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第一章03 現状確認ステータスオープン!

ー陽だまり亭ー


程なくして二人が俺の向かい側の椅子に腰かけた。


「おかえりなさいアーヴァン。オーガストから聞いたわ。アーヴァンは陽だまり亭で役立つスキルを得たのよね?あなたを守る為に私たちにだけ教えてくれないかいら?勿論秘密にしたいものは言わなくていいし、私たちのスキルも教えるわ。まずは私からね。私はクリーンのスキル持ちなの。どんな汚れも落とすし、掃除に特化していて、あともう一つはパワーってスキル持ちよ。こっちは簡単に言えば力持ちなの!それことオーガストとアーヴァンぐらいなら簡単に持ち上げられるわよ!」


「次は俺だな。俺は包丁つうスキルがある。皮むきや刻む工程が素早くできる。後は農業だ。野菜や果物なんかを育てるのに特化している。家の裏には果樹園と野菜畑がある。それは俺が育てて八百屋におろしたりうちの宿屋の飯に出すために作ってる。アーヴァンは言えるものだけでいい。何を授かったんだ?」


父さんと母さんにスキルは使えるが俺のスキルが使えるかがいまいちピンとこないのでまず調べなければ。


「少し詳細を確認しますのでお待ちください。」


―ステータスオープン―


アーヴァン 鬼人族と人間のハーフ♂ 異世界人

5歳

レベル1

生命力500/500

体力400/400

魔力20/20

知力500/500

精神力500/500

魔法

土魔法レベル1、風魔法レベル1、火魔法レベル1

スキル

鑑定レベル1(人や物を簡単に鑑定できる)

調理レベル1(簡単な料理や調理ができる)

調合レベル1(乾燥や簡単な調合ができる(初級ポーション政策可能))

アイテムボックス(無限容量時間停止付き)


5歳でレベル1のステータスじゃないだろ!

怖すぎなんだけど!

魔力少ないな…てかハーフだったの俺?

俺ヒューマンじゃなかったの?

とりあえずスキル伝えなきゃ。


「今ステータス確認しました。俺のスキルは鑑定と調理と調合です。」


「調理だと!?料理人みんなが欲しがる最高峰のスキルじゃないか!?でかした。陽だまり亭のめしは格段にうまくなるな。調合は薬師のスキルだよな…宿屋でポーションを取り扱ってるし鑑定は商人ならこぞって欲しがるスキルだぞ。これは秘密にしとかないと危ないかもしれないな。さらわれて大きな商会に取り込まれてしまうかもしれない。」


「そうね…でも素晴らしいスキルだわ。陽だまり亭でどんどん働いてもらいましょ!アーヴァンが働きだしたらもっと大きな宿屋にできるかもしれないわね。」


「そうなったら大きな商会の仲間入りだな!」


「でも私たちだけじゃ心もとないかもしれないから口が堅いスーラとジノも巻き込みましょ。あの子たちはうちの専属の護衛だし。家のおいしいご飯があるから裏切ることはないわ。私伝えてくるわね!アーヴァンあなたは私たちが守るわ。」


「ありがとうございます父さん母さん。」


ついでだし父さんと母さんのスキルも確認させてもらおう。


―ステータスオープン―


ナターシャ 鬼人族 ♀

100歳

レベル50

生命力5000/5000

体力4500/4500

魔力3000/3000

知力5000/5000

精神力10000/10000

魔法

土魔法レベル20、風魔法レベルMax、火魔法レベル25

スキル

クリーンレベルMax(家や物空気なんでもき綺麗できる綺麗にできないものはない)

パワーレベル25(頑張れば馬車ぐらいなら持ち上がる)

アイテムボックス(小サイズ)



オーガスト 人間 ♂

26歳

レベル30

生命力3000/3000

体力4500/4500

魔力300/300

知力1500/1500

精神力1000/1000

魔法

風魔法レベル20、水魔法レベル25、土魔法レベル25

スキル

包丁レベル25(飾り切からどんな切り方もお任せあれ)

農家20(果物とお野菜ならある程度育てられます)

アイテムボックス(大サイズ)



えー母さんが鬼人族だったの?

しかも100歳…見た目20代なんだけど。

鬼人族って長命種なのかな?

父さんが意外と若くてびっくりしたよ。

簡単な鑑定をしてけばレベルアップするのだろうか?

検証していかないとならないな。


父さんが立ち上がると俺に手招きした。


「アーヴァン早速仕事を教えたい。厨房に行こう。お客が起きてくるから朝飯を出さないとならないから手伝ってくれ。」


「わかりました。」


父さんについて厨房へ向かうと結構道具はそろっていたし、しっかりとした火加減ができるコンロがあった。

父さんが大鍋のスープを温め始めたのでそれを横から覗く。


「お客は冒険者が多い。すごい食べるから少人数でもこの鍋を使って作る。残ったら昼に回せるからな。今夜のスープからアーヴァンお前に作ってもらう。スープのレシピはそこの戸棚にあるから好きなものを作ってくれて構わない。」


小さな棚一冊のレシピブックがあった。

それを取り出し中を見てみるが作り方に驚きしかなかった。

これじゃあ旨味を全部捨ててるし…美味しいはずがない。

野菜の切り方も載ってないし、野菜の湯で汁は灰汁事捨てるらしい、味付けは塩のみ。

見た感じスパイスやハーブもあるし調味料も日本と似たものがあるのに。

料理の文化が発展していないのだろ。

凄い食べるのだというからにはこの店の料理はうまいほうなんだと思うし。

俺の常識で料理を作ったらこの陽だまり亭はすごいことになるかもしれない。

凄く楽しみになってきた。

さてなんのスープを作ろうかとレシピをめくっていると…


「アーヴァンまずは慣れるためにスープをよそってくれ。俺と母さんが運ぶから。」


「わかりました。」


俺はレシピ本を戸棚に戻すと並べられたお椀に均等にスープを盛り付けていく。

忙しなく20人前終えると、次は皿に黒パンを並べた。

父さんと母さんが凄いスピードで配膳していく。

あっという間に終わったと思えばスープやパンのお替りをよそう。

お客さんの顔や反応なんて見る暇もなく1時間ぐらい格闘した後、今度は食器をすべて洗う。

母さんは各部屋の掃除に行き、父さんは畑の様子を見に行った。

俺はというと洗い物を終えて貯蔵庫を見に来た。

勿論父さんの許可はもらった。


すごい野菜も果物も肉も調味料も沢山あった。

小麦もあるし…米は見当たらないけど…。

米もいつか探したいな…。

肉も何種類かあるな…これは腸もあるしウィンナーやベーコンも作れるのでは?

この世界にあるかはわからないけど手作りしたらメインにもなるしスープにも入れられる。

あとはリンゴがあるし天然酵母を作ればおいしいパンも作れるよな?

この世界の食文化の大発展がないと俺の満足できるものが食えない。

そんなの悲しい。

まずは今夜のスープやごはんから革命を起こさないと!

えいえいおー!



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