第一章14 夕飯はなんと玄米のおにぎりとパエリアとブイヤベースの定食だ!
―陽だまり亭―
「ただいま父さん」
「おかえり…昼はなんとかなったが夜はアーヴァンも手伝ってくれるんだよな?」
「もちろんです…そんなに忙しかったんですか?」
「まぁな…アーヴァンが作ったパンケーキサンドを沢山作って甘いのはスイーツとして売ったが凄い売り上げだぞ!一個銀貨1枚だったが50個売れたからな。足りなかったぐらいだ。昼の注文も日に日に増えてるしすごい儲かりようだ。」
「オーガストただいまお店任せてごめんなさいね。アーヴァンとお買い物してきたの。」
「ナターシャもおかえり。そうだったのか。なら夕飯は結構たのしみだな。」
「そうよ。私は帳簿つけてくるわね。」
「父さん!夕飯はこの米を使ってみたいんです。」
「家畜の餌を飯にするのか!?」
「そうですよこれを炊いて食べるんです。たべてみてから判断してください。」
「ん…炊くってのがわからないがわかった。アーヴァンそ信じよう。」
まずは玄米のままみずで洗い、水に浸す。
三時間ぐらい浸さないとならないから5キロぶんは仕込んでおこう。
「これを炊く前にお水につけときます。その間にスープやおかずや具材を仕込みましょう。」
「なにをすればいいんだ?」
「玉ねぎのみじん切りとニンジンは賽の目切りとぶろっこりーは一口大に。パプリカやピーマンは細切りに。俺は魚介の下処理をします。」
「わかったまかせてくれ。」
父さんに野菜を任せて俺は貝類を塩水につけて砂をはかせる。
えびは殻をむきしっぽの端を切る、頭の味噌や卵を集める。
これはサラダのソースにしよう。
むいた殻を大鍋でゆでてだしをとる。
大きなフライパンに貝類とエビ、野菜をオリーブオイルで炒める。
トマトをぶつ切りにして炒めて煮る。
出汁や塩、魚介、貝類とエビとサフランも入れて煮立ったら魚介を取り出す。
玄米を2キロ加えスープからコメの顔が見えるまで煮詰める。
魚介を戻し入れてレモンを添えればパエリアの出来上がりだ!
パエリアは数量限定。
後はバイパーの肉に野菜とチーズをまいてササミカツとブイヤベースと温野菜サラダを作ろう。
ここまでで三時間たったのでパエリアのなべはアイテムボックスに一度しまう。
玄米5キロを鍋で炊く。
「これは噴き出してもふたをあけないでください。火を弱めておいといてくだされば大丈夫です。スープを作りましょう。」
「今夜もなかなか豪華だな。」
「ええ全部できたら味見お願いします。」
「わかった。」
「あとは野菜をまた刻んでいただきたいんです。ニンニクやさっきの野菜をお願いします。ニンニクはみじん切りで。」
「わかった。今日は野菜をたくさん使うんだな。」
「野菜をたくさん食べたほうが体には優しいんです。」
「そうなんだな。アーヴァンは物知りだな。」
次はブイヤベースを作ろう。
ニンニクや野菜をしっかり炒める。塩を振った白身とエビをいれて炒める。
魚介類を取り出し、玉ねぎと貝類を加えて炒めて白ワインを加えてさっと蒸し焼きにする。
貝類の殻が開いたら貝類を取りだし、身を取り出す。
エビの殻でとっただしを加え、サフランやトマトや塩コショウやハーブを加えて3分の2の量になったら別の鍋にざるで濾す。
濾したスープにエビやアサリのむき身や白身の魚を入れて器によそって出来上がりだ。
「スープの味見お願いします。」
「おう…これはすごく旨いな!魚介の味が凄いな。」
「それはブイヤベースといいます。後はササミカツとサラダです。」
米を炊きながらササミカツならぬバイパーカツを作ってしまう。
これも父さんに味見を求めたらあまりの旨さにびっくりしていた。
温野菜サラダを作る。
エビの卵やみそを使ったドレッシングをかける。
ご飯が炊けたようだ。
「米が炊けました。本当はこの玄米から白米に脱穀してもいいのですが、俺は玄米もおいしいともうので。これをおにぎりにするのであじをみてください。」
塩水をつけた手で熱々の炊けた玄米を握っていく。
おにぎりの完成だ。
「これで出来上がりです。食べてみてください。」
「鳥の餌がこんなふうになるんだな。すごいうまそうだ。あっつ…ふーふーあぐ…うんまい!これはうまいな。」
「ですよね。ん…うまくできてます。今日はさっきのパエリアとこの米おにぎりをだします。おにぎりのが沢山出せますのでパエリアは早い者勝ちですこし高く設定します。銀貨5枚がパエリア定食銀貨2枚がおにぎり定食にしましょう。」
「それでいいだろ。今夜も頑張ろうな!」
「はい!」
おにぎりといえばお味噌汁だけどお味噌汁はまだ作ってないから、しょうゆ味の豚汁を作ろう。
オーク肉を薄切りにして大根ニンジジャガイモと蓮、キノコ類を茹でてだしを出し、しょうゆと酒みりんと少量のみそを入れて作る。
よし…おかずはササミカツと温野菜サラダで十分だろ。
おにぎりは肉巻きおにぎりにすれば不満はないだろ。
ささっと作ると夕飯時になった。
「ふう、今日も夕飯が楽しみだぜ!」
Bランクパーティーの狼園の杖がやってきた。
ドワーフの接近魔法使いのジュシだ。
「今日もくたくただわ。」
「でも今日は陽だまり亭でご飯だから頑張れたわ!」
遠距離魔法使いのヤニと償還魔法使いのイチだ。
「今日はなんなんだ!二種類あるのか!」
「おかえりなさいませ。今日はパエリアという少し豪華な米料理が銀貨5枚、おにぎりという米料理が銀貨2枚で定食となってます。」
「おーアーヴァンまた新しい料理か!?しかし家畜の餌にしては高くないか?」
「すごくおいしいですよ?よかったらお三方は最初のお客様なのですべて銀貨2枚でいいですよ。」
「本当か!ならわしはパエリア定食で!」
「私はおにぎりにしようかしら。」
「なやむわね…わたしは…これ半分ずつはできないのアーヴァン?」
「できますけど特別ですよ?」
「やったーおねがいね。」
三人の注文を聞き半分ずつの定食は少量ずつ盛り付ける。
三人からは注文を受けた際にお金はもらった。
パートのキリさんに手伝ってもらって運ぶ。
「おまたせしました!パエリア定食とおにぎり定食!此方が半分ずつです。」
「おお!うまそうだな!くうぞ!はぐ!!もぐもぐ…うっめーこれマジで米かよ!」
「ん…おいしー!このおにぎりってやつもおいしいわ。お米ってこんなもちもちになるのね!」
「両方頼んで正解だわ!美味しすぎるもの!」
「これおかわりはあるのか?」
「おかわりは今回は別途料金がかかります。数量限定なので。お替りがパエリアが銀貨2枚とおにぎりが銀貨1枚です。」
「わかった。おかわりを2人前ずつたのむ!」
「わたしはおにぎりのほうを!」
「私はパエリアがいいわ!」
夕飯も大繁盛してすごい売り上げになった。




