対にかかわりたくないって思ってるよね、確実に!?」


小百合は左に結われている鮮やかな赤毛を上下させながら必死に突っ込んでくる。


今僕の正面にいる女の子、桜井 小百合はさっきも言ったとおり幼馴染兼クラスメートの美少女、と言っても語弊をきたさない少女、だと思う。

クラブ活動は弓道部と華道部。淡い赤毛をいつも左に結っていて、性格は活発でサッパリしている。

学校での役職はツッコミ。意外と可愛い物好きで最近はまっているのは小物集め。通称ツンデレ姫。

・・・あぁ、あとM。


「・・・・・・ねぇ、流時。今あなたとっても失礼なこと考えていないかしら?」


黙考していると粘着性のある視線を送ってきたので素直に思っていることを口にする。


「あんたが

弓道バカで、

華道バカで、

性格は正直バ・・・、

バカ正直で、

役職はツッコミで、

趣味は小物集めで、

特に最近ヌイグルミ集めにハマってて、

みんなからは影でツンデレ姫って呼ばれているなんてこれっぽちも思ってないんだからね!!」


「どうしてあんたがツンデレになってるのよ!?

そしてどうして最近ヌイグルミ集めにハマってること知ってるのよ!?

ていうか私、みんなからはそんな認識されてるの!?」



このとき、桜井 さゆりはこれが今から自分自身に降りかかってくる不幸の序章にしか過ぎないということを知る由も無かった。



「イヤイヤイヤ!!そんな情熱大陸○風に言われてもそんな不幸起こらないからね!!」



・・・とうとう地の文まで読めるようになったのか、小百合。

もうワシがお前に教えることは何一つとしてない。

これからはワシの屍を踏み越えて強くいきていくのだぞよい。

・・・・・・ぐふっ。



「・・・し、師匠ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉおぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉ!!

ってそうじゃないでしょうが!!なにやらせるのよ、全く。

地の文とかじゃなくてあんた普通にしゃべってたじゃない!!」


「・・・・・・・・・・・・うわぁーー。

自分から乗ってきたくせに人のせいにするんだぁーー。

小百合さんってサイテェーー。」


「どうしてそういう風に受け取るのよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


「・・・・・・それでも、それでも僕には護りたい世界があるんだぁぁあぁぁぁぁぁぁっぁ!!」


話が段々とカオスな方向になってきたので閑話休だ・・・・・・


「その原因がえらそうに話を戻そうとするなぁぁぁぁぁっぁぁっぁぁっぁぁぁっぁぁ!」




閑話休題。


個人的なことになりますが寒いですね。

おこたの恋しい季節になってきました。

といってもうちには置いていないのでオモチャ2号の部屋のを占拠してますが(←おい

ミカンとテレビとコタツ、これこそ冬の日本の三大神器ではないでしょうか

明日は全国模試なのでこのままおもちゃ2号の部屋で寝ることにします

もちろんオモチャ2号にはもれなく布団を贈呈します。

俺はベッドに電気毛布ですけどね(←おい


追伸

読者の皆様へ

本作品は金曜日の零時前後に更新させていただきます。

一応、週一更新とさせていただきますが、作者の都合により多少早めたり遅めたりするかもしれません。その時は生暖かい目で見守ってください。


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